2011年6月
32 件 / 32件中
-
シャルル・ミュンシュ
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
交響曲 第2番 ニ長調 Op.73 [シャルル・ミュンシュ]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1 and 2 (Munch) (NTSC)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年06月22日
DVD価格:3,525円(税込、送料無料)
大好評、ミュンシュのテレビ放送シリーズです。ミュンシュはボストン交響楽団の音楽監督時代に、積極的にブラームスを取り上げました。交響曲第1番は43回、交響曲第2番は何と!62回、そして第4番は56回もの演奏記録があるのです。演奏旅行の際には必ずと言ってよいほどブラームスを取り上げ、その熱い思いを音にしたのでしょう。1960年の来日公演では第2番を演奏し、大絶賛を浴びたミュンシュ。この映像の第2番はその来日直前の記録です。
収録作曲家:
-
マイケル・ティルソン・トーマス
R・シュトラウスを振る [マイケル・ティルソン・トーマス]STRAUSS, R.: Till Eulenspiegel / Ein Heldenleben (M.T. Thomas) (NTSC)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年06月22日
2DVD日本語字幕なし価格:5,175円(税込、送料無料)
収録作曲家:
-
未来・ニシモト・ノイベルト
J.S.バッハを弾く [ニシモト=ノイベルト]BACH, J.S.: Partita No. 6 / Italian Concerto / French Suite No. 5 (Nishimoto-Neubert)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年06月22日 NMLアルバム番号:SM154
CD
通常価格:2,772円→ 特価!:490円(税込)未来・ニシモト・ノイベルトは、東京に生まれ、東京藝大音楽学部で学び、1993年渡独。ハノーファーで研鑽を積み、1998年J.S.バッハ国際コンクール3位(1位なし)など、様々なコンクールに入賞。ソリスト、室内楽、歌曲伴奏など幅広く活動している実力派ピアニストです。このアルバムに収録されたバッハ(1685-1750)の3つの作品は、彼の鍵盤作品のなかでもとりわけ人気の高いもので、奏者の力量がはっきりと試される何曲でもあります。彼女の演奏は、粒立ちの良い音で複雑な対位法を鮮やかに切り取り、美しいメロディを鮮明に浮かび上がらせるもの。バッハを知り尽くした人ならではの素晴らしい解釈と言えるでしょう。ブックレットには日本語解説が付いています。
収録作曲家:
-
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
ハイフェッツ
ウォルトン(1902-1983):
ヴァイオリン協奏曲他 [ハイフェッツ - 録音:1950年-1954年]WALTON, W.: Violin Concerto / CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Violin Concerto No. 2 (Heifetz) (1950-1954)
■協奏曲
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.111367
CD価格:1,900円(税込)
切なくも美しい響き満載。ハイフェッツの依頼で生まれた2つの協奏曲ハイフェッツが、同時代の作曲家の作品を積極的に取り上げたことは良く知られていますが、このウォルトンの協奏曲もそんな1曲です。ハイフェッツ自身が作曲家に委嘱し初演。その後も幾度も演奏を行いウォルトンの名声をも高めた作品です。初演後、ウォルトン自身がオーケストレーションに手直しを加え、この演奏も改定稿に拠っています(オリジナル版は8.110939に収録)。映画音楽を思わせる壮大でロマンティックな音楽が魅力です。同じくハイフェッツが委嘱したカステルヌオーヴォ=テデスコの作品は、聖書からヒントを得たもので、ユダヤの血の誇りと、素晴らしき過去への喚起を表現したものです。
収録作曲家:
-
メノッティ(1911-2007):
歌劇「霊媒」/歌劇「電話」 [パワーズ/ケラー/デイム/コトロー/マスタイス/ロジエ/バラバン]MENOTTI, G.C.: Medium (The) / The Telephone (Powers, Keller, Dame, Cotlow, Mastice, Rogier, Balaban)
■オペラ
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.111370
CD価格:1,900円(税込)
怖い話のあとは、ほほえましい話で口直しメノッティの2つの対照的な歌劇です。「霊媒」は1945年に作曲され、その翌年に初演された作品で、心霊術で死者を呼び出すと称して、娘と結託し、人々を欺いていた女が迎えた悲しい結末を描いています。かたや「電話」は1946年作曲、やはりその翌年に初演されており、こちらは結婚を申し込みに来た男が、女のもとに次々と掛ってくる電話に業をにやし、最後は「電話でプロポーズ」するという楽しいお話です。この2本立ては、当時とても評判となり、ブロードウェイを始めとした劇場で200回以上も上演され、メノッティの名声も飛躍的に高めたのです。
