柳宗理の鉄鍋で、おでん
2017.02.02
大場 里江
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まだまだ冷たい風に体が冷えて、何だか体がカチコチになってしまうこの季節。
芯から温かくなって、ほっと落ち着くおでんは大活躍です。
おでんを食べると、自然と体がゆるむような、まぁるい気持ちになるから不思議。
さて、おでん二回目の今回は、ほっとなごむ「和」のおでんです。
前回のカジュアルな「ル・クルーゼ」から変わり、「柳宗理の鉄鍋」を使用します。
格好の良い、こちらのお鍋。
・・・私もひそかに欲しいと思っていました。
実際に使えてうれしいな。
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Item List
- 今回のお鍋〔柳宗理 南部鉄器(浅型) 22cm ステンレス蓋付〕の詳しい情報はこちら
- 次回のお鍋〔ダンスク コベンスタイルII 23cm イエロー〕の詳しい情報はこちら
- 前回のお鍋〔ル・クルーゼ ココット・ダムール チェリーレッド〕の詳細情報はこちら
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Article List
- ■1/26up 『ル・クルーゼで、おでん』
- ■2/9up『ダンスク×ロールストランドで、洋風おでん』
マットな黒がたまらない『柳宗理の鉄鍋』
柳宗理さんといえば、20世紀を代表する工業製品のデザイナー。
戦後日本の工業デザインの確立と発展に貢献した、最大の功労者と言われます。
そんな柳宗理さんの有名な代表作と言えば、「バタフライ・スツール」。
見た目のユニークさと実用性を兼ね備えたデザインが人気です。
そして、キッチンツールにも定評があり、カトラリーや鍋等、多くの方に愛されています。
そして、今回使用する鉄鍋は、その柳宗理の浅型の鉄鍋です。
南部鉄器でできており、厚みがあり、重すぎず、安定感があります。
鋳鉄調理器具の良さは、冷めにくく、熱を逃がさず温度にムラが出にくいなどなど。
調理の際に少しずつ溶けだした鉄分で、女性には嬉しい貧血予防効果も。
長く使えるお鍋です。
実物はこんな感じ。
マットな黒が素敵・・・。
鉄ですから重さがありますが、持ち手が大きいので安心感があります。
鉄製ですから、使う前にはひと手間を。
本体をお湯ですすいだ後、空焚きをして水分を蒸発させます。
その後、油を塗って2〜3分加熱、油がなじんだものを使用します。
鉄鍋は、最初の手間が掛かりますが、そんなに難しくはないですよ。
さて、下準備も施したし、いよいよおでんを煮ましょう。
しっかりと下処理をした具材たちを、いざ投入。
ほわほわ上がる蒸気で窓ガラスが曇り、一気に真冬らしい空気に。
コトコトくつくつと、お出汁の湧き上がる音がなんとも優しい。
美味しそうな蒸気を胸いっぱい吸い込んで、ゆっくりと煮あがるのを待ちます。
蛸がきれいに色づきました。さぁ、みんな出来たよ〜。
鉄鍋おでんを、和で囲む
鍋の色が黒なので、すべての具材が鮮やかに映えます。
トマトの赤やはんぺんの白も、ぐっと引き立つ気がします。
鉄鍋なので、火からおろしても温かいのが嬉しいですね。
そして、今回の器はKINTOとマイスターハンド。
和の雰囲気ながらも、現代の食卓に合わせやすく、和食以外にも使えるデザインなのが魅力的です。
白と黒がKINTO、滑らかな質感で、厚みがあり使いやすい。
縁がベージュで、透き通る藍色のお皿がマイスターハンド。
縁のざらっとした質感が温かみを感じます。
料理が引き締まり、ぐっと品格が出ます。
どちらも、武骨なデザインのようでいて、でも手に取るとしっくりくる。
こういう器は大好きです。
今回は南天を添えて。
鉄鍋おでんを、和で囲む
では、いただきましょう。
熱いうちに、さぁどうぞ。
やけどしないよう、気をつけてね。
浅型のお鍋は、卓上でも箸でつつきやすいのが魅力です。
カジュアルで可愛らしいしつらえも好きですが、やっぱりしっくりくる「和」のおでん。
大人渋い雰囲気が様になります。
忙しい毎日の中で、休日の夕食にこんなしつらえの「和」おでんはいかかですか。
ゆっくり一つ一つの食材をいただいて、熱燗をひとくち。
思わず顔がほころび、時間をかけて、のんびりいただく。
心がほどけて「今日はこんなことがあったよ」なんて、会話をしながら。
ほっと和む和のおでんを食べて、さぁ明日からまた頑張ろう。
そんな気持ちにさせてくれる気がします。
次回は、食器の王道「ロールストランド」でしつらえます。
雰囲気ががらりと変わり、トマトスープで作る洋風おでん。
お鍋は、ダンスクのコベンスタイルを使用します。
お楽しみに。
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