自宅でお手軽燻製&本格ピザ
『APELUCA/アペルカ』スモーカー・ピザポット
2018.01.09
大場 里江
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明けましておめでとうございます。
ハレの日バナシをお読みいただき、ありがとうございます。
2018年も、料理と調理器具にじっくり向き合って、コラムを書いていきたいと思います。
よかったら、本年もお付き合いくださいね。
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年が明けて、お祝いのお酒を楽しんだ方も多いのでは。
かくいう私は、あまりお酒が強くありません。
でも、お酒を楽しむ場は好きなので、ちょこちょこ出歩いては、程よく飲むのは大好きです。
私の身近な人たちは、割とお酒が飲めるたち。
しかも、酒豪が何人も。
彼らは仕事の後のお酒を楽しむ時間を何よりも大切にしていて、いかに美味しく飲むか考えるのも楽しそう。
そんな酒豪の一人から教えてもらったのが、「燻製」です。
もとは知人が趣味の領域を超え、本格的に作っていた燻製料理を食べさせてもらったことが始まりでした。
その方は燻製小屋を作り、熱燻、温燻、冷燻と作りこなして、チップも様々な種類を使いこなすほどの腕前。
研究に研究を重ね、なんでも燻製にしてしまう腕の持ち主でした。
そして、いただいたチーズの燻製の美味しいこと!
いぶされて、程よく水分が抜け、弾力が増し、独特の煙の香りをまとって、別の食材になったチーズは何とも言えない、私にとって新鮮に感じる味わいでした。
燻製小屋も見せていただいたのですが、本格的な作りに圧倒され、燻製はハードルの高いものだとインプットされてしまいました。
自分には無理だな〜と。
以前に中華鍋を使って作る燻製を見たことがありましたが、それも私にはまだまだハードルが高いように思えて、燻製にチャレンジする機会をどんどん失っていきました。
もっと気軽に楽しめたらいいのにな。
そんな時にこの企画。
正直「おおっ!来ましたか!」ってワクワクしたのと同時に、「え?私にできるのかな?」って不安になりました。
「APELUCA/アペルカ」のテーブルトップスモーカーとは
今回紹介するのは、こちら。
「APELUCA(アペルカ) テーブルトップスモーカー」です。
「APELUCA/アペルカ」は、インドアとアウトドアの間にある“新しい時間”を提案するアウトドアクックウェアブランド。
海外のメーカーかな、と思いきや、新潟県三条市のメーカー「オークス株式会社」のもの。
自然の光や風を感じながら、大切な人たちとゆったり過ごす贅沢な時間を大切にする「大人のライフスタイル」を提案しています。
そんなコンセプトのもと作られた燻製機は、何といってもコンパクト!
そして、美しい!
小屋とか、ドラム缶とか、そういうもので燻製を作っているイメージがあったので、何だか都会的な雰囲気。
スマートなタジン鍋みたいな形をしています。
燻製って割と大ごとなイメージがありましたが、気軽に楽しめる大きさとデザインで、燻製へのハードルがぐっと下がりそう。
それに、テーブルで楽しめるサイズ感なので、他のお料理をたしなみつつ、その中の一つに燻製を・・・という主張しすぎない雰囲気が素敵です。
何だか、コンセプトの「ゆったり過ごす大人のライフスタイル」にぴったり。
無理せず、気取らず、自然な流れで生活に取り込めるそんなデザインです。
中には、黒い鍋の本体、食材をのせるステンレス製の網、三角錐の形をしたステンレス製の蓋、スモークチップやウッドを入れるステンレス製の皿。
ステンレス製の蓋は、つまみを回すと空気を通す穴を調節できる仕組みです。
ステンレス製の網には、持ちやすいつまみがついています。
こういうのって有難い。
網が外しづらくて、本体を傾けて取ろうとすると、使用後に中に残ったチップやウッドの燃えカスが出てきてしまいますからね。
そして、本体を仕舞っておいたり、アウトドアなど持ち運びに便利な巾着袋と、桜のスモークウッドとスモークチップ、親切でわかりやすいレシピブックもついています。
これから燻製に挑戦しようという初心者さんにぴったりの道具たち。
色々揃えなくても、すぐに始められて便利です。
ここで、大切なスモークチップとスモークウッドの違いを。
■スモークチップとスモークウッドの特徴
スモークチップは、木材を細かく砕いたもの。
ステンレス皿に入れて、スモーカーの底に入れて、下から間接的に熱を加え、高温にして発煙させます。
チップは高温にならないと発煙しないので、熱燻等の高い温度での燻製に使い、比較的短時間の燻製向き。
お肉等はスモークチップが一般的だそう。
スモークウッドは、木くずを固めて棒状に形成されたものです。
こちらは、お線香のようにスモークウッドに火をつけて煙を出します。
こちらは、放置しても燃え続けて煙を出すので、冷燻や温燻向き。
長時間ゆっくりと煙をかけるので、仕上がりも穏やかな香りになります。
では、実際に使ってみましょう。
「APELUCA/アペルカ」でレッツ燻製!