収録作曲家:
-
ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):
管弦楽作品全集[52枚組BOX]STRAUSS II, J.: Orchestral Edition (Complete) (52 CD Box Set)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年06月15日
52CD価格:12,000円(税込、送料無料)
収録作曲家:
-
ストラヴィンスキー(1882-1971):
協奏的二重奏曲他 [フラウチ/デンク/フィルハーモニア管/クラフト]STRAVINSKY, I.: Duo concertant / Sonata for 2 Pianos / Requiem Canticles (Frautschi, Denk, Philharmonia Orchestra, Craft) (Stravinsky, Vol. 12)
■協奏曲
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.557532
CD価格:1,900円(税込)
新古典派から十二音まで、スコアを丹念に磨きあげて表出された音の像ストラヴィンスキー晩年の愛弟子であり、シェーンベルクとも親交のあった作曲家、指揮者ロバート・クラフト監修のストラヴィンスキー作品集も、これで第12集となりました。ヴァイオリンとピアノの対照的な音色が楽しめる「協奏的に重奏曲」、亡命先のアメリカでロシアを思い書かれた「2台のピアノのためのソナタ」、ストラヴィンスキーの葬儀の際に演奏された「レクイエム・カンティクルス」、聖書から題材が取られた劇的な「アブラハムとイサク」、ストラヴィンスキーの最も感動的な作品のひとつ「悲歌」。チャイコフスキーの作品の編曲である「青い鳥」と、なんともヴァラエティ豊かな選曲です。器楽曲ももちろん素晴らしいのですが、何と言っても大規模な作品が見事です。
-
ゴンパー(1954-):
ヴァイオリン協奏曲
イコン/フィリップ/スパイラルス [デイヴィッド/ゾゾフスキー/ロイヤル・フィル/シフェール]GOMPPER, D.: Violin Concerto / Ikon / Flip / Spirals (David, Zazofsky, Royal Philharmonic, Siffert)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.559637
CD-R
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)全ての国境を超え、太古の時を経て繰り返される音たちの対話デイヴィッド・ゴンパーはアメリカの作曲家、指揮者、ピアニストです。彼はロンドンで学び、ミシガン大学で博士号を授与され、2002年から2003年にはロシアに行き、教えながら、活発な演奏活動を行いました。ロシアから戻った彼は多くのインスピレーションを得たようで、歌曲や室内楽、映画音楽など多数の作品を書き、それはアメリカのみならず、ヨーロッパ中で広く演奏されています。ここに収録されているのは、ヴァイオリン協奏曲を中心とした4つの作品です。長い期間に渡って考え抜かれたヴァイオリン協奏曲は、響きを組織化することと、管弦楽とヴァイオリンの対話に重点を置いて書かれています。果てしなく魅力的で、自由に流れる楽想が魅力的です。
収録作曲家:
-
カリアー(1959-):
ピアノ作品集 [メルトン]CURRIER, S.: Piano Music (Melton) - Piano Sonata / Departures and Arrivals / Scarlatti Cadences / Brainstorm
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.559638
CD-R
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)現代の名演奏家たちが絶大なる信頼を寄せる作曲家。この1枚で彼の創作の原点がわかるかも作曲家セバスチャン・カリアーと言えば、アンネ・ゾフィー・ムターが彼のヴァイオリン協奏曲を世界初演したことで、その名を知っている人も多いことでしょう。権威あるグロマイヤー賞を2007年に受賞した彼の作品はワシントン・ポスト誌でも「抒情的であり、伝統に根ざしているが、全く新しいものにも根ざしている」と絶賛され、多くの愛好家たちの心を捉えています。多彩な曲を書くことでも知られ、このアルバムにも新古典派を思わせる機能的な曲から、極めて抒情的な曲など、どれもこれもが面白い作品ばかりが収録されています。5つの楽章からなる「ピアノ・ソナタ」は彼の学生時代の作品で、大胆、挑戦的でありながら繊細な側面も持ち合わせています。ベートーヴェンやヒンデミットの影響も垣間見えますが、充分に個性的な1曲です。「出発と到着」は、カリアー自身の言葉によると、彼が音楽を作る時に感じる特定の感覚を音にしているのだそうです。6つの部分は全て同じ材料からなり、違った道を通って到達した世界なのだとか。作品ができあがるプロセスが理解できるかもしれません。
収録作曲家:
-
ディロン(1959-):
ヴァイオリン作品集 [ベレン/デイヴィッド・フン/エルナンデス/マンシー]DILLON, L.: Violin Music - Violin Sonata, "Motion" / 15 Minutes / Facade / Spring Passing (Belen, David Fung, Hernandez, Muncy)
