昭和の文豪 檀一雄さんも愛飲したダンワイン
メルカード・ポルトガルは、ヴィーニョ・ヴェルデなどミーニョのワインが多いのですが、
このたび、ポルトガルの内陸、ダン地方のワインが入荷しました。
ウダカ・ダン・ティント[2015] 。
優しい酸となめらかな飲み口の赤ワインです♪
ダン地方は、ポルトガルの内陸部にあり、総面積37万5000ヘクタール。
ブサコ山脈、エストレーラ山脈などの尾根に囲まれ、大西洋の夏の雨雲や大陸の嵐などから守られています。
気候は、冬は寒く多湿、夏は晴れて暑く乾燥しているため、ぶどうはゆっくりと凝縮し、アロマを蓄えます。
ぶどう畑は片岩、花崗岩土壌で、平均標高は400-500メートル。なだらかに広がるぶどう畑がこの地方の風景を特徴付けていると言えるでしょう。
ダン地方はポルトガルで最も重要な黒ぶどう品種ともいえるトゥーリガ・ナショナルの原産地としても知られています。
皮が厚く、そのためワインの色が濃くタンニンが豊富、ボディがしっかりした熟成ポテンシャルの高いワインが期待できます。
凝縮した味わい、フローラル、カシスやラズベリーを思わすフルーツの香り、ハーブ、リコリスなども感じられるのがこの品種の特徴です。
ダン地方のワインの特徴は、酸とアルコール、凝縮したアロマ、などすべての要素の絶妙なバランスの良さにあります。
ダン地方のワインは、1900年パリ万博で金賞受賞し、一躍ヨーロッパで注目されるようになったことで有名です。
また、日本では、昭和の文豪、『火宅の人』の著者檀一雄さんが、自分の名前と発音が同じ「ダン」のワインを好んで飲んでいた、ということで耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
檀さんは1970年から1年半、ポルトガルのサンタ・クルスに滞在していたようです。
ダン地方のワインは、かつては古い木樽で過度に熟成させるものも多くありましたが、最近は適度な木樽熟成、または樽熟成を行わないなどの手法で、ワイン本来のおいしさを味わえる洗練されたスタイルのワインが生産されるようになりました。
檀さんが愛飲されていたのは、今とは少しスタイルが違うかもしれないですね。。。
名前が似ているからと、好んでワインを飲まれていた檀さんの気持ち、よくわかります。
私も息子と名前が似ていて、一度お店で飲んで、そのあとも買ってしまいました。
竜眼。りゅうがん。
長野県によくある品種だそうです。美味しいですよ♪
ワイン選びって、難しいことはさておき、これくらいシンプルでもいいんじゃないかな~、と思います。