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新設コンクリート、モルタル面への塗装は、乾燥がポイントです。
乾燥が十分でなければ、塗料の変色、硬化不良が発生します。
モルタルやコンクリートから出てくる湿気やアルカリ成分が
塗膜に悪影響を与えます。
塗料によって数値が違いますが、多くの塗料は、塗装面の
含水率が10%以下、さらにpH9以下であることが塗装条件
となっています。
可能であれば、含水系やペーハー測定樹を使って塗装面の
状況を正確にチェックしてください。
ここでは、そのような機器に代わるDIY向けの方法を
ご紹介いたします。
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<免責事項>
申し訳ございませんが、いきなり責任逃れです。
ここで紹介する方法でやれば、今まではうまくいきました。
しかし、今後も問題なく塗装できることを保障するものでは
ございません。
正確に問題が無いように塗装するのであれば、上記の通り
含水系とペーハー測定器で確認してください。
このページで紹介する方法で問題が発生した場合、当店は
一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。
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<乾燥の目安>
モルタルシゴキの場合は、夏場で約1週間以上、冬場だと約2週間以上
乾燥させて湿気をとばす必要があります。
乾燥に必要な期間は、コンクリートやモルタルの厚み、換気、気温、湿度
によって大幅に変わります。
<乾燥状態のチェック>
塗装前に十分に乾燥したのかどうかチェックすることが重要です。
使う道具:マスカー、布テープ50mm幅、カッター
塗装面にマスカーを貼り、10cm四方ぐらいの大きさにカッター等で余分なビニールを切り取ります。
ビニールの4辺を布テープで密閉します。
この状態で1晩放置し、翌朝に状態を確認します。
マスカーをめくって、ビニール面が湿っていたり、覆っていた箇所が湿気で濡れ色になっていた
場合は、乾燥が不十分なため塗装できません。
ビニールで覆っていた面が他の場所と見分けが付かない場合は、大丈夫。塗装できます。
<湿気があっても塗るとき>
まだ十分に乾燥できていない、でも塗らなければ...という時。
溶剤シーラーを使って塗装してください。
それでもダメな時はダメです。
変色したり剥がれたりします。
商品名であれば、1液浸透シーラーなどです。
水性シーラーを使う場合に比べて問題が起こる確率は低くなります。
仕様書やカタログの注意事項はすみずみまでよく読んでからペイントして下さい。
「塗装仕様」部分だけではなく、カタログ最後の方に記載されている「塗装についての注意事項」欄にも必ず目を通してからペイントするようにして下さい。先に読んでおくことで、作業性アップや安全性の確保につながります。
上記ご説明の中でわかりにくい点、またご不明な点がございましたら お気軽にご相談下さい。
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▲Tip集
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▼Tips集 項目
・家庭用塗料と業務用塗料
・1液型塗料と2液型塗料
・塗料と塗装のトラブルについて
・塗料の基本的な使い方
・新設コンクリートへの塗装
・石膏ボードの下地処理について
・塗装対象の素材
・塗料による自然発火について
・可塑剤移行について
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