■室内楽 ■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.559644
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)刺激的なものばかり書いていると、時には心休まるものも書いてみたくなるのでしょう作曲家ローレンス・ディオンは幼い時に病気で聴力の50%を失いましたが、7歳でピアノ・レッスンを始めると同時に作曲も手がけるようになりました。1985年にジュリアード音楽院で博士号を得て、その後幅広く活動しています。このアルバムには9つのヴァイオリン作品が収録されていますが、作曲年代は25年間に渡っていて、彼の作風の変化を感じることが可能になっています。1983年に書かれた「ファサード」は、「とげの多い」難解な曲を作ることが主流だったこの時代に、敢えてメロディアスな曲を持ってきたという挑戦的なものです。サロンミュージックのようなメロディが突然不協和音に取って変わられる瞬間は、聴き手の価値観を根源から揺るがすに違いありません。もちろん発表当時も周囲から反感を買い、一人の教授などは「彼の音楽を絶対に演奏してはならない」と学生たちに命令したのだそうです。反骨精神から生まれたかもしれない曲ですが、今なら全く問題なく受け入れられるのではないでしょうか?2008年の新作も、時代を回顧するような懐かしい響きに満ちています。
収録作曲家:
-
打楽器のためのアメリカ作品集 第1集 [ニューイングランド音楽院パーカッション・アンサンブル/エプステイン]
American Music for Percussion, Vol. 1 (New England Conservatory Percussion Ensemble, Epstein)
■現代音楽
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.559683
CD-R価格:1,900円(税込)
弦楽器も管楽器も必要なし、打楽器の響きは人に眠る野生を呼び起こす現代のアメリカの5人の作曲家による、独創的で変わった音色を持つ打楽器のための作品集です。タワーの「DNA」はパーカッション・クィンテットと、全ての生命体の素材のために書かれています。美しい二重螺旋で描かれる優雅な形をしたデオキシリボ核酸を音で描くとは何と斬新な試みでしょう? サンドラーの「大根引き」はご存知、一茶の「大根引き大根で道を教えけり」の句からインスピレーションを受けています。俳句の持つ凝縮された世界が音で描かれています。マリンバの巧みな音色で森の風景を描く「素晴らしい樹木」、死者の魂が現世に戻り、親しい人とはしゃぎまわる様子を描いた「死者の日」、そしてシュラーの大作はハープ、ピアノ、チェレスタと100以上もの打楽器のために書かれた「協奏曲」。本当に多彩な響きをお楽しみいただけることでしょう。
-
フローラン・シュミット(1870-1958):
ピアノ五重奏曲 Op.51他 [ベルリン・ソロイスツ・アンサンブル]SCHMITT, F.: Piano Quintet / A tour d'anches (Berlin Soloists Ensemble)
■室内楽
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.570489
CD価格:1,900円(税込)
フォーレ? プーランク? いえいえ、最近人気のフローラン・シュミットの地味な室内楽1901年から1908年に書かれた「ピアノ五重奏曲」は初期の作品だけあって、まだ先人の影響がかなり大きく感じられます。とはいえ、冒頭の厚いピアノの響きとともに立ち上がる不安な旋律は彼ならではのもの。湿り気を帯びた弦の響きに耳を傾けていると、1分50秒あたりから現れるピアノの独奏メロディが泣かせます。更に美しいのが第2楽章。作曲家自身も気に入っていたこの楽章、月の光の中で咲く青い花を思わせる耽美な曲。まさに印象派の音楽です。その40年後に書かれた「トゥールダンシュに」は、彼の特徴である神秘的な作風は影をひそめていますが、程良いユーモアと、抒情的な気分、そして情熱が混在するプーランクを思わせる名曲です。
収録作曲家:
-
リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第33集〉
ワーグナー&ウェーバー・トランスクリプション集 [メイヤー]LISZT, F.: Wagner and Weber Transcriptions (Liszt Complete Piano Music, Vol. 33)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.570562
CD価格:1,900円(税込)
ほとんど同じ時代を生きた「父」と「息子」共通する言葉は愛。ただそれだけ…?娘コジマと、悪名高きワーグナーが結ばれると知った時、父であるリストの心情はいかがなものだったことでしょう? 自らも奔放な恋愛を繰り返した彼だけに、色々と思うことは多かったに違いありません。そんな義父リストは、「息子」の作品を数多くピアノ独奏へと編曲しました。男女間の軋轢を重厚な音色であますことなく描いたワーグナーの楽劇は、内容的にも音楽的にもリストが興味を持ったことは間違いありません。ここで聞かれるピアノ版「愛の劇場」は、コンパクトな響きとはいえ、ワーグナーの描きたかった世界をきちんと昇華しています。もちろんこれらの曲を弾きこなすには並大抵の技巧の持ち主では歯がたつわけもありません。そんな息苦しいまでの対決の後に聴くウェーバーは「楽しい」の一言に尽きるでしょう。
