Hitasura Productions

古楽大国ベルギーで活躍してきたフランス人チェンバロ奏者フレデリク・ハースが、2016年に立ち上げたプライベート・レーベルHITASURA(ひたすら)。ル・ポエム・アルモニークの弦楽リーダーとしても知られるバロック・ヴァイオリン奏者、ミラ・グロデアヌと共同主催する古楽器アンサンブル「オーゾニア」や、ハース自身のソロを中心とした演奏陣による丁寧な音盤作りが魅力。Alphaレーベル初期のユニークな精妙エンジニアリングで一躍有名になった名技師ユーグ・デショーが、ハース自身の所有する1751年製オリジナルのチェンバロをはじめとする素晴しい古楽器の音色をみごとに彩ってゆきます。

  • 商品番号:HSP010

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    発売日:2023年11月24日

    CD価格:2,475円(税込)

    考え抜かれた曲順で「王の主題」の神秘を解き明かす、
    才人ハース流のバッハ解釈
    ベルギーに拠点を置くフランス人チェンバロ奏者フレデリク・ハースを中心に、多忙な俊才たちが集う古楽器アンサンブル、オーゾニア。一連の協奏曲群や『ゴルトベルク変奏曲』、『平均律クラヴィーア曲集』など、自ら主宰するHitasuraレーベルでバッハ作品を積極的に取り上げてきたハースとオーゾニアですが、今回バッハ晩年の異色作『音楽の捧げもの』に取り組む上で考えたのは「すでにバランスが完璧に整っている傑作のバランスを組み直すことで、完璧以上にしっくりくる不均衡を見出したい」とのことで、有名な3声のリチェルカーレをあえて冒頭から外したり、最も大規模な6声のリチェルカーレを半ばに配するなど珍しい曲順が選ばれています。 結果的に、この謎多き大作を通して聴いた時の印象は一般的な曲順の場合とかなり異なり、フリードリヒ大王がバッハ謁見時に即興で紡ぎ出したと言われる不思議な「王の主題」の存在感がくっきり際立つ不思議な聴覚体験をもたらします。 ル・ポエム・アルモニークのコンサートマスターとしても活躍するミラ・グロデアヌ、ドレスデンのフランス人奏者ビュッファルダンのモデルによるトラヴェルソを吹きこなすアンヌ・パリゾら各プレイヤーが奏でる音の美しさも特筆に値する、細部の魅力の集成ともいうべき充実したバッハ解釈。ハース自身が執筆した解説(仏、英語)も読みごたえがあり、長く聴き深めるのに向く充実度に貫かれた1枚です。

    収録作曲家:

  • 商品番号:HSP009

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    発売日:2022年09月23日

    CD価格:2,475円(税込)

    同時代の鍵盤から紡ぎ出される極上のスカルラッティベルギーを拠点に活躍、CalliopeとALPHAで数多くの名盤をリリースした後に自主制作レーベルHITASURAを立ち上げたフランスのチェンバロ奏者フレデリク・ハース。今から40年前にラジオから流れてきたスコット・ロスの演奏に衝撃を受けスカルラッティの世界に魅せられたという彼は、自主レーベル初のソロ・アルバムとして同作曲家のソナタを3枚組で厳選録音していますが(HSP002)、録音後あらためてスカルラッティ愛は深まるばかり、その複雑な作風を様々な点からさらに検証せずにおれませんでした。 今回のアルバムでは、スカルラッティがスペイン王妃に賭博の借金の肩代わりをしてもらう代わり、彼女のために続々と書いたと言われる一連のソナタを記した13の写本からの一冊に注目。後期のスカルラッティが辿り着いた熟達の作曲手腕を、ハースが長年愛奏している同時代のオリジナル楽器の美音で鮮やかに堪能させてくれます。 作曲家への深い愛が感じられるそのタッチは自然にしてよどみなく、テンポの速い音楽も決して急ぎ過ぎず各音を慈しむように弾いていながら、まるで遅さを感じさせない巧みさ。ゆったりした楽章ではエムシュの銘器の美音がことのほか冴えわたり、チェンバロを聴く嬉しさをしみじみ実感させてくれます。 ハース自身の書き下ろしによる解説(仏・英・独語)も読みごたえたっぷり。

