古くからジュエリーを身に着ける習慣のあるヨーロッパでは、家族で代々宝石を受け継ぐ伝統があるといいます。9月の誕生石であるサファイアもそんなエピソードを持つ宝石の一つです。気持ちを形に残して、次の世代へ伝えていくのもジュエリーの楽しみ方の一つと考え、今回は受け継がれるものとしての価値に着目して特集をお届けいたします。
受け継がれる想い
サファイアという宝石を思い浮かべた時、イギリス王室を連想する方は多いのではないでしょうか。近年で有名なエピソードは、ウィリアム王子がキャサリン妃に贈ったブルーサファイアリング。ダイアナ妃が好んで着けていたその婚約指輪は、彼女の想いや温もりも含めて次の世代に受け継がれているのでしょう。これはロイヤルファミリーに限ったことではなく、あなたや家族の物語を、大切なジュエリーに託してみるのは素敵なことだと思います。
素材が持つ優位性
代々と受け継がれていく宝石には大切に使われることと同時に、硬度が高く破損しにくいという素材自体の優位性も関係すると思います。時間が経っても美しさを保つために、宝石に傷が付かないことはとても重要ですが、サファイアはルビーと共にダイヤモンドに次ぐ硬度を誇り、他の宝石に比べ傷が付きにくいという特徴を持っています。
家族の宝物として
先にご紹介した、ジュエリーを親から子へ、子から孫へと代々受け継ぐ伝統はビジュードファミーユ(家代々の宝石)と呼ばれています。自分のルーツとなる人たちの、物語や想いが染み込んだジュエリーは
とても素敵ですね。先祖代々、身に着ける人を輝かせ、個性を表現してきたジュエリーは、その家の宝物として末永く愛されてほしいと思います。