収録作曲家:
-
コルンゴルト(1897-1957):
歌曲集 第1集 [シュタルマイスター/シェンカー=プリムス/シモン]KORNGOLD, E.W.: Songs, Vol. 1 (Stallmeister, Schenker-Primus, K. Simon)
■声楽曲
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572027
CD価格:1,900円(税込)
あのマーラーも拝復した早熟の才能。コルンゴルトの知られざる歌曲の全貌がついに明らかに!幼い頃から音楽の才能を示し、15歳の頃にはすでにプロの作曲家として活動していたコルンゴルト。しかし彼は時代の波に揉まれ、その才能を存分に発揮することは結局かなわず、彼としては意に添わなかったであろう「映画音楽」の分野での活動が、ハリウッド音楽の源流とまでになったのは本当に皮肉なことでした。ここに収録された歌曲は彼が生涯を通じて愛していた分野です。とりわけ珍しいのは、彼が13~14歳の頃に書いた「若き歌」です。1911年に父親へのクリスマス・プレゼントとして書かれた12の歌(本当はOp.5とされていた)は、彼の父親の意に添わず「歌の中に美徳なし」とされてしまい、結局Op.5は別の曲に付され、この歌曲集は出版の機会を失ってしまったのです。良い曲なのですが…。
収録作曲家:
-
ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第8集
「小オルガンミサ」/「テレジア・ミサ」 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 8 - Masses Nos. 7, "Kleine Orgelsolomesse",12, "Theresienmesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572128
CD価格:1,900円(税込)
ふくよかな楽器の響きと、鄙びたオルガンの音色。そして充実の合唱。
ハイドンの職人気質をとことん楽しむ1枚です。ハイドンのミサ曲全集の第8集です。こちらでシリーズは完結となります。「小オルガンミサ」は1775年頃の作曲で、エステルハージ家の本拠地であるアイゼンシュタットの「慈悲の友修道会」のために書かれています。この教会の修道士たちは、医者としても高い能力を有していて、音楽の治癒力にも絶大なる信頼を置いていました(現在でもリハビリ施設のある病院として知られています)。ハイドンも胃の万能薬を始め、ハーブティー、歯磨き粉などを与えられたそうです。この教会はとても小さかったため、ミサも必然的に小さいものとなったようです。もう1曲の「テレージア・ミサ」はフランツ1世の妃マリア・テレージアのために書かれたと言われていますが、現在ではこれは否定されています。彼女は献呈を受けたのではなく、溺愛するハイドンのミサ曲を自ら蒐集し、コレクションの中に加えていたのでした。1799年、ハイドンの円熟期の充実したミサ曲です。なおミサ曲の番号表記は旧全集に拠っています。収録作曲家:
-
ストラーチェ(1650年頃活躍):
チェンバロのための音楽集
(1664年のコレクションからの選集) [芥川直子]STORACE, B.: Harpsichord Music (Selections from 1664 Collection, "Selva di varie compositioni") (Akutagawa)
■器楽曲(チェンバロ)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572209
CD-R価格:1,900円(税込)
ベルナルド・ストラーチェは、1660年頃にイタリアで活躍した作曲家ですが、彼の作品の楽譜のほとんどは2度の地震によって消失してしまいました。とはいえ、ここに収録された1664年の作品集は、彼の作品というだけでなくイタリアのチェンバロ作品としても歴史的に大変貴重ななものです。当時は巨匠フレスコバルディの影響力が強く、残念なことに彼の知名度が上がることはありませんでしたが、創作力の高さ、対位法の明暗、音楽の生命感など、最近では高い評価を得てきています。ドイツで活躍するチェンバロ奏者、芥川直子のソノリティに優れた立体感を感じさせる演奏で、これらの作品が生き生きと甦ります。ストラーチェと面識のあったといわれているチェンバロ製作者、カルロ・グリマルディの1697年作の忠実なコピー楽器を使用しています。
収録作曲家:
-
サラサーテ(1844-1908):
ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 第3集 [楊天堝/ヤン/ナヴァール響/マルティネス=イスキエルド]SARASATE, P. de: Violin and Orchestra Music, Vol. 3 (Tianwa Yang, Navarre Symphony, Martinez-Izquierdo)
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572275
