COLUMN#12
非常時には欠かせない。

 
 

今年は台風や大雨が多いなあ……と感じる人も多いのではないでしょうか?

大きな地震にも見舞われ、落ち着かない下半期になっています。
多大な被害に遭われた方々、いまだに復旧のめども立たないという状況にいらっしゃる
方々のことを思うと、一刻も早くいつもの暮らしに戻れるようにと願うばかりです。

いつ来てもおかしくない状況と実は隣り合わせにいるのだなと思うと、
やはり「備え」に関心が向きます。
かくいうライター中野も、この機会に防災グッズを見直してみて必要なものを
早めに備えておこうと思いました。
そこで、今回は非常時だとしてもいつもの暮らしにつながるものに注目してみました。

 

長期保存できるライ麦パンがあれば!

カレー味のブルストやバターたっぷりのプレッツェルなど、
ドイツに一度でも行ったことのある人は、懐かしく感じる味があります。

そんなドイツの食べ物のひとつがコレ。なんといってもこれ!といえる味...
モソっとした食感にどことなく酸っぱさを感じるあの味です。
日本の食パンに慣れていると、ある意味カルチャーショックで
ちょっぴり個性的な味ですが、食べ慣れると恋しくなる不思議なライ麦パン。
実は長期保存ができるので、防災グッズに忍ばせておくとよいかもしれません。

 
 

乾パンが保存食としてはメジャーだと思うのですが、このライ麦パンは
腹持ちもよく栄養価も高いので、非常時にも心強い味方になってくれるかも。
もちろん、普段の暮らしにもおすすめです!
いつも食べ慣れたオーガニックフードが非常時にも食べられると、
心も少し落ち着く気がします。

 

+αで備えておきたい除菌・消臭剤

災害時に気になることとしては、2次災害があります。
感染予防など、自ら気を付けられるところは意識したいところ。

安心を第一に考えてみると、
口に入れても安全な除菌剤や消臭剤が一つあれば憂いなしです。
なにかと精神的にもダメージが強そうな事態の時こそ、安心を最優先に考えたいものです。

 
 

食品添加物のみで作られた除菌・消臭剤。

 

寒さ対策も万全でいたい

寒い季節の非常時への備えとしても、
いざというときに身体を温める必要が生じた時にも有効なのが湯たんぽ。
ホッカイロもいいですが、身体全体を温めるにはより湯たんぽが効果的です。

持ち運びにも負担のない軽量タイプならばなおよし。
サイズは注ぎ口を含めてA4サイズ。かさばらないので重宝します。

 
 

柔らかくて丈夫なFashyの湯たんぽ

電源不要であったか。氷嚢としても使えます。

 

お口の中もすっきりと

災害時には心身のストレスが大きな問題に。
できるだけ気持ちよく過ごすために、小さなことにも気を配れたらと思います。

普段の生活で活躍してくれる携帯用のマウススプレーは、
お口の中や息が気になる時にさっと素早く使えて、瞬間リフレッシュできます。
口内を清潔に保つためにも大いに活躍してくれそうなアイテムです。

 
 

水を使わずにお口の中を清潔に保つ。

 

災害時の心構えは日々培う。

非常事態というのは何も災害時に限ったことではないと思いますが、
家に戻れない状況に置かれると、やはり心身のストレスが大きいものです。

災害時の備えというと、防災グッズなど「モノ」に目を向けがちですが、
モノの備えと同じくらいに心のケアに関しても事前に備えが必要なのではないかと考えます。

突発的な事態に遭遇するのは他人事ではなく、誰にでも起こりうること。

心構え=心のケアという観点で災害時の備えを見直してみたときに、
やるべきことが見えてくる気がします。

災害直後の精神的動揺や心身の症状の多くは、
ひどいショックを受けた時に起こりうる反応と同じだと言われています。
たとえば、心理面では、不眠、悪夢、強い不安、孤立感、イライラ、気分の落ち込み、
自分を責めるなどが起こるとのこと。

もちろん、深い悲しみや喪失感ゆえに症状が深刻且つ長引くときには、
専門家のケアが必要になってくると思いますが、
日ごろから自分が前を向けるようにする心構えも必要なのかもしれません。

非常時は非日常ですから、本当の意味で日常を作り出すことはできないとしても、
近づけることはできるはず。

どうしたら自分が非常事態に普段の暮らしの時のように過ごせるのか。
そうした心構えを自分の心の面からも物質的な面からも
日ごろから考えてみてもよいのではないでしょうか。

 

最後に。

今回の特集では「非常時に欠かせないもの」というテーマで
様々なアイテムに注目してみました。
ですが、ここで取り上げたものはいわゆる防災グッズというものよりは、
かゆいところに手が届くイメージのものばかり。

それにはわけがあります。

サンテラボが考える暮らしの豊かさとは
「いつもと同じ暮らしができること」にあるからです。
いつもと変わらない暮らしが幸せ、そう言える日々でありたいと考えます。


(ライター:中野)  

 
 

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