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猿島ワカメの収獲作業中
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冬の風物詩「ワカメ漁」が今全盛期を迎えています。
今回は安浦漁港(横須賀市)の栗山さんに、『猿島ワカメ』について教えていただきました。また今の時期しか食せない「生ワカメ」の食べ方も(ついでにお味見も!!)教わっちゃいました。


三浦半島一体の港や海岸にも、洗濯ばさみにはさんで靴下のようにぶら下がっているワカメ達を頻繁にみかけるようになりました。
そう、私達がよく知っている「干しワカメ」ですね。栗山さんのところでは、早朝収獲したワカメを天日で4日くらい干すそうです。
次によく見かけるのは、「塩蔵ワカメ」ですね。塩にまぶして水分をとばすので保存食となります。生ワカメを塩蔵する所、湯通ししてから塩蔵など地域によって作り方に違いがあるようです。個人的には湯通ししてあるものの方が、塩分を軽く抜いてすぐに使えるので、便利かなぁ〜〜。

そして今回は、未知の味!!『生ワカメ』です。
今この時期(2月から3月中旬くらいまで)にしか食することの出来ない『生ワカメ』 を獲りに行く船に同乗させていただきました。


安浦漁港から目の前にみえる猿島
ーそう、東京湾唯一の自然の無人島ー
その中間にワカメ棚がありました。 ブイとブイを繋いでいるロープに、ワカメが束になって育っています。1っ箇所からワカメが数本出ています。この2本目までは生食に適しているそうです。これからさらに増える3〜5本くらいは、ワカメの葉が厚くなるので、一度湯がいてから使うのかな。塩蔵ワカメにしたりとか。。。。


ロープを手繰り寄せて、メカブの部分から包丁で切って船に引き上げます。長いものは1メートル半くらいあるでしょうか。。。。中腰になって水から引き上げるのですから、力いりますねーー。

ワカメ棚の右端から順番に収獲して、一周した頃には、最初に収獲したブイの所に次のワカメが育っているという仕組みだそうです。

さぁ、港に帰って、『猿島ワカメ』の特徴をじっくりと拝見しましょう。

猿島ワカメの特徴
その@
葉脈から先端の切れ目まで幅が広い。
そのA
メカブの端っこがカールしていて、柔らかい。
 

安浦漁港の栗山さんワカメの食べ方
葉脈(茎)・・・きんぴら。 
メカブ・・・包丁でたたいてトロトロに。
それ以外・・・生のまま用意して
『しゃぶしゃぶ』、 またはサラダに。


猿島ワカメについて教えてくださった
安浦漁港の栗山さん。



猿島ワカメ写真

猿島ワカメは、内湾性の固有の種 で、15Kmも離れると、この姿にはならないそうです。ワカメの姿の違いなんて、今まで全く気づきませんでしたが、この土地ならではのワカメです。これからも他の地域のものと交雑せずにずっと残って行ってほしいものですね。♪

栗山さんに生ワカメの『しゃぶしゃぶ』を作っていただきました。これって美味しい〜〜♪ そして楽しい〜〜♪♪
ワカメをザクザク切っておき、昆布とかつおのだし汁に
さぁっとしゃぶしゃぶしちゃいます。すると茶色がかった生ワカメがマジックショーのように、鮮やかな緑色に一瞬で変化します。あとはポン酢につけて、さぁさぁどうでしょう・・・・?!?!?!生ワカメのシャブシャブ
ゆでていないので、ワカメのシャキシャキした食感が残りたまりません。そして海の香りがします。これならいくらでも食べられそうです。。。。。しらなかったぁなぁぁぁぁ〜こういう食べ方があったなんて。。。。今まで知らなくてもったいなかったなーーなんて思っちゃいました。

生ワカメを食べられるのは、2月から3月中旬くらいまでだそうです。そして『猿島ワカメ』という固有のワカメ、春の訪れが近い事を教えてくれる、旬なヤツ。。。ということでYu-ri遺産に認定いたします。


猿島のワカメはこちら


猿島わかめのレシピ


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