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)まさに夢の共演。2人の楊天堝によるナヴァラを聴け!「非常に才能ある若いヴァイオリン奏者」楊天堝によるサラサーテの管弦楽とヴァイオリンのための作品集もこれで3集目となります。彼女はすでにピアノとヴァイオリンのための作品集を2枚リリースしているので、これで合計5枚! サラサーテに関して彼女の右に出る者はいないはずです。今回のアルバムも、サラサーテの華麗な音楽と彼女の素晴らしい技巧をとことん楽しんでもらえるはずです。冒頭の「魔笛による幻想曲」だけでも驚くばかりの楽しさです。スペイン風の「序奏とカプリース・ホタ」での捲るめくスピード感、美しいメロディが次々に現れる「ファウストによる幻想曲」など唖然とするばかり。極めつけは「ナヴァラ」の楊天堝による多重録音! 1粒で2度おいしいとはこのことでしょうか。
収録作曲家:
-
マティアス(1934-1992):
ヴァイオリン・ソナタ集 [トリッキー/リュウェリン=ジョーンズ]MATHIAS, W.: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 / Violin Sonata (1952) (Trickey, Llewelyn-Jones)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572292
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)心はいつも故郷ウェールズにあり。現代的な響きの中に懐かしい面影も1934年、ウェールズのウィットランドで、グラマースクールの校長を務める父と、ピアノ教師の母のもとに生まれたマティアスは、3歳でピアノを演奏し、5歳から作曲を始め、ロンドンの王立音楽院でレノックス・バークリーから作曲を学びます。現代に生きながらも、常に古典を尊敬し、創作する作品も調性を逸脱することはなく、聴きやすい曲から、新古典派的な作品まで幅広く残しています。彼の最初の作品は「弦楽のためのディヴェルティメント」で、こちらは1958年に初演され、BBCでも放送されましたが、このアルバムに収録された1952年のヴァイオリン・ソナタは彼の学生時代の習作で(未発表)、とても挑戦的で、野心に満ちた曲です。
収録作曲家:
-
ドビュッシー(1862-1918):
4手ピアノのための初期作品集 [ソーシュ/ハーグ]DEBUSSY, C.: Early Works for Piano Duet - Printemps / Le triomphe de Bacchus / Symphony in B minor (Soos, Haag)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572385
CD価格:1,900円(税込)
オーケストラで聴いても、ピアノで聴いても、ドビュッシーの色彩感覚は凄すぎるドビュッシーと言えば、まず頭に浮かぶのが「印象派の音楽」ですが、彼も10代の頃にはブラームス風? の作品を書いていました。それがここに収録された交響曲ロ短調です。1880年頃に書かれたこの曲は、残念ながらオーケストレーションされず、また1933年まで未発表でしたが、このロマンティックで初々しいメロディは(とりわけ第2楽章)充分に聴く価値があるものです。ローマに滞在していた1887年に書かれた「春」はボッティチェッリの名画からインスピレーションを受けた作品で、女性合唱、ピアノ、管弦楽のために書かれたものです。現在はビュッセルの管弦楽編曲版が良く演奏されますが、この連弾版は、名ピアニストでもあったドビュッシーの別の面を見せてくれるかのような、まばゆい光と音の戯れに満ちたものです。
収録作曲家:
-
タンスマン(1897-1986):
クラリネット協奏曲/小協奏曲
弦楽のための6つの楽章 [フェサール/デッカー/シレジア室内管/ブワスチク]TANSMAN, A.: Clarinet Concerto / Concertino /6 Movements for Strings (Fessard, Decker, Silesian Chamber Orchestra, Blaszczyk)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572402
CD価格:1,900円(税込)
若い頃はフランス人のふりをしていたが、年齢を重ねるごとに、祖国の血が騒いだタンスマンポーランド生まれでパリに定住、第2次世界大戦中はアメリカで活動し、また終戦後にパリに戻った作曲家タンスマン。彼の作風は基本的に新古典主義ですが、晩年になるにつれてポーランドの民族意識が強く全面に押し出されるようになりました。このアルバムに収録されているのは彼の円熟期の作品で、フランス風の柔らかい楽想と、民謡風の和声が聞こえてくる独自の世界観を有したものです。クラリネット協奏曲の流麗な旋律美、そして終楽章に使われるポーランド舞曲は耳を捉えて離しません。また、極めて精緻に書かれた「弦楽のための6つの楽章」での有機的に結びついた各々の部分は、この作曲家の飽くなき探求心を物語るかのようです。
収録作曲家:
-
サン=サーンス(1835-1921):
弦楽四重奏曲集 [ファイン・アーツ四重奏団]SAINT-SAENS, C.: String Quartets Nos. 1 and 2 (Fine Arts Quartet)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572454
CD価格:1,900円(税込)
「こんな作品を書いていてもいいのだろうか?」
