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TAKAのボルドー便り


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63.HDRと旬の味

御無沙汰しています。
今日は念願の、あるフランス国家ディプロムを取得した御報告です。
プライベートな事ではありますが、これもフランスでのワインの世界の一つの出来事として捉えていただく為にお話したいと思いました。

フランスの学校法では博士号が終着点ではかならずしもありません。研究機関に身を置き、研究を統括し管理し、スタッフを引率して事に当たる為にはある資格取得が必須になります。Habilitation a Diriger des Recherche(HDR)というディプロムがそれで、直訳すれば”研究統括能力”となりますでしょうか。そのディプロム取得が私の博士号取得の次に重くのしかかっていました。

それははっきりいって面倒なことでした。準備に某大な時間をとられるからです。
今、フランスでも博士号の質の向上の為に入学に制限をかける傾向があります。志願者の履歴も勿論考慮されますが、受入れ側についても一人のHDR所有者が一人の博士号準備学生を受け持たなければならないのです。私はそのディプロム取得見込みということで3年の猶予を頂き、ときどきTaka便りで登場しているセシルのディレクターになっている訳です。

さて、今年の12月にセシルは博士論文を提出します。もう3年という月日が流れてしまいました。セシルが博士論文提出前に私はそのHDRのディプロムをなんとしても取得しなければなりません。やっと重い腰をあげて、3月から準備をはじめました。今夏、日本に一時帰国が叶わなかったのはその準備のためでした。

10月12日に公開審査を受け、無事にそのディプロムを手にすることができました。
審査日6週間前迄に書き上がった論文を審査メンバーに郵送します。そして公開日の2週間前迄に審査メンバーはその論文についての意見書をボルドー大学のプレジデントに郵送します。そしてその内容如何で公開審査の許可がくだされます。

45分間の口頭発表後、質疑応答。その後審査メンバーは退室してディプロム授与に値するかどうかの短い会議を開催します。その後再びもどってきて結果を読み上げます。
勿論、成功です!!!嬉しかったです!

写真は学部長のドネッシュ教授から宣言を受けて握手をしているところです。その後審査メンバーとの記念撮影です。
  

そして立食パーティーです。ローランペリエ、ロゼで乾杯!
  

宴たけなわの時にデュブルデュー教授からプレゼントを頂きました。思いもかけぬ事でびっくりです。しかし箱の中身を見て二度びっくり。
さてこのソーテルヌのマグナムは?ドワジデーヌの1948なり!!
そして、ラボのスタッフとの記念撮影です。
 

これからはフィリップ(写真一番左手)と私でデュブルデュー研究室を名実ともに支えて行かなければならない大きな責任があります。デュブルデュー教授は3年後に出来上がる新しいワイン研究所のボイスプレジデントに就任が予定されているからです。
素晴らしい研究結果だけでなく、有能な研究者育成も私の使命になりました。

さて、HDR取得から解放されて、その週末にはボルドーのマルシェ(朝市)にでかけました。今の時期はなんといってもセップというキノコの季節です。

やはりこれを食べないと秋がこないような気がします。キノコのなかでは高いほうだけれど、それでもマツタケとくらべれば月とスッポンの差です。
いつもはただ炒めてステーキ等の付け合わせにするのですが、今日はちょっと凝ってセップのタルトをカミさんに注文しました。
フライパンに山盛りのセップですが30分もいためれば半分以下になってしまいます。
エシャロットと生ハムを別にいためたものと、セップをタルト型にいれて、
パセリをまぶします。
そこへ生クリームと卵のソースを流し込み、
オーブンで焼いてできあがり!

セップ茸の香りが届けばいいのですが...。
Taka
 

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