フォスカリーニ(ジョヴァンニ・パオロ) Foscarini, Giovanni Paolo
生没年 | 1600-1647 | 国 | イタリア |
---|---|---|---|
辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 76345 |
-
フィレンツェ黄金時代の音楽
1250~1750 [フランチェスコ・コルティ、コリーナ・マルティ、ミハウ・ゴントコ、ラ・モルラ、アンドレス・ロカテッリ、テアトロ・デイ・チェルヴェッリ]MUSIC IN GOLDEN-AGE FLORENCE, 1250-1750 (La Morra, Theatro dei Cervelli, Corti)
発売日:2024年02月23日 NMLアルバム番号:RAM2206
CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
中世の民主政治からメディチ家の繁栄へ。
花の都を彩った精妙な音楽の歴史イタリア屈指の大都市にして、文化遺産の多さから観光名所として同国随一の人気を誇る“花の都”フィレンツェ。中世の都市国家時代に遡る富の蓄積がもたらしたこの都の芸術的充実は何よりボッティチェッリやフラ・アンジェリコ、マザッチオなど大画家たちの至芸が知られていますが、音楽もまた同じ時代に豊かでなかったはずがありません。 古い時代の知られざる魅力的な音楽世界発掘にすぐれた実績を持つレーベルRaméeは今回、CD2枚にわたって中世からバロック期に至るフィレンツェの音楽的繁栄を広く概観できるアルバムを制作。すでに同レーベルで多くの注目すべきプロジェクトを発信してきたバーゼルの実力派集団ラ・モルラの名手たち(中世~初期ルネサンス作品)に加え、気鋭のイタリア系アルゼンチン人指揮者アンドレス・ロカテッリ率いるテアトロ・デイ・チェルヴェッリ(ルネサンス後期以降)、躍進めざましい古楽鍵盤奏者フランチェスコ・コルティらも参加し、編成も様々な多岐にわたる充実作をじっくり聴かせてくれます。 共和政の中で都市生活者たちが宗教歌の合唱を楽しんだ13世紀に始まり、アルス・ノーヴァ期の盲目の名匠ランディーニを経て多声音楽や舞曲の栄光を追い、バロックも後期の鍵盤芸術へと至るプログラムの妙は、アルバムを通しても数トラックごとに聴いても深い鑑賞体験が得られる抜群の充実度。 ブックレットには歌詞の英語対訳や楽譜出典の詳細、演奏者リストと使用楽器の内訳などはもちろん、演奏陣が連名で協力者としてクレジットされた音楽学者アントニー・M.カミングスの詳細な背景&プログラム解説も情報が的確に整理されており、読み応えがあります(英・独・仏語)。 -
ROMA ‘600
~初期バロック撥弦芸術、古楽の「いま」~ [イ・バッシフォンディ、エンリーコ・オノフリ、エメーケ・バラート]Instrumental Ensemble Music - FOSCARINI, G.P. / FRESCOBALDI, G.A. / KAPSBERGER, G.G. / MARAZZOLI, M. (Roma '600) (Vallerotonda, I Bassifondi)
発売日:2019年10月18日 NMLアルバム番号:A467
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
歴史的奏法の向こうに垣間見えるポップな民俗音楽的サウンド。イタリアならではの痛快古楽撥弦盤!ずばぬけた腕前でバロックギターとテオルボを弾きこなすイタリアの超実力派シモーネ・ヴァッレロトンダによる、気心の知れた共演者たちとの新感覚バロック撥弦アルバム。ヴァッレロトンダはすでにArcanaレーベルで『にせのアルファベート』と題したアルバムを録音、モンテヴェルディやカッチーニらがオペラという新芸術を爆発的に成功させた1600年前後にあって、イタリアの撥弦芸術がいかに多彩で躍動感にみちたものだったかを肌感覚で伝える名演を聴かせてくれましたが、これはそのさらなる進化形といってよいでしょう。 アルバムタイトルにある600とは、イタリア語で「セイチェント」すなわち17世紀のこと。画家カラヴァッジョや彫刻家=建築家ベルニーニも活躍したバロック都市ローマには、その頃テオルボ奏者カプスベルガーやギター奏者フォスカリーニら凄腕撥弦奏者が集い、名曲も数多く残しています。 アンドレア・ダミアーニとロルフ・リスレヴァンという知る人ぞ知る超名手たちに師事したヴァッレロトンダのくりだす闊達なサウンドは、バロック音楽がいかに自在だったかをモダンかつポップな風合いで理屈抜きに伝えるのみならず、打楽器やバグパイプを交えながらも、歴史的・地域的文脈をふまえつつ刺激に溢れたサウンドを提案。名手オノフリや人気歌手バラートらゲストの協力も頷ける、突き抜けた音作りに仕上がっています。