2015年は赤・白・貴腐とも「偉大な年」と高評価。特にマルゴー、ペサック・レオニャン、サンテミリオンの三地域の評価が極めて高い。2015年は傑出年が持つ５条件を全て満たした」ボルドー大学ドゥニ・デュブルデュー教授

• ・春先暖かく、早めの均一な開花
• ・果実の育成を促す暖かく乾燥した春
• ・水分ストレスがかかり、果実が色づくヴェレーゾン（硬核期）を
  促進する乾燥した夏（7月）
• ・８・９月の温暖な日照と乾燥による適熟の促進
• ・収穫期の温暖・乾燥した気候

３〜７月の雨量が極端に少なく、暖かく乾燥した気候が続いたため、開花は一斉かつ均一で、結実も均質だった。
８月中旬からの雨で育成はここで一旦落ち着き、適熟へと穏やかに進行した。
９月中旬から１０月上旬の収穫期は降雨の心配がなく、各シャトーは好ましいタイミングで収穫することができた。

乾燥して日照が多かったため、ブドウの防衛本能から早くから果実が厚くなった。
これがポリフェノール（タンニン）をたくさん蓄える大きな要因となった。
７月の乾燥、干ばつ気味の気候が、ぶどうの特徴を決定づけた。

• ・肉付きのよいたっぷりとした果実
• ・豊かなタンニン分（高いポリフェノール値）
• ・高いpH（低めの酸）
• ・比較的高めのアルコール分（13.5〜14%程度）

酸度が低く、果実感が豊かなため「比較的早くから愉しめる」との指摘も多い。
参考：酒販ニュース 2016.04.21