晩年のサン=サーンスの逡巡が目に浮かぶ美しすぎる秘曲フランス音楽の基礎を作ったとされるサン=サーンス。偉大な作曲家でありながら、あまりにも長く生き過ぎたためか、時代の波に乗り遅れてしまい、現在では決して高く評価されているとは言えません。多くの作品を書いたのですが、聴かれるのはその中のほんの一部。例えばこんなに美しい弦楽四重奏曲たちも、ひっそりと埋もれているのが正直なところです。彼が初めて弦楽四重奏のジャンルに手を付けたのは64歳の時でした。イザイに捧げられたこの第1番は、確かに印象派のようなもやもやした響きは見てとれなくとも、透明感と切なさが溢れた佳曲です。第2番はサン=サーンス83歳の時の作品です。当時の潮流とは全くかけ離れた、まるでモーツァルトのような古典的な語法を用いて書かれていますが、独特の転調などは、やはりこの時代の音楽であることを感じさせます。どちらも渋く通好みの作品ですが、なぜか心に残ってしまいます。ロマン派の作品を得意とするファイン・アーツ弦楽四重奏団の柔らかい表現は、これらの曲の真の姿を見せてくれるでしょう。収録作曲家:
-
ショパンの弟子たちによる
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [プロニエヴィチ/ヤコビツェ=ギトマン]Pupils of Chopin - MIKULI, K. / TELLEFSEN, T.D.A. / FILTSCH, C.: Violin and Piano Works (Proniewicz, Jakobidze-Gitman)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572460
CD価格:1,900円(税込)
師であるショパンは手掛ける事のなかったヴァイオリン曲、
彼の思いを継いだ弟子たちが思い思いの花を咲かせる既にリリースされている「ショパンの弟子たち」(8.572344)は、ショパンの後継者たちのしられざるピアノ作品を集めたアルバムでしたが、こちらはもっと珍しい、彼らのヴァイオリン作品を集めたものです。今回もミクーリ、テレフセン、フィルチの3人の才能ある弟子たちが登場します。直接ショパンから教えを受けているとはいえ、その当時はワーグナーやリスト、そしてパガニーニらの音楽の影響も見逃せません。1860年に書かれたミクーリの二重奏曲は「パガニーニのライバル」と称されたリピンスキーに捧げられた曲。思いの他革新的な音楽ですが、ピアノ書法の至るところに、やはりショパンの香りを感じます。テレフセンの作品は、ショパンよりもベートーヴェンとグリーグらしさを感じさせ、確実に時代の流れを思い起こさせることでしょう。15歳でその生涯を閉じてしまったフィルチの作品は、まだまだ荒削りですが、匂い立つような才能を感じさせるものです。彼が長寿を全うしたらどれほど素晴らしい曲を残したでしょうか? -
カルウォヴィチ(1876-1909):
交響曲 ホ短調 「復活」
「ビアンカ・ダ・モレナ~白い鳩」付随音楽 [ワルシャワ・フィル/ヴィト]KARLOWICZ, M.: Symphony in E minor, "Rebirth" / Bianca da Molena (Warsaw Philharmonic, Wit)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572487
CD価格:1,900円(税込)
ポーランドの作曲家カルウォヴィチ。そろそろ「不慮の事故で亡くなった悲劇の人」という言葉は不必要になってきた日本にも熱狂的なファンが存在するカルウォヴィチ。NAXOS4枚目となるこのアルバムは、彼の最も野心作と言われる「復活交響曲」です。1901年頃から作曲を始め2年後に完成、ベルリンで初演されたこの作品、逆らえぬ運命に対して、悲劇から勝利までの魂の精神的な戦いを描いたというもので、マーラーの「復活」を思い起こさせますが、語法的には、ブルックナーやR.シュトラウス、チャイコフスキーに近いものです。曲の最後はテインパニの勇ましい響きに導かれ、高らかなコラールと金管の咆哮で幕を閉じます。合唱なしでも充分です。ヴィトとワルシャワ・フィル、この曲を演奏するのにこれ以上ふさわしい組み合わせはないでしょう。第2楽章のため息が出そうなチェロの独奏、たっぷりとした弦の厚み、輝かしい管楽器、そしてスケールの大きな音楽。大満足の1枚です。
収録作曲家:
-
ベートーヴェンと彼の師たち [ブライアント/ラフマノフ]
Beethoven and His Teachers (Bryant, Rachmanov)
■声楽曲 ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572519-20
2CD価格:2,900円(税込)
音楽を奏でる喜び! 幼いベートーヴェンは優れた師によって導かれる幼いベートーヴェンが飲んだくれの父親から過酷な音楽教育を受けていたのは、半ば伝説化された逸話ですが、一方、優れた師匠たちにも恵まれていたようです。とりわけ彼を可愛がったのがネーフェでした。彼はボンの宮廷オルガニストであり、後進の指導を熱心に行った人で、自身も作曲家として高く評価されていました。このアルバムでは、ベートーヴェンを中心に、彼を取り巻く何人かの先人たちの「連弾のためのフォルテピアノ作品集」をお聴きいただけます。恐らくベートーヴェン自身も演奏したであろうこれらの作品は、いくつかの世界初録音を含んでおり、大変興味深く、また貴重なものばかりです。
収録作曲家:
-
ファンファーレ、カプリッチョとラプソディ [ボイド]
