腕時計のオンラインガイド
ムーブメント
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- 手巻き式時計(manual winding movement)
- 手巻き式は機械式時計の基本型で、動力源のゼンマイを、手動で巻き上げる事によって駆動力を得る腕時計です。一杯巻いて約30時間の作動が行われ、現在の腕時計はケースについたリューズを回して、ゼンマイを巻き上げます。
ディティールもこだわっている高級腕時計にはこの手巻き式が多く、愛好家の間では手巻き式を好む人が多いです。戦前の頃から腕時計は手巻き式が一般的であるが、現在の薄型ドレスウォッチや複雑時計でも、手巻きは多く使用されています。
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- 自動巻き式時計(automatic winding movements)
- 基本構造は手巻きと同じで、時計着用者の腕の自然な動きでローターを回転させ、ゼンマイを巻き上げる仕組みとなっています。ゼンマイがつねに巻き上げられていると、供給される動力が安定しますが、腕から外して放置した場合、ゼンマイが解けきった時点で停止してしまいます。
懐中時計しか存在しなかった時代は、時計を振り回さなくてはならず評価は低かったが、腕時計が世間に普及し始め、この技術は瞬く間に主流となりました。
ロレックスが自動巻き時計を「パーペチュアル」と命名したのは、「永久に」巻き上げ不要で動き続けるといった意味合いが込められているのです。
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- クオーツ(quartz)
- クオーツ(水晶)に電圧をかけたときに生じる一定の振動数(毎秒3万2768振動)を電子回路が感知し、1秒分の振動数ごとにステップモーターが秒針を進める構造をもった時計です。
1969年にセイコーが発表した「アストロン」が世界初クオーツ時計で、1970年代には時計の主流となり、この発明は機械式腕時計大国のヨーロッパ諸国のメーカーを経営危機に陥らせるほどの大騒ぎとなりました。
機械式に比べて圧倒的に精度が高いと言われています。