スティーヴンソン(ロナルド) Stevenson, Ronald
生没年 | 1928- | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 26284 |
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スティーヴンソン(1928-):
アコーディオンのための音楽集 [ニール・サトクリフ(アコーディオン)/マイケル・オルーク(パーカッション)/ロージー・レイヴリー(ソプラノ)]STEVENSON, R.: Music for Accordion (Sutcliffe, Lavery, O'Rourke)
発売日:2023年10月20日 NMLアルバム番号:TOCC0658
CD価格:1,950円(税込)
英国生まれのロナルド・スティーヴンソン。「DSCHによるパッサカリア」などの長大で難解なピアノ作品がよく知られていますが、スコットランドや中国、アフリカ民謡などのピアノ編曲も数多く行っています。また彼はアコーディオンに興味を示し、様々な舞曲などをこの楽器のために書き下ろしました。 アルバムで紹介された「オスカー・ワイルドの『娼婦の家』による舞踏詩曲」はアコーディオンとパーカッションのための二重奏曲で、ここではヨハン・シュトラウス風のワルツやカドリーユが次々と奏されます。 「ケルティック・サイクル」は無伴奏アコーディオンのための短い組曲。スティーヴィンソン初のアコーディオン作品で、その多彩な音色が生かされています。 アルバムでアコーディオンを演奏するニール・サトクリフ自身が編曲した2作品、ピアノのための組曲「サウス・ウィスト島」と、ピアノ伴奏による「5つの歌曲」は、スコットランドの民俗音楽とクラシック音楽の融合を図ったスティーヴンソンへの賛辞が込められています。
収録作曲家:
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第6集〉 [クリストファー・ギルド(ピアノ)]STEVENSON, R.: Piano Music, Vol. 6 -3 Nativity Pieces / Piano Sonatinas Nos. 1-3 / 3 Lyric Pieces / Retrospect (Guild)
発売日:2023年04月14日 NMLアルバム番号:TOCC0662
CD価格:1,950円(税込)
英国のピアニスト・作曲家ロナルド・スティーヴンソンは、フェルッチョ・ブゾーニの孫弟子であり、ベートーヴェンやショパン、ラフマニノフなどのピアノ音楽の伝統をスコットランドに持ち込み発展させました。また難解なカイホスルー・ソラブジの音楽を愛し、彼の後輩ジョン・オグドンに勧めたことでも知られています。 好評を博すクリストファー・ギルドによるスティーヴンソンのピアノ作品集シリーズ、今作の第6集では初期の作品を紹介しています。これらはブゾーニとの決定的な出会いの後に生まれたもので、後年書かれた代表作「DSCHによるパッサカリア」のような複雑な書法は用いられていません。当時のスティーヴンソンはまだスコットランドに移住していませんでしたが、作品にはすでにこの地の民謡からの影響も感じられます。ソナチネ第3番と「Retrospect」は世界初録音です。
収録作曲家:
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第5集〉
トランスクリプション集 [クリストファー・ギルド(ピアノ)]STEVENSON, R.: Piano Music, Vol. 5 (Guild)
発売日:2021年05月14日 NMLアルバム番号:TOCC0606
CD価格:1,950円(税込)
スコットランドの作曲家ロナルド・スティーヴンソン。「DSCHによるパッサカリア」などの難解なピアノ曲で知られますが、彼が生涯に書いた作品のうち、ほぼ4分の1は他者の作品をピアノ用に編曲したものでした。 このアルバムにはスティーヴンソンによる3人のイギリスの作曲家、パーセル、ディーリアス、ファン・ディーレン(オランダ出身、イギリスで活躍)の作品のトランスクリプションが収録されています。 最初に置かれたパーセル作品には過度な装飾を施すことなく、原曲のシンプルさを生かしながら、適度に音の厚みを加え聴きごたえのある作品へと変貌させています。一方、ディーリアスの旋律を用いた「若いピアニストのディーリアス」では複雑なハーモニーが張り巡らされた中に、時折ディーリアスの郷愁に満ちた旋律が聞こえてくるという趣向。スティーヴンソンらしい仕上がりを見せています。パーセルの素材を用いた「ジャズ変奏集」、弦楽四重奏曲を独奏ピアノ用に編曲したファン・ディーレン作品などを経て、最後は美しいパーセル作品で幕を閉じます。
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ボドロヴァー(1954-)&
スティーヴンソン(1928-):
弦楽四重奏曲集 [ナイジェル・クリフ(バリトン)/マリア・イザベル・シーワース(ギター)/マルティヌー四重奏団]BODOROVA, S.: Terezín Ghetto Requiem / Concierto de Estío / STEVENSON, R.: Voces vagabundae (Cliffe, Siewers, Martinu Quartet)
発売日:2020年04月24日 NMLアルバム番号:UP0052-2
CD価格:1,650円(税込)
チェコの女性作曲家、シルヴィー・ボドロヴァー。1980年代から作曲活動を行っていた彼女の名前を一躍高めたのが、1997年に作曲された「テレジン・ゲットーのレクイエム」でした。ホロコーストの犠牲者に捧げられたこの曲は、ヨーロッパとアメリカで何度も演奏されただけではなく、2003年には“イギリスのシンドラー”と呼ばれるニコラス・ウィントン(チェコのユダヤ人の子供たちを救出し、イギリスに避難させた業績を持つ)のドキュメンタリー映画のサントラにも使われ、多くの人々の心を動かしたことでも知られています。 かたや「夏の協奏曲」はギターと弦楽四重奏のための作品。こちらは情熱的な旋律に彩られています。最後に置かれたスティーヴンソンの「Voces vagabundae」は民謡風の旋律をもつ美しい作品です。
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シュニトケ(1934-1998)
スティーヴンソン(1928-)
マルティヌー(1890-1959):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [イヴァナ・トマシュコヴァ(ヴァイオリン)/レナータ・アルダシェヴォヴァー(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Tomaskova, Ivana / Ardasevova, Renata - SCHNITTKE, A. / STEVENSON, R. / MARTINU, B.