    収録作曲家:

  • 商品番号:HSP008

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    発売日:2021年11月12日

    CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)

    18世紀フランスの銘器の味わいを最大限に引き出し、
    満を持して伝えるクープラン芸術の白眉
    フランスとベルギーを拠点に、ソロでもアンサンブルでも充実した演奏経験を積み重ねてきたフランスの名クラヴサン奏者フレデリク・ハース。ドイツやイタリアのバロック作品も独特の味わい豊かな解釈で聴かせてきた実力派ですが、同じフランス語圏のクラヴサン作品と向き合うときには別格と言っても良い相性の良さををみせ、高貴にして隅々まで血肉の通った解釈でじっくり聴かせてくれるのが嬉しいところ。 自主制作レーベルHitasuraで妥協することなく目指すところを形にしたクープラン後期作品集が、このたび2枚組の新録音で登場しました。 ハースはすでに10年ほど前にAlphaレーベルで、クープランのクラヴサン曲集全4巻から厳選選曲によるアルバムを相次いでリリース、高い評価を得ていますが、今回の収録作品は全てそこでは録音されていなかったもの。経験の集積は作品への洞察の深さもさることながら、彼が長く愛奏してきた18世紀パリ製オリジナルのクラヴサンとの相性の深まりにも反映されていると言ってよいでしょう。 ごく些細なタイミングの妙で響きの味わいが大きく変わってしまう精巧な音作りで、思わせぶりな表題をみごとな音の細密画に結晶させていったクープランの至芸。文学や演劇にも造形が深いハースならではのタッチが、古楽器の美音とともにその粋を瑞々しく現代に息づかせてゆきます。

    収録作曲家:

  • 商品番号:HSP007

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    発売日:2021年06月11日

    CD価格:2,475円(税込)

    ヴァイオリンを弾きながら足鍵盤を!
    バロック期に存在した演奏例に基づく実践
    タイトルのOVNI(Objet Volant Non Identifie)とはフランス語でいうUFO(未確認飛行物体)のこと――思わせぶりな表題にたがわず、このアルバムは前代未聞の音楽実践の成果を刻みました。 エマニュエル・ドーヴァンは、ル・ポエム・アルモニークなどで活躍する名手ミラ・グロデアヌの愛弟子で、バーゼル・スコラ・カントルムの才人アマンディーヌ・ベイエにも師事した逸材。彼女はバロック期におけるヴァイオリンの演奏技法を妥協なく追及していった結果、当時はヴァイオリンを弾きながら通奏低音パートをオルガンの足鍵盤で演奏した名手さえいたことを知り、それをこのアルバムで自ら実践してみせたのです! 変則調弦(スコルダトゥーラ)が独特な音響効果を生む17世紀オーストリアの大家ビーバーの名品群にバッハのソナタからの楽章も交え、この技法がいかに一貫した音楽的美感を伴う演奏結果をもたらすかを身をもって示しています。オルガンの足鍵盤は通常最低音域を受け持ちますが(金管楽器のペダル・トーンの語源)、設定により変更でき、ここでも最高でアルト音域くらいまでが重ねられ、足鍵盤のみという印象以上の演奏効果を上げました。 併せてバッハの無伴奏パルティータ第1番も収録。アマティやシュタイナーの銘器にもとづく再現製作楽器の響きと静謐なオルガンの足鍵盤パイプの音色、そして教会堂のほどよい残響もあいまって、味わい深い上質の音楽体験を聴き手にもたらします。 演奏者自身による解説(英訳付)も読みごたえたっぷり。

    収録作曲家:

  • 商品番号:NYCX-10193

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    C.P.E.バッハ(1714-1788)
    タルティーニ(1692-1770)