Wind Band Music - NELSON, R. / TULL, F. / BARKER, W. / BOYSEN, A. (Fanfare, Capriccio and Rhapsody) (Boyd)
■現代音楽
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572528
CD価格:1,900円(税込)
弦楽器がなくても、ここまでスゴイことができる。様々な素材を丁寧に紡ぎ、現代風の味付けを施した作品たちケネディ・センターの25周年記念のために書かれたファンファーレで幕を開けるこのアルバム。多種多様なインスピレーションから生まれた様々なスタイルの吹奏楽作品をお届けします。中世の3人の作曲家に敬意を表して書かれた「中世組曲」は、原曲の持つ中世的で敬虔な雰囲気が活かされた、得も言われぬ曲。思わず背筋が伸びることでしょう。「テューダーの聖歌によるスケッチ」はヴォーン・ウィリアムスと同じ聖歌を用いて書かれていますが、こちらは何とも現代風。炸裂するパーカッション、激しいリズムが遠くから聴こえる鐘の音と溶け合います。サクソフォン四重奏が縦横無尽に活躍する「カプリッチョ」、トランペットが高らかに響き渡る「ラプソディ」、悲しげで緊張感溢れるシャコンヌを含む「交響曲」。どれも吹奏楽の限界に挑戦するかのような難曲揃いです。
-
バックス(1883-1953):
冬の伝説他 [ウォス/ボーンマス響/ジャッド]BAX, A.: Winter Legends / Morning Song / Saga Fragment (Wass, Bournemouth Symphony, Judd)
■協奏曲
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572597
CD価格:1,900円(税込)
暗い時代だからこそ、人の心は拠り所を求める。例えそれが許されない愛であってもイギリスの近代作曲家、アーノルド・バックスはモダニズム全盛の時代にあっても、自らを「恥じることなきロマン主義者と呼んでいました。彼の音楽は幅広いメロディーをもち、巧みで豊かなオーケストレーションが施されています。とりわけ彼のピアノ作品は、戦争中に秘密の愛を育んだピアニスト、ハリエット・コーエンのために書かれたものが多く、底に秘めた情熱の焔は永遠に熱く燃えています。「冬の伝説」は彼が愛した北国の風景が描かれています。海と松林、暗い空、そして力強い自然が音で描かれています。サセックスの5月の副題が付いた「朝の歌」は当時のエリザベス王女21歳の誕生日を祝うための作品です。1933年には「サガ断章」が書かれます。これは、アメリカに演奏旅行に出かけるコーエンが、バックスに「新しい曲を演奏したいので作って欲しい」と頼み、彼はそれに応え、自作のピアノ四重奏曲を小さな管弦楽とピアノのあために編曲しました。当時の暗い世情を反映するかのような不吉さが全編を覆う濃い作品です。
収録作曲家:
-
コラール・ウェディング
CHORAL WEDDING (A) - A Selection of Favourite Choral Anthems and Hymns for Church Weddings
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2011年06月15日
CD価格:2,900円(税込)
英国の歴史は教会とともにあると言っても過言ではないでしょう。人々の暮らしの中にも「聖歌」「讃美歌」「賛歌」がごく自然に溶け込んでいます。ここでは結婚式に奏される作品を集めました。人の声で高らかに歌われる神への賛辞。高貴な身分の人も、一般の人も分け隔てなく降り注ぐ光の恩寵です。
-
ラウタヴァーラ(1928-):
歌劇「Kaivos」 [ニエミラ/ルサネン/ヒュンニネン/コルテカンガス/タンペレ・フィル/リントゥ]RAUTAVAARA, E.: Kaivos (The Mine) [Opera] (Niemela, Rusanen, Hynninen, Kortekangas, Kaivos Chorus, Tampere Philharmonic, Lintu)
■オペラ
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:ODE1174-2
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:690円(税込)1957年、当時十二音技法を学んでいたラウタヴァーラ(1928-)が出会ったハンガリー亡命者。彼から生々しいハンガリー動乱の模様を訊いたラウタヴァーラは、その話を元に、自国の政治的状況も盛り込みながら、この歌劇「カイヴォス(鉱山の意味)」を完成させます。しかし、当時のフィンランドは旧ソ連の弾圧が激しく、このような危ない話は上演するのは不可能でした。いくつかの改訂も行われたのですが、結局上演されることはなく、そのまま忘れ去られてしまう・・・その一歩手前で、ようやく2010年、この演奏が行われたのです。1950年代の後半、鉱山で働く労働者たちは元テロリスト、シモンをリーダーに据え反乱を試みます。しかしシモンはすでにそのカリスマ性を失っていました。立てこもる労働者、彼らの説得を試みる政治委員。そして躊躇するシモンと彼の恋人イラ。音楽は常に無調の冷たい響きを持ち、緊張漲る粗筋を盛り立てます。なかなか難解ではありますが、一本筋の通ったお話です。
収録作曲家:
-
カリタ・マッティラ
