羽毛布団の役割と選び方
キングオブ掛け布団ともいうべき羽毛布団ですが、その役割は寒さを防ぐだけでなく、寝具内の温度や湿度を調整する優れた存在です。
保温力は格別なのにふっくら軽い、そして羽毛の持つ吸放湿性が蒸れを防いでくれるから、寝心地は格別な掛け布団です。
なお羽毛布団というと冬に使うものというイメージがありますが、中綿量を調節したダウンケットなどは春から夏、秋にかけて使用することができます。
快適な寝心地が欲しい人は是非羽毛布団を使って欲しいのですが、やはり気になるのが値段でしょう。
安いものは1万円台からありますが、高いものは数十万円から数百万円と価格の幅が広いのも特徴的です。
しかし同じ羽毛布団なのにどうしてここまで値段が変わってくるのでしょうか。
ここでは羽毛布団の価格を決定する要因を考えてみたいと思います。
- ダウンの質
- ダウン比率
- 製造工程
- 縫製・キルティング
- 側生地
羽毛布団の価格を決めるのは簡単に言えば、上記の5つの要因が考えられます。
格安の1万円台の羽毛布団などはおそらく、ダウンの質や製造工程に大きな問題があることが考えられます。
つまりダウンを生み出す水鳥の飼育環境が悪かったり、未成熟である、さらに製造工程でコストを削っているため、洗浄、加工が不十分であるということです。
そうするとどんな問題が起きるかというと、ダウンから変な臭いがする、暖かくない、蒸れるなどの問題が生じるのです。
価格が高い羽毛布団がそれだけの価値があるかどうかは断定できませんが、それなりの理由があるということです。
あまりに高い羽毛布団は希少価値分も含まれているため無理に買う必要はないですが、安い羽毛布団は正直買わない方が良いと思います。
なお一般的に多く普及している2,3万円台の羽毛布団はそれなりで使う分には困らない程度でしょう。
ただダウン比率が少ないことが多いなどなんらかの理由があるので、暖かさや快適さが劣ることがあります。
個人的におすすめなのは4万円から10万円程度の価格帯の羽毛布団です。
ダウンの質や製造工程にこだわり、ダウン比率も90%以上であることが多いでしょう。
さらに縫製・キルティングや側生地にこだわったものも多いので、暖かさだけでなく快適な寝心地を得やすくなります。
逆に10万円を超えるような羽毛布団はダウンの希少価値性なども加味されているので、寝心地どうこうの話だけではなくなります。