    協奏曲とソナタ 詳細ページ
    [ミラ・グロデアヌ、フレデリク・ハース、オーゾニア]

    発売日:2021年02月12日

    CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)

    どちらも理論家にして名手――
    弦楽器と鍵盤、とびきりの演奏で見つめ直す18世紀
    タルティーニとC.P.E.バッハ。どちらも18世紀半ば、バロックから古典派への過渡期とも言える時代を生きた作曲家でした。生前はそれぞれヴァイオリンと鍵盤楽器の名手であり、そしてどちらも音楽理論書を残している――共通点を多く持ちながら、生前の接点はまず無かったであろうこの二人の天才を並べたアルバム。 ベルギーHITASURAレーベの創設者であり、筋の通った作品解釈で知られるチェンバロ奏者フレデリク・ハースとこの試みを実現したのは、ルーマニア出身で「東」の民俗情緒を漂わせた演奏を聴かせるバロック・ヴァイオリン奏者ミラ・グロデアヌ。ル・ポエム・アルモニークの弦楽合奏リーダーとしても知られる彼女独特のテンポ感と装飾的弓奏の「悪魔のトリル」で始まるプログラムは、知る人ぞ知るC.P.E.バッハの協奏曲や晩期の鍵盤曲、演奏機会の少ないタルティーニの協奏曲などを経て、彼ら二人の作曲家の音楽理論が確かに息づいていた「ありのままの18世紀」へと私たちを誘います。 その選曲と解釈の秘訣は、ハース書き下ろしの解説に詳しく記述。通奏低音以外は各パート一人ずつの室内楽編成が、丁寧なエンジニアリングを得て音楽の輪郭を触感確かに伝えます。

    収録作曲家:

  • 商品番号:HSP001

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    発売日:2021年01月15日

    CD価格:2,475円(税込)

    弦楽器はほぼ全てオリジナルの現存古楽器使用!聴き深めがいのある、極小編成のバッハ2016年、ベルギーから突如リリースされるや日本でも高い評価を得たバッハ。通奏低音以外はすべて1パート1人ずつ(通奏低音もチェロ・コントラバス・チェンバロそれぞれ1人)の、経験ゆたかな古楽器の名手たちによる極小編成。じっくり確かめるように綴られる音のひとつひとつが味わい深く響くのは、独奏者グロデアヌの弾く1604年ポーランド製のユニークなヴァイオリンをはじめ、使われている弦楽器の大半が18世紀以前のオリジナルであることと、古楽器の録音に通暁した技師ユーグ・デショーによる、空気感まで的確に収めた誠実なエンジニアリングによるところも見すごません。 チェンバロはパリのエムシュ・モデルによる再現古楽器ですが、豊富な古楽器コレクションを持つハースがあえてオリジナル現存楽器にこだわらなかったのは、「弦楽器の響きがくぐもってしまう低めのピッチはバッハの合奏曲に適切ではない」との認識から。昨今の鋭角的なピリオド演奏への違和感から、徹底して独自の音作りを探ってきた彼らならではの、妥協のない解釈の結晶とも言うべき名演です。 《レコード芸術2016年10月号特選盤》

    収録作曲家:

  • 商品番号:HSP002

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    発売日:2021年01月15日

    CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)

    厳選、スカルラッティ芸術の結晶3枚組でのスカルラッティ作品集。徹底してこの作曲家に入れ込みながらも体系的録音はせず……というパターンは、ハースが以前Alphaレーベルにフランソワ・クープランの4つのクラヴサン曲集からの作品を録音したときと同じ。つまり心から向き合える作品だけを選んでいるのですが、そこで彼はスカルラッティ存命中の1740年代に作成された、現在ヴェネツィアにある写本二つだけを選曲元に絞り込みました。 使用楽器は1751年パリ製、これも作曲家が生きていた頃のチェンバロ。さきのバッハ録音(HSP001)と同じくいたずらな鋭角性やビート感を周到に避けながらも、実にメリハリの効いた演奏が続き、名技師ユーグ・デショーがそのタッチの機微と余韻を適切にすくいあげています。折に触れて再訪したくなる録音です。 《レコード芸術2017年5月号特選盤》

