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「宝石のサロン」から


宝石の故障と修理


◆よくある宝石の故障
■指輪の故障

【石 落 ち】

■指輪の脇石が使っている内に落ちてしまう、というのはよくある故障の一つです。元々一つ一つの石が中石程完璧に留められていないのと数が多いため、爪のちょっとした開きにより落ちてしまうのです。

 1.5カラットものメレダイヤをパヴェ風にびっしりと留めた指輪の、両端のダイヤがそれぞれ2列程そっくり落ちてしまったケースがありました。良く見ると、指輪の形が横長の楕円形に歪んでいます。
 パヴェ風のダイヤリングは、隣り合わせの2個のダイヤを2本の爪で兼用して留めるやり方で、厳密な4箇所留めではありません。このような場合、指輪の変形により爪が開いて、石が落ちてしまうのです。
 話を聞くと、常時付けっ放しで、自転車に乗る時も指輪を付けたままだったという事でした。 ハンドルを握り締めたため指輪が変形し、爪が微妙に開いてボロボロと落ちてしまったのです。
 このような指輪の場合、力仕事の時は指輪を外してください(というよりは、地金でもない限り他の指輪も)。でないと、また落ちる可能性があります。

■テーパーダイヤのレール留めも、石が落ちやすいケースです。このような指輪は台形のテーパーダイヤを隣り合わせに並べて、上下2列の枠で一斉に留めるやり方ですので、一つの石が外れると連鎖反応的に隣の石もボロボロと落ちてしまうのです。

 また、特殊な留め方の、ミステリーセッティングの指輪も注意を要します。ミステリーセッティングの指輪はサイズ直し自体せいぜい一番位しかできません。非常にデリケートな石の留め方ですので、それ以上のサイズ直しをすると指輪が歪み、石が落ちてしまうのです。

■それに比べると、6本爪・4本爪や覆輪でしっかりと留められている中石は、さすがに落ちるケースは少なくなります。しかし、マーキス・カットの石を上下2本の爪でのみ留めている場合等は落ちる事がありますので、取り扱いにご注意ください。

【指輪の変形】

■一見硬そうに見える地金の指輪も、外圧により変形します。特に重いバケツを持ったり、自転車に乗ってハンドルを握り締めたり、ベビーバギーを押したりする時は必ず指輪を外してください。

 総重量30グラム程の印台風の Ptダイヤデザインリングを、華奢なご婦人にお売りした事があります。半日程して「指輪が曲がった」とその女性が駆け込んで来ました。見ると、その頑丈そうな指輪がグニャリと、ものの見事に変形しています。
 話を聞くと、シャフトを握り締めてゴルフをやったらしいのです。「なるほど、曲がるもんだなぁ」と変に感心したのを覚えています。

【指輪の切断】

■指輪のサイズ直しをする場合、細くする時は腕の不要な地金を切り取ります。また、太くする時は一旦腕に切れ目を入れて、間に必要な地金を差し挟みます。
 その後ロー付けして又繋げておくのですが、切れ目が入っている以上そこがウイークポイントになって、何かの拍子にロー付け部分が切れてしまう事があります。

 指輪が切れたという場合は、実際はほとんどがこのようにロー付けした部分が剥がれたものです。又ロー付けすれば簡単に直るのですが、ウイークポイントを抱えているという事を忘れずに、力仕事の時などは外してください。 

【石の割れ】

■石は落としたりとか打ち付けたりとか、何らかの衝撃が加わると割れる場合があります。宝石といっても所詮は石、鋼のように丈夫なものではありません。この世で一番硬いといわれるダイヤでさえ、例外ではないのです。

 色違いの7種の半貴石を入れた一文字風リングが、ある日突然石が割れてしまった、という事で修理に戻って来ました。見ると、端の3石が揃って欠け、その周辺の地金がデコボコになっています。きっと、知らずに何かに打ち付けたに違いありません。
 聞くとこの場合も、気に入って常時指輪を付けっぱなしにしていたための故障でした。