ヘルシンキ・リサイタル 2006Vocal Recital: Mattila, Karita (Helsinki Recital 2006) (NTSC)
■声楽曲
発売日:2011年06月15日
DVD+CD価格:2,850円(税込)
全てを圧する存在感、透き通るような声。メトの「サロメ」では40代後半…失礼!のボディを堂々と晒し(残念なことにカメラには収録されてません!)、聴衆の度肝を抜くことも厭わないチャーミングなソプラノ歌手、カリタ・マッティラ。この映像は、そんな彼女の素敵なリサイタルが収録されています。最初はデュパルクの歌曲から始め、サーリアホ、ラフマニノフそしてドヴォルザークという、何ともバラエティ豊かな選曲が見事。アンコールできっちり「お国もの」も用意しているという周到さ。あと、北欧ものをもう少し聴きたいという欲張りな方のために、既存のCDから良いとこどりをしたコンピレーション・アルバムがボーナスとして付いています。
-
ルトスワフスキ、シマノフスキ、
A.チャイコフスキー(1946-):
管弦楽作品集 [バイエルン放送響/ヤンソンス]LUTOSLAWSKI, W.: Concerto for Orchestra / SZYMANOWSKI, K.: Symphony No. 3 / TCHAIKOVSKY, A.: Symphony No. 4 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年06月08日 NMLアルバム番号:900107
CD価格:2,085円(税込)
バイエルン放送交響楽団の最新リリースは、ヤンソンスが深く思いを寄せているという3つの作品です。どの作品も色彩感に溢れ、エキゾチックであるとともに、平和への思いも込められています。ルトスワフスキの「管弦楽のための協奏曲」はポーランドの民謡をベースとしながら、作曲家が全く新しいアプローチによって、アバンギャルドな佇まいを持たせた興味深い曲。バルトークからの影響も感じられるオケ好きにはたまらない逸品です。シマノフスキの「交響曲第3番」は合唱、テノール独唱、ヴァイオリン独奏を伴う大掛かりな曲。13世紀のペルシャの神秘的な詩が用いられ、独特の和声と、炸裂する音響が入り乱れた20世紀初期の名作の一つです。アレクサンダー・チャイコフスキーは、あの有名な「チャイコフスキーたち」とは関連ありません。1946年にモスクワで生まれ、1972年までモスクワのコンセルヴァトワリーでナウモフにピアノ、フレンニコフに作曲を学びました。作風は新古典主義であり、主にピアノ曲を書いていましたが、最近はこのような管弦楽作品も多く手掛けています。この交響曲第4番は合唱とヴィオラ・ソロを伴う作品。名ヴィオラ奏者ユーリ・バシュメットの依頼により、ヴィオラ・パートにより重要性を付加したというもので、コラールのパッセージに深い思いが込められている「平和への祈りの音楽」です。
収録作曲家:
-
ニコライ・ギャウロフ
GREAT SINGERS LIVE [ギャウロフ]Great Singers Live: Ghiaurov, Nicolai
■オペラ
発売日:2011年06月08日 NMLアルバム番号:900304
CD価格:1,500円(税込)
一般的にバス歌手は、テノールやバリトン歌手のような華やかな役割を負う事がありません。確かに迫力ある歌声は、恋人と愛を語るよりも、手管を弄して女を横取りするか、善人に悪をささやくか、または陰謀を企てるか・・・こんな役がぴったりです。しかし、ブルガリア生まれの世界的バス歌手ニコライ・ギャウロフ(1929-2004)は、そんなイメージを逆手に取ったのです。彼の50回目の誕生日には、故郷のブルガリアの郵便局が記念切手を発行するほどの輝かしい人気を獲得しました。ソフィアで学び、レニングラード音楽院に留学、1957年にはカラヤンに指導を受け、ウィーンでアイーダのランフィスを歌います。その後着々と経歴を重ね、1965年にはザルツブルクで「ボリス・ゴドゥノフ」でデビューを飾ります。彼の活動の中心はミラノ・スカラ座であり、1977年に再婚したソプラノのミレッラ・フレーニとは良き芸術のパートナーとして、しばしば共演したことでも知られます。このアルバムでも、広い音域、深みのある声質で、どんなレパートリーでも手中に収めた完璧な歌唱を聴かせます。
-
グルジアン・ミニアチュアズ [インゴルシュタット・グルジア室内管/ズーカーマン]
Orchestral Music - BARDANASHVILI, I. / NASIDZE, S. / TSINTSADZE, S. (Georgian Miniatures) (Ingolstadt Georgian Chamber Orchestra, Zuckermann)
■交響曲/管弦楽曲 ■室内楽
発売日:2011年06月08日 NMLアルバム番号:OC784
CD価格:2,025円(税込)
グルジアのティフリス(トビリシ)で1964年に創設され、1990年にドイツへ移った「グルジア室内管弦楽団インゴルシュタット」の20世紀の音楽集です。彼らは既にドイツで確固たる地位を築いていて、様々なレパートリーを有し、現代作品も意欲的に紹介しています。このアルバムでは、現代グルジアの音楽を紹介。未知の作曲家の作品との出会いを楽しむことができます。「協奏曲、ほとんど幻想曲のように」でピアノを担当しているアレクサンダー・コルサンティアは、1988年にシドニー国際ピアノコンクールと、1995年にテル・アビブで開催されたルービンシュタイン国際コンクールで1位を獲得したグルジアのピアニストです。東洋と西洋の出会いから幾千年、良い具合に熟成された音楽をお楽しみください。