ポルトガル人のソウルフード、バカリャウ料理を作りました!
塩漬けだから常温保存OK!ポルトガルのスーパーで山積みのバカリャウ!
先月のポルトガル出張で買ってきたバカリャウを使って、ポルトガル料理に挑戦しました。
バカリャウ(Bacalhau バカリャオと表記することも)は、ポルトガルではその食べ方が365通りあると言われるほどポピュラーな食材。塩漬けして干した大きなタラ。
ポルトガルのソウルフードと言っても過言ではありません。
バカリャウの歴史は、8世紀頃に、北ヨーロッパから西ヨーロッパに進出していたヴァイキングが、日持ちする干しダラを交易品として各地にもたらしたのが始まりだったそうです。
大航海時代にはポルトガル人にとっても欠かない食材になりました。
20世紀までは北ヨーロッパの海へ遠洋漁業していたポルトガルですが、今ではノルウェーやカナダからの輸入がほとんど。
詳しくはこちらのコラムの記事にも書かれていますのでぜひご参照ください。
実は私は、これまでポルトガルでバカリャウを買ったことはありませんでした。
今回は、10才の次男に「バカリャオが食べたい」とリクエストされていたので、買うことに。
バカリャオは身が厚くて骨も取りやすく、魚というよりは肉のような感覚で食べることができるので、肉好き男子にも好まれるのでしょう。
そんな次男をはじめ家族のために、ポルトガルでしか味わえない味を日本で再現してみることにしました。
Bacalhau desfiado (バカリャウのほぐし身400g入り)をゲット!
バカリャウに関しては、初めてのお買い物だったので、よくわからずパックされたものを買いましたが、あとで友達に聞いてみたら、魚屋さんや、スーパーの魚売り場でも頼めば、大きなバカリャオを小さくカットして売ってくれるそうです。
大きな切り身が欲しければ、そうすればよいそうです。
次回はそうします!
中身はこんな感じ、ぱさぱさしています。
栄養成分表示をチェックすると、バカリャウ100g中に含まれる塩分は23.2g、これを塩抜きします
まずはバカリャウの塩抜き。
少なくとも24時間前から水で戻しなさい、と色んな人からアドバイスされていたので、余裕をもって3日前から水に漬けて、時々水を替えて戻しました。
試してみると、二日目くらいですでに塩が抜けていました
少し抜き過ぎたようです。でも塩分が足りなければ味付けで塩を足せばよいので、OKかと。ポルトガルのレストランで、塩抜きが足りないな、としょっぱいバカリャオが出てくることもあるのでそれよりはいいかな。
今回のタラは大きな切り身ではなく、ある程度ほぐれているタイプだったので、悩んだ結果、たいていのレストランや食堂でもメニューにあるポルトガルの伝統料理、バカリャオ・ア・ブラーシュ Bacalhau à Brás を作ることにしました。バカリャウをソテーした玉ねぎと炒めて卵で閉じたお料理。子供も大好きな大衆料理です。
塩抜きしたバカリャウは柔らかい触感、これをもう少し手で細かくちぎります
1)まずはたっぷりのオリーブオイルで、玉ねぎ、ローレル、ニンニクの順番にゆっくり炒めます
2)玉ねぎが柔らかくなったら、ほぐしたバカリャウを加えて炒めます、常に弱火
この細い棒状のフライドポテトはポルトガルでお料理の付け合わせなどでよく出てくるもので、スーパーでも売られていてとても便利。今回はこちらを使用!
4)卵をよーーく泡立てます。レシピでは電動ミキサーを使っていました。ここで適量のお塩と胡椒で味付けします。
5)仕上げに3)に4)を加えて混ぜます。(その前にお好みで刻んだイタリアンパセリを入れました)
卵を混ぜてからは火加減に要注意!
レシピでは、弱火で30-45秒混ぜ、その後は火を消すようにとの手順でした。
これで完成!
6)お皿に盛りつけてから刻んだイタリアンパセリとブラックオリーブを載せて完成!(今回は都合上グリーンオリーブを使いました)
食べるものに関しては、いつも容赦ないコメントの次男ですが
うん、うまい!
って食べてくれました。
料理は、今回のように、美味しいって言ってもらえて初めて成功という場合もあります。なので、家族に喜んで一安心。努力が報われました。
バカリャオ・ア・ブラーシュにサラダを添えて
デザートもポルトガルスタイルにしてフルーツ・サラダを用意しました
シナモンが大好きな私は、フルーツ・サラダにトッピング
今回レシピに出ていた調味料は塩と胡椒のみ。あとは炒めようのオリーブオイル。
バカリャウ・ア・ブラーシュは、バカリャウの塩加減と、作る人のお好みで味付けを調整する、とてもシンプルなお料理です。
機会があればぜひ作ってみてくださいね!
最後に今回使った調味料と、写真を撮り忘れましたが、合わせたワインをご紹介します。