スモークチップを使う場合、間接的に熱を加えますので、下から熱を与えて発煙させます。
家庭用のガスコンロでは、センサーが働いてしまって燻製ができませんので、カセットコンロを使用すると便利です。
今回は外で行いましたが、外が難しい環境の場合は、キッチンの換気扇の下で行うことをお勧めします。
換気扇を回しながらであれば、部屋のファブリックに煙の強い香りは残らないと思います。(感じ方は人それぞれではあります)
今回使用したカセットコンロは、こちら。
こちらのコンロは、「Iwatani(イワタニ) カセットコンロ アモルフォ プレミアム」。
まず目に飛び込んでくるのは、ピカピカで鏡のようなステンレス鏡面仕上げの天板。
プレミアムという名の通り、高級感に圧倒されます。
余計な装飾はされていないのに、この存在感と気品!
カセットコンロを使うのは、正直なところ、お鍋の時ぐらいでしょうか。
頻繁に使用するわけではないけれど、このコンロを使いたいが為にお鍋をしたくなってしまいそう。
特徴は、熱効率が良く、省エネで強火力。
ガス残量が少なくても、強い火力を維持できる。
連続スパーク点火で、何度もつまみを回す必要がない。
ガス漏れを防ぐ炎感知センサーで、ガス漏れ防止。
握りやすく回しやすい点火つまみで、火力調整がスムーズ。
ざっと上げてもこんなにもあります。
シンプルで存在感はあるけれど、デザイン性もあり、主張しすぎないところが素晴らしいです。
デザイン性のあるアペルカと使うと、更に素敵でスタイリッシュな燻製の時間が流れます。
今回は、茹で卵とカマンベールチーズ、ししゃもで挑戦。
スモークチップをステンレス皿に入れて本体にセットし、蓋をしたら、蓋の穴を半分開けて強火で加熱。
煙が出たら、チーズ、卵、ししゃもをのせて、中火〜中弱火で10分程度燻製しました。
ゆらゆら上がる煙を見る時間さえも楽しい!
待っている時間も楽しめて、ワクワクが止まらない。
この時間も立派なごちそう。
期待に胸が膨らみます。
蓋を開けて中の様子を見たいけれど、がまんがまん。
10分待って、蓋を開けると「おぉ〜っ」と歓声が上がりました。
煙で燻されて何とも言えない良い香り!
う〜ん!早く食べたい!
チーズが!卵が!ししゃもが!美味しくなりましたよって言ってる!