  • 商品番号:HSP003

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    発売日:2021年01月15日

    CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)

    バッハの傑作を独自の配列で。その真意に迫る静かな興奮が伝わる多くの傑作と向き合いながら、全曲録音のようなアルバム作りには必ずしも興味がないというフレデリク・ハース。バッハの『平均律』も第1巻の録音ありきではなく、ただ第2巻だけを選び録音したのは、散発的にできた作品を集めた第1巻とは違い「バッハが最初から曲集としての総体を意識してまとめたものだから」とのこと。しかも彼は、調性順に並んでいるオリジナルの曲順は「あくまで当時の編纂習慣にあわせただけ」と考え、調性理論に敏感だったバッハの真意に迫る脱構築的手段として、独自に並べ替えて収録しています。 そのため通しで聴いたときに新鮮な印象を受ける人も多いはず。バッハが記した以上には装飾音を盛り込まないというスタイルも、この作曲家が「装飾音を必要とするときには細かく書き込む」という傾向を尊重してのこと。「いかに無批判な“崇めるべき聖典”というレッテルから自由になるか」を徹底して考え抜いた演奏には、静謐な響きの味わいを越えた静かな興奮が息づいています。

    収録作曲家:

  • 商品番号:HSP004

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    発売日:2021年01月15日

    CD価格:2,475円(税込)

    3種の古楽器を通じて自在にくりひろげられる、生々しいバロック的受難の光景ビーバーの『ロザリオのソナタ集』がこのプログラムの中軸にありますが、全曲録音にこだわりすぎて本質を見失わないようにしたいと語るアンサンブル主宰者ハースは、この傑作曲集からの作品にいくつか、同時代のドイツ語圏の声楽曲や独奏曲を織り交ぜ、受難物語を追体験しながら音楽の味わいを確かめてゆくような独特の曲順を構想しました。 独奏曲では自らよどみないタッチでオルガンやチェンバロを奏でる一方、通奏低音パートはあえて豪華にせず、バロック期の受難節における礼拝音楽がしばしばそうであったように、最低限の編成で演奏してみせています。 器楽曲の数々のあいだでふいに湧き上がる、ドイツ・バロックに名演の多いマイリス・ド・ヴィルトレの美声も魅力的。変則調弦が時に独特な味わいを醸し出す、ガット弦の生々しい響きを適切に捉えたユーグ・デショーのエンジニアリングも絶妙な、HITASURAレーベルならではのアルバムに仕上がっています。

  • 商品番号:HSP005

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    発売日:2021年01月15日

    CD価格:2,475円(税込)

    ナポリとスペインのつながりを示す注目曲集、16世紀の貴重なオリジナル楽器で!イタリア鍵盤音楽の巨匠フレスコバルディは、ルネサンス末期に花開いたナポリの鍵盤芸術に大きく影響を受けていたのですが、ここに録音されたのはそのなかでもとくに古い、1576年にまとめられたアントニオ・ヴァレンテの曲集。まだパレストリーナやラッスス、ビクトリアといったルネサンスの大家たちが存命中に綴られたこれらの作品には、ナポリ王国がスペイン支配下にあった時代の賜物として、ルネサンス期のスペイン音楽の流れをくむ変奏芸術の精華が示されており興趣がつきません。 ARCANAその他のレーベルで注目すべき録音をリリースしてきたイタリア・サルデーニャのチェンバロ奏者パオラ・エルダスは、現存例がきわめて珍しい16世紀製オリジナルのチェンバロとヴァージナル(長方形スピネット)を使用。1音1音を大切にした精妙さに息を呑むような解釈でありながら淀みない演奏で、変奏ひとつひとつの造形美を適切に伝えてくれます。 鋭角的な音にもかかわらず温もりが宿る歴史的楽器の美音、両楽器の対比も味わい深いHITASURAレーベル面目躍如の新録音です。

    収録作曲家: