ポルトガル訪問
ポルトガル最北端にあるワイナリー、アルバリーニョの里
レゲンゴ・デ・メルガッソ Reguengo de Melgaco
(2018年10月)

2018年10月8日の訪問2社目は、ポルトガルの最北端ワイナリーレゲンゴ・デ・メルガッソ Reguengo de Melgaco 。

ルーラル・ホテルも経営している小さなワイナリーですが、素晴らしいアルヴァリーニョのみを生産しており、オーナーのヴィートル Vitor もとてもいい人で何度でも訪れたくなる生産者さんです。

ここのホテルは、16世紀、当時の女王レオノール妃の命で建てられたマナーハウス(中性ヨーロッパにおいて荘園において領主が滞在する邸宅、ポルトガル語でソラール)を改装した館です。
ホテルには13部屋があり、結婚式やバンケットなどもできるようになっています。

ぶどう畑に囲まれた長閑なホテル。昨年夏は休暇を兼ねて家族でゆっくり訪れ、ミーニョ川でラフティングも楽しみました。

今回は一人だったので「次はファミリーも連れてきてね」と、言ってくれました。

昨年の様子はこちらをご高覧下さい。

→緑と花に囲まれたフォトジェニックなワイナリー「レゲンゴ・デ・メルガッソ」【ポルトガル訪問2017夏No1】

→ミーニョ川でラフティングとフォトジェニックなワイナリー「レゲンゴ・デ・メルガッソ」ポルトガル訪問2017夏No2】

川の向こうはスペイン。オーナーのヴィートルさんと

ブドウ畑の管理からワイン造りまでこなすルイーシュ

醗酵途中のワインで乾杯、左からワインスペシャリストのカルロス、ヴィトール、ルイーシュ

瓶内二次発酵で作るアルヴァリーニョのスパークリング

2018年はすでに他のワイナリーの訪問記にも書いたように、ポルトガルは熱波に見舞われましたが ここのワイナリーでは、ルイーシュが毎朝ぶどうに水やりをすることで被害を最小限にとどめることができたそうです。

小規模だからこそできる、こまやかで臨機応変な対応なんだと思いました。

アルヴァリーニョは17日間かけて醗酵させますが、ちょうど14日目のものを試飲させていただきました。

畑の位置によって味わいが異なり、高い位置にあるものはよりオープンな開いた味わい、低い位置のものは酸が強く感じられました。

年間生産量は、45000リットル、つまり、55000本。

人気ですぐになくなってしまうので、決して多い量ではありません。

9月10日に収穫したスパークリングのもととなるワインは、とても酸っぱかった!

「長持ちするポテンシャルの高いスパークリングにはこの酸が必要なんだよ!」と、みんな嬉しそうに頷いてました。

カルロスは、昔からここのアルヴァリーニョをイチオシしていて、

「糖分が少ないのにこのまろやかな感じは本当にすごいね」と、ヴィトールとルイーシュにもワインのすごさを語っていました。

また、品質が安定していて期待を裏切られることが少ないことや、食べ物がなくてもそのまま楽しめるのが、カルロスがこのワインをおすすめする理由です。

ランチはメルガッソの街で人気のレストラン  Adega do Sossego にて

バカリャオ、ここは何を食べても美味しいお店

牛肉も人気メニュー

アルヴァリーニョのスパークリング、おっとっと!食前からバカリャオ、お肉とも相性◎

本当にスペインのすぐそばなんです!

そしてこんなに長閑

ミーニョ川沿いにある砂質粘土土壌の畑で丁寧に作られるアルヴァリーニョ。

ぶどうのポテンシャルを感じるふわっと広がる豊かな香りとボディ。おすすめです。

ノーマルタイプは2000年に、スパークリングは2013年にリリースされました。

ノーマルタイプは、ベスト・ヴェルデ2016で見事グランプリを受賞しています!

→レゲンゴ・デ・メルガッソ・アルヴァリーニョ

→レゲンゴ・デ・メルガッソ・アルヴァリーニョ・レゼルヴァ・ブリュット