食材によっては、事前に下ごしらえをすると良いですよ。
例えば、卵は事前にソミュール液と言われる、調味料はスパイスなどを加えた塩水につける事でより美味しく、長期保存の可能な燻製を作ることができます。
この配合を変えれば、同じ卵の燻製でも味わいが変わって、更に燻製の幅がひろがります。
窯焼きのような焼き上がり!「APELUCA/アペルカ」ピザ オーブンポット
そして、燻製以外にも美味しい時間を楽しむ為にもう一品。
ピザを作りました。
使用したのは同じくアペルカの商品で、「APELUCA(アペルカ) ピザ オーブンポット」。
こちらもコンパクトでアウトドアにも持ち運びが便利なサイズ。
もちろん巾着袋もついています。
熱を効率的に取り入れて逃がさない二重蓋、中にはピザをのせるステンレスのピザプレート、中蓋、本体の構造です。
テーブルトップスモーカー同様に、蓋のウォールナットの木目が美しい。
こちらも使い方はとっても簡単。
コンロに本体と中蓋をセットし、ピザをのせたプレートを置いて蓋をしたら、後は火にかけるだけ。
二重蓋の力で中が高温になるので、まるで窯で焼いたかのようなふっくらとして香ばしい美味しさに。
また、内部に熱風を取り込み、ポット全体を高温にする特殊構造の本体は、余熱無しの短時間でピザを焼けます。
ダッチオーブンの様に、上に炭を置く手間がないので、手軽にピザ作りを楽しめます。
蓋の開け閉めが簡単な分、焼け具合をスムーズにチェックできるのも嬉しいです。
やっぱり美味しく食べたいから、中の様子を見たいですものね。
ピザ生地をこねて、トマトソースを塗って、モッツァレラチーズをのせて。
10分程度焼き上げたら、上にサラダと生ハムをトッピング。
上からオリーブオイルをたらりとかけたら完成。
カリッとふっくら焼きあがりましたよ!
テーブルに持ち運びしやすいように着脱ハンドルがついているので、お皿の上にスムーズに運べます。
大胆な柄のARABIA(アラビア)でコーディネート
せっかく作ったお料理を楽しめるように、コーディネートも楽しめると更に贅沢な雰囲気に。
燻製は「ARABIA(アラビア) パラティッシ ブラック オーバルプレート25cm」、ピザは「ARABIA(アラビア) パラティッシ パープル プレート21cm」に。
大胆な柄ですが、どんな料理を盛り付けてもしっくりくるデザインで、世界中にファンを持つ名品です。
カッティングボードは「ケブンハウン スクウェアカッティングボード&モーニングトレイS」をチョイス。
木製のトレイがあると、気取らないカジュアルな空間を演出できていいですね。
垢抜けたナチュラルでぬくもりあるテーブルを演出できます。
こういう時に便利なトングは、置き場所に困らないデザインの「ケブンハウン グローバルトングL」。
外で食べる時は、衝撃にも強く、安心して使える取り分け皿があると安心ですね。
今回は「KINTO(キントー) アルフレスコ」のブラック 19cmプレートとベージュ 19cmプレートを添えて。
美味しい料理がつくる、贅沢な時間と空間
さて、いただきます!
燻製うまー。煙の香りが最高の調味料。
チーズは中がとろり!ししゃもは香ばしく、お酒に合いそう。卵も弾力が増して、いい感じ。
燻製って楽しい!
もっともっといろんな食材を燻製にしてみたくなります。
ピザもカリッとしながらも、ふっくらした食感がとっても香ばしい。
アウトドアで気楽に本格ピザが楽しめるし、みんなでワイワイしながらトッピングをのせていく作業もまた楽しいだろうな。
アペルカのスモーカーとピザポットを使い、燻製やピザを作ってみて、贅沢って何だろうと少し考えてみました。
お金を使って、高級なものを買うことも贅沢。
美味しい料理を食べることも贅沢。
色々な贅沢はあれど、充実した時間と空間を過ごすことも贅沢。
人それぞれ考え方は様々だけど、大切に過ごした時間と空間を通して得られた思い出は、何にも代えがたく、ずっと残っていく大切な記憶になる。
それって、本当に贅沢な事だなって思う。
美味しい料理と楽しい会話、心地よい風と笑い声。
燻製の煙を眺める時間ものんびりしてて楽しかったな。
これを書いている今も、そんな時間を思い出してる。
そんな余韻に浸る今もまた、贅沢な時間なのかな。
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