発売日:2020年04月24日 NMLアルバム番号:UP0077-2
CD価格:1,650円(税込)
近現代に作曲された4つのヴァイオリンとピアノのための作品集。 1972年のシュニトケの「古い様式による組曲」は、まるで古典派作品のような雰囲気を備えていますが、実はこれらはシュニトケが映画のために書いた音楽から転用したもの。美しい旋律の中に、時折、不協和音が混じるところがシュニトケらしさと言えるでしょう。 スティーヴンソンはイギリスの現代作曲家で、難解なピアノ曲が多く知られていますが、1958年にかかれたこの無伴奏作品はパーセルの曲を下敷きにしており、美しい瞬間に満ちています。「レチタティーヴォとアリア」も瞑想的な美しさを湛えています。 マルティヌーのヴァイオリン・ソナタ第3番は1944年の作品。交響曲第3番、第4番と同時期に書かれており、快活さと悲痛さが入り混じったユニークな表情を持っています。チェコを代表する2人の名手の息のあった演奏で。
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第4集〉
パデレフスキの「マンルー」による組曲
無言歌/9の俳句/《ルイーズ》によるロマンス
ピアノによる歌の新しい装飾技法 第1集-第3集 [クリストファー・ギルド(ピアノ)]STEVENSON, R.: Piano Music, Vol. 4 - L'art nouveau de chant applique au piano, Vols. 1-3 / Paderewski's Manru Suite / 9 Haiku (Guild)
発売日:2020年03月13日 NMLアルバム番号:TOCC0555
CD価格:1,950円(税込)
20世紀スコットランドの作曲家ロナルド・スティーヴンソン。「DSCHによるパッサカリア」などの難解、かつ演奏困難な作品で知られています。彼はブゾーニやパデレフスキー、グレインジャーら超絶技巧を持つ先人ピアニストの後塵を配したとされていますが、実際に彼が最も影響を受けたのはアマチュアのテナー歌手であった彼の父であり、父と共に歌う数々のオペラ・アリアやスコットランド、アイルランドの民謡は幼いスティーヴンソンに大きな感銘を与え、作曲家として長じてから、歌劇や歌を元にした作品を書く原動力になったようです。 このアルバムではパデレフスキーとシャルパンティエの旋律によるパラフレーズと、芭蕉一派の俳句をもとにした「9の俳句」などの彼自身のオリジナル曲をバランスよく配し、スティーヴンソンの魅力に迫ります。
収録作曲家:
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第3集〉
サウンディング・ストリングス
中国民謡組曲/ガーナ民謡組曲他 [クリストファー・ギルド(ピアノスタインウェイD)]STEVENSON, R.: Piano Music, Vol. 3 (Guild)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0403
CD価格:1,950円(税込)
スコットランド出身のロナルド・スティーヴンソンのピアノ曲第3集。もともと優れたコンサート・ピアニストとして名を上げ、ベートーヴェンやラフマニノフの巧みな解釈で知られていましたが、「DSCHによるパッサカリア」などの難解で演奏困難な数々のピアノ作品は超絶技巧を愛する人々の間で話題となり、近年作曲家としての知名度も高くなっています。彼は友人グレインジャーの影響を受け、世界の民謡にも強い関心をいだき、各国の伝統音楽のテイストを生かした作品を書き上げました。 この第3集にはアフリカから中国、ガーナなどの音楽を元にした特色豊かな作品を収録。グレインジャーの「ヒル・ソング」の編曲も含まれた興味深い1枚となっています。
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第2集〉
ロリー・ドール・モリソンのハープ・ブック
盲目のハープ奏者のためのラメント
3つのスコットランドのおとぎ話他 [ギルド]STEVENSON, R.: Piano Music, Vol. 2 (Guild)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:TOCC0388
CD価格:1,950円(税込)
ランカシャー州で生まれスコットランドで活躍したピアニスト、作曲家スティーヴンソン。難解でひねりの効いた作品で知られ、とりわけショスタコーヴィチをリスペクトした「DSCHによるパッサカリア」は80分に及ぶ長さと超絶技巧が駆使されていることで「演奏困難な作品」として知られています。 このアルバムに収録されているのは、どちらかというと民族音楽寄りの作品。もちろん超絶技巧は用いられているものの、比較的穏健な作風による、少しだけ耳に優しい曲が多く含まれています。メインとなる「カーライル組曲」はスコットランドの歴史家トーマス・カーライルの妻ジェーンを題材にした作品。ショパンの作品をモティーフにしながらも、バッハが現れたり、ドビュッシー風なメロディが出てきたりと、多くの仕掛けが施されています。