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TAKAのボルドー便り


■TAKAのボルドー便り■

「70.イケムの続きと昨年の日本」へ 「72.ワインの研究とワインの品質向上」へ
71.先入観
さて、その後の私とセシルの貴腐ワインの研究ですが、無事軌道に乗り始めました。
今現在論文を投稿中ですので、それが受理されたらその秘密をご紹介しましょう。
しかしちょっとだけお話すれば、貴腐菌は間接的に貴腐葡萄中のプレカーサー量を増大することが判りました。それがどのようなメカニズムによって増大するのか、その詳細は今後の研究を待たねばなりません。
貴腐葡萄の秘密を解明する為、セシルはイケムからのファイナンスサポートを受けてポスドクとしてラボに残ることになりました。そしてつい先日、イケムで昼食に引き続いて研究の経過報告会がありました。

さて読者のみなさんにとっては研究報告会よりも昼食会の方に興味があるのではないでしょうか?実は私もそうなんです!?

まずはシャトー内での個室でアペリティフ。そして世間話。
これが私は苦手...。研究の内輪話ならいくらでも出来るのですが、日本の内閣の話、経済の話は私には何処吹く風...。
しかも今日この席にはなんでもとても高名な映画クリエーター氏がいらっしゃり、話もおのずとそちらの方へ...。

アペリティフとして差し出された黄金色の液体。イケムにいるし、そこでのアペリティフだし、目の前にはフォアグラの小皿料理があるし、その差し出された黄金の液体は何年のイケムだろう、と想像しておりました。かなり深い、アンバーが入りかけたような黄金色だったので、うーん、これはアペリティフとしては重いのではないかと一人心配?しておりました。話ながら香りも嗅がず、泡も見ず?(緊張していた証拠!)、一口含んでびっくりして目が覚めたようなショック。
そう、それはシャンパンだったのです!!かなりおおぶりのグラスに入れられた上、その為に泡も飛び、そしてその色、飲んだ場所からもうそれがイケムだと決め込んだ私が未熟者でありました。
そのシャンパンはクルーグ、グラン・トラディショネルでありました。

それにつづく食事のフィナーレにやっとイケムの89年がサーヴィスされました。それを一口含むと、べっこう飴の釘で頭を打ち抜かれたような快感が体を走り抜けます。それに合わせたブルーチーズ、そしてマンゴーのタルトとの相性も抜群でした。

その後、研究報告会。リュルトン氏はそこでお昼寝!お疲れなんですね。次回の研究報告会は醸造学部で、という提案にセシルは反対の意を表明。この次も絶対イケムでやること、それから報告会が終わってから昼食会にしてね...。
ごもっともな要望であります。

 
イケムの89年。
食事中でしたので、さすが表立ってカメラを構えられず、私のヘボ携帯での写真ですのでピンボケあしからず。
実際はもっと明るい黄金色です。
Taka

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