疲れをためない入浴法

薬師のコラム
2017年02月01日(水)

汗をかいた後や一日の疲れを癒すお風呂は、本当に気持ちが良くて、まさに生き返るといった表現が相応しいですよね。お風呂に浸かったあとは気持ちをリセットして、明日に備えようという気分になります。

 

また、疲れやストレスなどがたまった体をリフレッシュするのに入浴はとても効果的です。しかし入浴法によっては、次の日には疲れがたまってしまったり完全に疲れが抜け切らないということもあります。

 

その日の疲れを明日に持ち越さないための入浴法についてご紹介していきますね。

 

 

入浴前の準備

 

入浴は心と体をリフレッシュするのに最適な方法ですが、入浴前に準備をしておくことでより効果を高めることができます。疲れをためないための入浴法は入浴前から行うことがポイントです。

 

まず、入浴前には必ず「かけ湯」を行いましょう。

 

 

衛生面やマナーと言う観点から当然の行為ではありますが、かけ湯をすることでお湯に浸かる前の体を慣らし、調整することになります。脱衣直後、浴室、浴槽といった入浴前と後では当然温度差があるので、その温度差は血圧の変動に大きく関わってきます。

 

冬場は特に寒暖差が激しいため、体に温度差を感じさせないためにも、脱衣所や浴室内は温めておくと良いでしょう。

 

 

疲れをとるための3つのポイント

 

いよいよ疲れをとるための入浴法について、重要なポイントを3つ挙げていきます。

 

□お湯の温度

 

 

お湯の温度は一般的には38~40℃のぬるま湯が良いと言われています。これは交感神経と副交感神経が作用するお湯の温度が関係しています。

 

40℃以上のお湯になると交感神経が刺激されてしまい、脳や体が興奮状態および活発化します。リラックス効果を得るには副交感神経を優位に働かせるために、40度未満のぬるめがいいのです。

 


□入浴のタイミング

翌日以降に疲れを残さないためのポイントは「睡眠」と関わってきます。

快眠を得ることによって睡眠中に体の疲れが抜けていき、翌朝起きたときにすっきりした状態で一日を迎えることができます。そのためには副交感神経を刺激させ優位に立たせることが必要です。

 

つまり、睡眠の一時間前が入浴にちょうど良いタイミングと言えます。注意する点は、入浴後は一時間以内に布団に入り、湯冷めしないように温めておくこと。湯冷めしてしまうと、深部体温が冷めてしまい、睡眠効果が下がってしまいます。

 

また、食後はお腹の中心に血液が集まりやすく、内臓への負担があることから食後すぐの入浴は避けましょう。

 


□お風呂に浸かる時間

最後にお湯に浸かる時間ですが、15~20分ほどかけて体をゆっくりと温めるのが良いでしょう。この入浴中に音楽を聴いたり入浴剤やアロマオイルなどの香りで心を落ち着けるとさらにリラックス効果を得られます。

 

 

入浴前にストレッチや軽い運動をして代謝を高めておくのも体の疲れがより抜けやすくします。また、お風呂の中で足裏のツボを刺激するのも効果的です。

ぜひ試してみてください。