いつもの暮らしが楽しくなるキッチン道具たち

著者

2017.10.30

大場 里江

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いつもの暮らしが楽しくなるキッチン道具たち


昔からよく見かける調理道具も、毎日使うものだから、便利さだけでなく、使い勝手やデザインにこだわりたい。
必要に駆られて、何となく・・・とか、とりあえず・・・で購入してしまうことは多々あれど、便利な道具も心から気に入ってなかったら、それなりの使用頻度になってしまいがちに。
そうなっては、手軽に手に入れても、結果勿体ない!

すべては難しいとしても、ちょっとした道具がお気に入りだったら、日々の家事が楽しくなるかもしれません。
今回は、そんな手元に置いておいたら、いつもの暮らしがちょっぴり楽しく、嬉しくなるような道具たちを紹介します。

ふっくらジューシーな焼き上がり!セラミック焼き網

最初は、「焼き網」です。
昔からある道具ですが、コンロについているグリルの機能が上がったことで、持っている方が少なくなったかもしれません。
でも、実際に使ってみると素材を美味しくしてくれる優れもの。
私も約10年前に購入した焼き網を、今も現役で使っています。

紹介するのは、こちら。「丸十金網 セラミック焼き網 大」です。
丸十金網 セラミック焼き網
シンプルなデザインが人気のセラミック焼き網は、暮らしを大切にする方々の中ではファンの多い商品だと思います。
実際に気になって、検討中の方も多いかもしれませんね。

こちらのサイズは、約22cm×22cmの正方形で、高さは4cmあります。
ガスコンロの上に置くと、小さすぎず大きすぎず、いろいろな食材を焼けるちょうどいい大きさ。

横から見るとこんな感じ。
丸十金網 セラミック焼き網
セラミック部分と焼き網が連結していますので、コンロの上に置いた時にガタガタとせずに安定して使えます。

セラミック焼き網の特徴は、何といっても「遠赤外線」。
食材の水分を閉じ込め、旨味を逃がさず、ふっくらとジューシーに仕上がるところが最大のメリットです。
コンロの火でも、まるで炭火で焼いているような効果が得られ、シンプルに「焼く」という調理法を楽しむ事ができる道具です。

例えば、食パン。
セラミック焼き網で食パンを焼くと、美味しいと評判。
遠赤外線効果で、外側はカリカリ、中はふわふわモチモチで、表面にこんがり格子の焼き目付き。
直火で焼くので、焼きあがりもとっても早いです。
慣れるまでは、何度か焦がしてしまったりもしますが、慣れてしまうと香ばしい焼き色と、もっちりとした食感が病みつきになります。

■「セラミック焼き網」使い方のコツ

使用するうえでのポイントは、予熱をしっかりとする事。
食材をのせる前にしっかりと予熱しておかないと、食材が網にくっついてしまうことがあります。
せっかくの美味しい素材も、くっついてしまってはもったいない!
シンプルに焼くからこそ、大切な工程の一つです。
パンだけではなく、野菜もお魚もお餅やするめなどもこんがり美味しくいただけます。
ホイル焼きも良いですね。

今回は、朝食メニューでアジの開きを。
1枚置くと、こんなサイズ感です。
丸十金網 セラミック焼き網

予熱を入れて、焼き網が熱くなったら置いて、っと。
アジの表面が徐々に焼けてきて、水分がぷくぷくとはじけ、魚の焼ける香ばしい香りになってからひっくり返すと、ほらね、こんがりいい色。
皮目は香ばしく、身はふっくらジューシーな焼きあがり。
朝食に出てきたら、一日元気に頑張れそうな気がします。
うん、良い香り!