■石によってはエメラルドやオパールのように、割れやすい性質を持ったものがあります。特にこのような石の場合は、取り扱いにご注意ください。

 また、オパールは俗に「カンが入る」といって、何もしないのに、乾燥で内部に亀裂が入る事があります。
 当店でも、熱のこもるハロゲンランプの照らすショーケースに入れていて、揃って4個程もオパールにカンを入れてしまった事がありました。特に大きな石は熱が逃げにくくて、そういう事が起きるようです。
 それ以降怖くて、オパールはスリム管(蛍光灯のような、涼しい光源)の、目立たないショーケースにしか陳列できなくなりました。

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■ネックレスの故障

【丸管の外れ】

■ネックレスは本体と留め金具の間を、「丸管」という小さな輪で繋げています。そして良く見ると、この丸管には1箇所切れ目が入っていて、完全に閉じていないのです。これは、何か力が加わってネックレスが切れそうになった時、丸管の処で外れるようにわざとそうしているのです。

 ネックレスが切れたというので見てみると、大半がこの丸管が外れたものです。最初から外れるようになっているのですから、これは故障ではありません。ヤットコで元通りにして、お返しするだけの事です。

【ネックレスの切れ】 

■そうはいっても、やはりネックレスが切れてしまう場合があります。グラム数の少ない細いネックレス程切れやすいのはもちろんですが、ネックレスの種類によっても違い、一概には言えません。

 次に、主なネックレスの種類と強度について説明いたします。

●喜平ネックレス
本来太さもあり、また、非常に丈夫なネックレスです。重いペンダントにも耐えられます。

●ベネチアンネックレス
割と丈夫なネックレスです。小振りなペンダントに似合います。

●スクリューネックレス
余り丈夫ではありません。特に細いネックレスは要注意。重いペンダントは付けないでください。

●ロープネックレス
ボリューム感はありますが、中空の切れ目のあるパイプをつなげたネックレスですので、加重によりパイプが拡がる危険性があります。細いネックレスは要注意。

●カットボールネックレス
ボールとボールの連結部が外れやすく、弱いネックレスです。重いペンダントは不可。

【使用上の注意点】

■ネックレスが切れるのは、引っ張ったとか、知らずに引っ掛けたとか、何らかの外力が加わったためです。細いネックレスなどは、セーターに引っ掛けただけでも切れる可能性があります。また、常時付けっぱなしにする場合はその危険性が増大しますので、取り扱いには注意してください。

●夜寝る時や風呂に入るときは外してください
寝ていて巻き込まれたり、タオルに引っ掛けたりして、切れる恐れがあります。

●余り重いペンダントは付けないでください
ネックレスの種類・太さを良く見極めて、限度以上のペンダントは付けないでください。

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■その他の故障

【宝石の紛失】

 これは故障とはいえませんが、宝石を紛失するというのはよく起きる事故です。

■イヤリングの紛失
耳の形が関係しているのかもしれませんが、落とす人はしょっちゅう落とすようです。こんな人は己をわきまえていて、「私は高いイヤリングをつけられないのよ」などと言っては、安価なイヤリングを買い求めて楽しんでおられます。

■ピアスの紛失
ピアスにすると落とさないように思いますが、ピアスといえども紛失することがあります。ピアスの場合はキャッチが甘くなって、落としてしまうのです。
 ピアスのキャッチがゆるんできたら、新しいのと交換してください。そういう意味で、最近のキャッチは金具製からシリコン製へと移行しつつあります。

■ペンダントの紛失
気が付いたら落としていたなどという事のないように、留め金具がしっかりと止まっているかを確認してから、付けるようにしてください。着脱式は一層落とす危険性がありますので、くれぐれもご注意を。

■ブローチの紛失
やはり留め金具が止まっているかを確認してから、付けるようにしてください。それから、補助ストッパーを付けることもお忘れなく。ごく安いものですから、知り合いの宝石店に頼んで、分けて貰いましょう。

【宝石の変色】

■サンゴの変色
サンゴは生き物が造った宝石ですから、目に見えない無数の穴が開いています。そのため、サンゴの指輪をしたまま拭き掃除などをすると、汚水が中に染み込んで、表面が白く変色する事があります。
 このような場合、リューターで磨いて一皮剥けば直るのですが、水仕事の時は指輪を外してください。

