夏の風物詩!中世祭り

ここ数年で増えてきたポルトガルの中世祭り(Feira Medieval)。
歴史的な街並みを利用して飾り付けをし、まるで中世にタイムトリップした様な雰囲気を楽しめるお祭りです。お城が残されている町で、特に夏休みを利用して開催されています。

5年程前まではいくつかの街でしか開催されていませんでしたが、去年あたりから小さい町でも開催され、最近のトレンドとなっています。

今年は以前から訪れてみたかったサンタ・マリア・ダ・フェイラ(Santa Maria da Feira)の中世祭りに行ってきました。町の歴史的地区が全て会場になっており、入口で入場料(2.5ユーロ)を支払い入ります。今年は7月31日から8月11日までの12日間、開催されていました。

町の中は中世の雰囲気

                          お祭りマップ。町の中心地全体が会場です。

それぞれの広場で演劇や演奏会などイベントが催されていました。衣装を着た人が沢山歩いているので、映画の中にいるような気分になります。

伝統的な音楽を奏でるグループ

こちらは物語を演じながら音楽も演奏

サンタ・マリア・ダ・フェイラは、14世紀の国王フェルナンド1世の時代に栄えた町ということで、このお祭りではフェルナンド1世をテーマにした演劇をいくつも見ることができます。お城もとても良い状態で管理されています。14世紀に既に使われていた建築物を目の前にするとなんだかわくわくします。

サンタ・マリア・ダ・フェイラ城

お城を見終わった後は屋台が並ぶエリアへ。ポルトガルの伝統菓子や豚の丸焼きなどの飲食店から、伝統工芸品や騎士のフィギュアや装飾品などまで、様々なお店があり賑わっていました。

ずらりと並ぶ屋台

屋台コーナーを過ぎると、何やら川沿いで寸劇をしている男性たち。船への浸水に困っている様子の男性とそれを助けようとしながら役に立たないアドバイスをする人たち、という笑いありのストーリーで、その場を和ませてくれました。

ロープを投げたり川に落ちたり・・・と体を張った寸劇

夏休みのイベントということもあり、ワークショップや動物との触れ合い、衣装を着て町を歩けるイベントなど、子供が喜ぶ企画が盛りだくさんです。もちろん大人だけでも十分に楽しめます。演劇やパレードは夕方から始まり、深夜頃開催されるイベントもあります。一番盛り上がるのは20時頃の夕飯の時間帯ですので、17時頃に入場し会場を一回りし夕飯を屋台で食べ、その後に音楽や演劇を楽しむという人が多いようです。

古い町並みが今でも残る場所ならではのお祭り、いかがでしたか。
通常見学できる教会やお城、博物館などが混乱を避けるため閉まっている場合もありますので、そのような場所を必ず訪れたい方はお祭りのない日に行くことをお勧めします。

それでは、また次回!