■「セラミック焼き網」のお手入れ方法

使用後のお手入れは、普通に水洗いをするだけでOK。
セラミック部分は繊細な作りなので、傷つくようなたわしや、固い素材のスポンジで洗わないようにしましょう。
直火で使う商品ですので、IHは使用不可です。
なんでも焼くだけで美味しくしてくれる、優れものの調理道具です。
使うごとに、セラミック部分に焼き跡が付きますが、味わいとして楽しめたらと思います。

いわば、陶器製のダッチオーブン。イブキクラフトのツールズ グリラー

イブキクラフト マイスターハンド(MEISTER HAND) ツールズ(tools) グリラー

そして、お次はこちら、「マイスターハンド(MEISTER HAND)  ツールズ グリラー ブラック」。
イブキクラフトが提案する、生活にまつわる雑貨のブランド「マイスターハンド(MEISTER HAND)」の陶器製の蓋付オーブンプレートです。
オーブンや直火での使用も可能ですし、名前の通りガスコンロの魚焼きグリルでも使えるように薄型に作られた調理器具です。

イメージとしては、陶器製のダッチオーブンという感じ。
シンプルな見た目ながら、実はお料理も美味しく、後片付けも楽ちんにしてくれる優れものです。

イブキクラフト マイスターハンド(MEISTER HAND) ツールズ(tools) グリラー
こちらはグリラーで作った、ソーセージとポテトのグリル。
じゃがいもを切って、蓋をしたら、電子レンジで温めます。
その後に、ソーセージと並べてグリルに入れて香ばしく焼けたら完成!
仕上げに塩・胡椒をして、パセリを散らして。
遠赤外線効果で、ほくほくのじゃがいもになりました。
作る為にした事と言えば、食材を切るだけ。
後は、グリラーにお任せでできたお料理です。
簡単で、尚且つ洗い物が少なく、工程も少ないので、楽ちん。
デザインも素敵なので、そのままテーブルにサーブしても、おしゃれで様になります。

中は、余分な油を落としてヘルシーに仕上げる波型プレートになっていて、両サイドには安心な持ち手がついています。
蓋の表面の数々の突起は、食材の水分を均等に落としてくれるので、素材からでた水分を活用して蒸し料理も美味しく出来ます。
蓋をすれば、保温力があがり、少しの加熱で食材に熱が通り、時短調理になるのも嬉しいポイントです。
マットな質感で、「GRILLER」と浮き彫りになったロゴが愛らしく、遊び心がありますね。
使うたびに愛着が沸き、食卓に置くと絵になるキッチンツールです。

TVでも話題の万能調理器具 オメガヴィスぺン

TVでも話題の万能調理器具 オメガヴィスぺン

まだまだありますよ!お次はこちら。
オメガヴィスぺン 万能調理器」です。
何だろう・・・見たことのない不思議な形・・・。
ヘラにも見えるし、お玉のようでもあり・・・マッシャーみたいな感じもあります。
私には、初めましてのキッチンツールです。

特徴は、シンプルな見た目ながらに、これ1本で「つぶす・炒める・かき混ぜる・すくう・撹拌する・こねる・和える」等々、あらゆる作業に対応出来るマルチな道具だという事。
持ってみると、ものすごく軽い
約25gの重量で、卵よりも軽いのです。
本体の素材は、ナイロンとグラスファイバーでできており、耐熱は200℃からマイナス30℃までと幅広いのでマルチに使えますし、金属製と違って、使っても熱くならないところがいいですね。
実際に、「混ぜる」ことに使用してみました。

TVでも話題の万能調理器具 オメガヴィスぺン
今回は卵を溶いてみました。
穴が開いていて、その穴が大きいので、泡だて器のように隙間から卵が落ちて、あっという間に溶きほぐれました。
早い!混ぜるのが本当に楽ちんです。
その後、実際に卵焼きを作る時のヘラとしても使用してみましたが、少し角度がつけられているので、返しやすいです。
チャーハンを炒めるのにも、隙間からごはんがほぐれて、炒めやすそう。
計算されつくした形状なのだなと実感します。
たくさんの調理道具の役割を一手に担っているので、これ一つあればマルチに使えて便利ですね。