 サンゴのネックレスを買われたお客様が、「付けたら色が変わった」と何度となく駆け込んで来ました。見ると首に触れる辺りが少し鈍くなっています。
 しかし、これなどはある程度は仕方ないものです。ショーケースの中のサンゴが光り輝いているのは磨いているためで、元々サンゴの生地はあんなに綺麗なものではありません。「付け終わったら、拭いてしまってください」と研磨剤入りの布をお渡ししましたが、もし、永久に光り輝いているのを望まれるのなら、付けずに眺めている以外にないでしょう。

■真珠の変色
真珠もやはり生き物が造った宝石ですから、最もデリケートな宝石といえます。真珠は酸に弱く、汗などが染み込むと酸化して、徐々に黄ばんでいきます。付け終わったら柔らかい布で拭いて、風通しの良い処に保管しましょう。

■トルコ石・ラピスラズリの変色
トルコ石やラピスラズリは「多孔質」といって、軽石のように無数の穴が開いています。トルコ石やラピスラズリが光り輝いているのは、コーティングを施し表面に皮膜を掛けているからで、その皮膜が取れたり、穴に汚水が染み込むと照りがなくなります。やはり水仕事の時は外してください。

■地金の変色
錆びないといわれる金やプラチナも、温泉や海水の成分と反応して変色することがあります。
 以前表面が白く変色した、18金のネックレスを見たことがあります。聞けば、付けたまま海水浴をしたとの事。このような時は、必ず外してください。

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◆宝石の修理
■有料か無料か?

 当店の保証書には「通常の使用状態による故障(いわゆる自然故障)は、1年間無料で修理し、取り扱いの不注意による故障は有料になる」と明記しています。
 それでは、自然故障と取り扱いによる故障はどう見分けるのでしょうか?

【初期不良】

■商品をお売りして直ぐに、大して使っていないのに石が落ちる事があります。お詫びをして石を入れ直して納めたら、またまた落ちてしまったという事もあります。
 このような初期不良は明らかに製品の欠陥によるものといえます。もちろん無料で修理いたします。

■このように商品を使い続ける内に、製品に欠陥のある不良品は、ごく早い時期に故障を起こして修理に持ち込まれて来ます。
 そして、丁度ふるいにかけられるように、この時期何ともなかった商品が、大分経ってから故障する場合は、概して取り扱いによる故障といえます。

 アメシストリングをお売りして、保障期間が切れ掛かる10ヶ月目頃、お客様が「ほとんど使っていないのに、石が割れてしまった」と修理に持ち込んで来た事がありました。
 見ると話と違って、枠はデコボコになって相当に使った形跡があります。そして、割れた石の反対側の稜線(石をカットした角々)も数箇所欠けています。雑に使い続ける内に、何かに当たって割れたものと思われます。
 この場合は、お客様にルーペで故障箇所を見てもらい、有料で修理いたしました。

■取り扱い方の差

■例えば、細いスクリューネックレスが切れやすいことは事実です。しかし、同じネックレスをお売りしても、何ともないお客様もあれば、何度となく修理に持ち込んで来るお客様もあります。
 このような人は、ネックレスに限らず他の宝石も頻繁に修理に持ち込んで来ます。いわゆる、取り扱い方が乱暴な人です。
 このようなお客様は1度目はサービスで修理しても、2度目からはペナルティの意味を込めて、実費を頂戴するようにしています。

 時に、「ついでにやってもらえる?」とバッグの中から何やら取り出す事があります。見ていると、石の割れた指輪だの、針の折れたピアスだの、切れたネックレスだの、宝石の残骸がゾロゾロ出て来ます。
 しかしながら、このような方の他社品の修理は責任問題になりかねませんので、固くお断りしています。

◆最後に

 このページを作成してみて、改めて宝石の故障が、何らかの力が加わりやすい指輪やネックレスに多発している事に気付きます。
 宝石は、どんな事をしても壊れない頑丈な機器と違って、精密機器のように、取り扱いに注意を要するものです。
 気に入って、常時していただけるのは光栄ですが、それだけ一層取り扱いに注意をして、長く愛用していただきたいのです。

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