ポルトガルのイースター

皆さん、こんにちは。

ポルトガルでは3月27日の日曜日がイースターだったため、木曜日午後辺りから街が全体的にお休みモードでした。学校などは2週間ほど春休みになるため、子供や学生も楽しそうにしています。

あちらこちらにFeliz Páscoa(ハッピーイースター)

日本ではあまり馴染みがないイースターですが、ポルトガルではクリスマスの次に大きなイベントで、イエス・キリストが死後3日目に復活した日としてお祝いします。

今でも地方ではイースターの日に司祭が町の家を一軒一軒訪れ、キリストの復活を祝福します。各家庭では親戚が集まり、ポルトガルの伝統的なお菓子やおつまみを食べながら司祭の到着を待ちます。私の友人ソニアの家では、司祭以外にもたくさんの人が挨拶に来るため、テーブルいっぱいに食べ物や飲み物が用意されます。この日のために、前日は夕方から準備していました。

テーブルいっぱいにお菓子やおつまみを用意し、お客さんを迎えます

ポルトガル料理の定番、タラやクリームコロッケなどの揚げ物もたくさん

司祭は鐘を鳴らしながら、何人かのお供を連れて祝福にきます。家のドアを開けると、司祭がまず聖水を一人一人の頭に撒いてくれます。そして、キリストの像を持ったお供の方が、キリストの像にキスをするよう一人一人の前に来てくれます。

家庭での祝福の様子

司祭が各家庭で祝福する時間は3分もないくらいですが、みんな何時間もこの時が来るのをおしゃべりしながら待ちます。キリストの復活を祝う意味ももちろんありますが、やはりポルトガル人にとっては司祭を待ちながら親戚やご近所の人とわいわいコミュニケーションをとるのが大事なのでしょう。

そして司祭が帰るとしっかりとした食事が始まります。
あんなにお菓子やおつまみを食べたのに!と思いながらも美味しい家庭料理は不思議と食べれてしまいます。

魚介のリゾット。写真にはありませんが、モツ煮なども並べられました。

テーブルを20人くらいが囲んで一緒にわいわい。ワインもどんどん開けられていきます。

食後のデザートは全て手作り。

右は揚げたタラのオーブン焼きとマッシュポテト。左は山羊肉の煮込み。イースターに良く食べるメニューとのこと。

ちなみにキリストが十字架にかけられた日は、イースターの前々日の金曜日。聖金曜日(Sexta-Feira Santa)と呼ばれ、受難の日として基本的に肉は食べないとされています。

そのため、この日はタラ料理が人気の様で、金曜日に外でランチをしたところどこもタラが売り切れになっていました。やっとたどり着いたのが、ショッピングモールのフードコートのレストラン。タラグラタン(bacalhau com natas)を頂きました。

タラグラタン。このボリュームで5.25ユーロ。

スーパーもイースター用のお菓子で溢れています。

アーモンドのお菓子や定番のパン・デ・ロー、ゆで卵をそのまま乗せた一風変わったパンのフォラール・ダ・パシュコア(Folar da páscoa)などなど、見ているだけでわくわくします。

カラフルなアーモンドのお菓子

パン・デ・ローの安売り 思わず買ってしまいました!

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ゆで卵をそのまま乗せる発想に、初めて見た時は驚きました

ポルトガルのイースター、いかがでしたか。

この期間、私がどのくらい食べたのかちょっと恐ろしくなりましたが、
いつも温かく受け入れてくれるポルトガルのみなさんに感謝して美味しく頂きました!

ではまた次回!