ボウルは、柳宗理のもの。
ヘアライン仕上げで品を感じるボウルです。
私も日頃から愛用しています。

おしゃれエプロンといえば!リンネのエプロン

リンネ(Linne) エプロン ライトブルー

お次は、お料理をするうえで、気分をぐっと盛り上げてくれるもの、「エプロン」。
「さぁ、今からお料理するぞ!」って時に、真っ先に気持ちを高めてくれる相棒ですね。

スウェーデン語で「リネン」を意味する言葉、リンネという名前がついた「リンネ(Linne) エプロン」。
柔らかな風合いのリネン100%のエプロンですので、使うごとに肌に馴染み柔らかで優しい肌触りになります。
デザインもシンプルながらも、どこか凛とした印象があり、男女ともに使用できる落ち着いたカラー展開も素敵です。
リネンは、洗いざらしの感じもいいんですよね。
なんか清潔感もありますし、品も感じて。
ナチュラルだけど、どこかピンと背筋を正したくなる気持ちになります。
アイロンをかけて、パリッとした表情もまた違った感じで好きです。
軽いのも、身に着けていることがストレスにならなくて、良いですね。

使い方いろいろ!北欧風のおしゃれなキッチンタオル

リンネ(Linne) キッチンタオル チェック柄

そして、こちらも毎日の調理の後には欠かせないグッズ、キッチンタオルです。
好きな柄のキッチンタオルを使うと、何だかちょっと嬉しいんですよね。

こちら3枚はエプロンと同じ「リンネ(Linne)」のキッチンタオル
大判サイズで、100%ピュアリネンで綿の2倍の強度がありますから、長く使えます。
使い込むごとに柔らかく、吸水性が高まり、使いやすくなります。
キッチンに馴染むデザインも素敵。
タオルで食器を拭くと、毛羽がついて気になったりしますが、リネンなら拭き上げもきれいで、乾きやすくて助かります。

リナス(LINAS) キッチンタオル cross柄
こちら3枚は、「リナス(LINAS)」のもの。
リトアニアのリナス社のキッチンタオルです。
北欧の雰囲気を感じるデザインで、キッチンに何気なく置いてあるだけでも、周りの雰囲気を良くしてくれるテキスタイルです。
裏には、クロスと同素材のループがついているので、ひっかけておくこともできます。
柄もとっても素敵。
食器を拭くだけではなく、折りたたんで鍋敷きにしたり、インテリアとしてフワリとかけて置いたりと、いろいろに使いたくなるデザインです。
割としっかりした生地ですが、使うごとに柔らかくなってきます。
こちらも大判なので、私は半分にカットし、四方を縫い直して、ランチョンマットとして使用しています。

暮らしが楽しくなるキッチン道具たちで作るテーブル

いつもの暮らしが楽しくなるキッチン道具たち

今回紹介したキッチンツールたちを作って、こんな食卓を。

アジの干物をメインに、和ごはんを。 パリッと香ばしく焼いたアジを主役に、雑穀ごはん、具だくさんのお味噌汁、シラス納豆、卵焼き。お味噌は自家製です。
お茶碗卵焼きの器は、「マイスターハンド」。
落ち着いた色合いが素敵で、器の質感が、お料理をよりよく見せてくれます。
シラス納豆の器は「キントー(KINTO)」。
シンプルで滑らかな感触です。
アジの干物は、和にも洋にも馴染むアラビア(ARABIA)アベック(24h Avec)プレートに。
こちらも日常に寄り添いながらも、お料理を引き立ててくれます。

いつもの暮らしが楽しくなるキッチン道具たち

落ち着いた色合いで、デザインが目をひくクロスがあると気持ちが高まります。
GRILLERも、かっこよさと可愛らしさを併せ持つデザインで、置いておくだけで、おもてなし感がでますね。



お料理は毎日の事だから、少しでも楽しく美味しく作る為に、お気に入りがあったら嬉しい。
いきなり全部は難しくても、何となくでは買わない、長く愛用できて信頼できる道具たちに囲まれて暮らせたら、なんて素敵だろう・・・ そう思いながら、今までを振り返り、次に買う道具はしっかりと吟味して買おうと心に決めるのでした。


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プロフィール

PROFILE

大場里江(料理教室saji 主宰)

調理師学校卒業後、大手企業の料理教室にて料理講師として勤務し、2015年8月「saji」の名で独立。料理教室、フードコーディネート、ケータリングを主に活動しています。『食べる・つながる』をモットーに、身近な方に喜んでいただく、日常で食べたいごはんやおやつを提案しています。

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