12月といえば、誕生石としてラピスラズリやターコイズを思い浮かべる方が多いと思います。これらの石はどこかカジュアルなデザインが多く、ジュエリーの好みとして合わないことから、今まで敬遠してきた方もいらっしゃるかと思いますが、実は12月の誕生石にはタンザナイトもあるんです。宝石としてはメジャーですが誕生石としてまだ認知度が低いこの石を知って頂くため、今回特集をお届けいたします。
タンザニアの夕暮れ
緑やピンクの「ゾイサイト」という鉱物は不透明で見栄えが良くないため、ジュエリーに仕立てるには向いていないと言われていました。そんな中、発見されたのが宝石質だった青色の原石、ブルーゾイサイトです。この宝石は採掘されたタンザニアの夕暮れにたとえられ、名付け親であるティファニーから「タンザナイト」という名称が与えられました。名前を聞くだけで宝石の故郷が浮かぶ素敵なネーミングですよね。
12月のブルー
大きいほど石の特徴が顕著に見られるのは、すべての宝石にいえることですが、このタンザナイトは、見る方向によって色のニュアンスが変わる多色性をもちます。また白熱灯の下で赤みを帯びるという特徴もあり、その奥ゆかしさに惹き込まれます。偶然に12月の誕生石はすべてが青色なんですが、ラピスラズリやトルコ石とはひと味違い、透きとおる美しさを感じられるタンザナイトは、エレガントで風格ある魅力をお楽しみいただけるかと思います。
愛せる誕生石として
12月の誕生石にタンザナイトが加わったことで、ブルーの宝石の中では様々な色や個性が楽しめるようになりました。生まれた日はとても特別なものです。あなたの人生がスタートした月の誕生石をジュエリーとして身に着けていられたら幸せだと思いませんか。理想とする石に出会えたなら、愛する誕生石として長く傍に置いていただければ嬉しいです。