ヨハンネス・デ・リンブルジア Johannes de Lymburgia
生没年 | 1400-1440 | 国 | ベルギー、イタリア |
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辞書順 | 「ヨ」 | NML作曲家番号 | 20626 |
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「喜べ、幸いなるパドヴァよ」
ヨハンネス・デ・リンブルジア(1380頃-1440頃)
初期ネーデルラント楽派のモテット集 [バティスト・ロマン & ル・ミロワール・ド・ミュジーク]JOHANNES DE LYMBURGIA: Gaude felix Padua (Le Miroir de Musique)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:RIC402
CD価格:2,475円(税込)
ネーデルラント楽派初期の知られざるモテットをたっぷりと1380年頃リンブルフ公国(現オランダ&ベルギー東部)に生まれ、現在のフランス語圏ベルギーの中心地でもあるリエージュで長く活躍し、その後はヴィチェンツァ、パドヴァ、ヴェネツィアなど北イタリア世界との関わりが作品から窺えるヨハンネス・デ・リンブルジア(リンブルフのヤン)。ネーデルラント楽派のなかではデュファイよりもさらに年上で、かなり初期世代に属する、知られざる注目すべき作曲家のひとりです。当時の大きな写本3冊に45以上残されているその作品は、のちのネーデルラント楽派にも通じるスタイルに加え、北イタリアの影響を受けた彼自身の独創的な和声と旋律を併せ持っています。 ソプラノ、メゾ、テナー、バリトンの4人の声楽陣にロマンとエリザベス・ラムゼーの中世フィドル、さらに2人のメンバーによるリュートやギターン、ハープあるいはオルガネットが絡み、ロマン自身も2人目のバリトンとして歌もサポートして、厚いハーモニーを作っています。
収録作曲家:
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『古き広間に響き合うもの』
~オールドホール写本に記された英仏14、15世紀の多声音楽~ [ゴシック・ヴォイシズ]Vocal Ensemble Concert: Gothic Voices - DAMETT, T. / DUFAY, G. / DUNSTABLE, J. / FOREST, J. / POWER, L. (Echoes of an Old Hall)
発売日:2021年06月11日 NMLアルバム番号:CKD644
CD価格:2,475円(税込)
百年戦争期における英国と大陸のつながりを、名門ゴシック・ヴォイシズとともにアルバムタイトルは英国の中世末期を代表する手稿譜集『オールドホール写本』に光をあてていることを示すダブルミーニング。1973年、サザビーズのオークションをへて英国図書館(ブリティッシュ・ライブラリー)の収蔵品となった美しい彩色装飾つきのこの楽譜集は、ロンドンとケンブリッジのほぼ中間、オールドホール・グリーンという場所にあるカトリック寄宿学校が長く所有していたため、専門家たちの間でそう呼ばれるようになりました。 そこには14〜15世紀、すなわち英仏百年戦争の時代に活躍したヨーロッパ大陸と英国の作曲家たちによる多声音楽が集められており、ブルゴーニュ楽派のデュファイやバンショワのかたわら英国のパワーやダンスタプルの作品が並ぶという、様式比較の上でも極めて興味深い選曲が音楽史家たちの関心を集めてきました。 初期ネーデルラント楽派と、当時の音楽大国だった英国の巨匠たちがどれほど近い関係にあったか、英国古楽界の名門ゴシック・ヴォイシズの精鋭による絶妙な和声感覚で味わえるのはこのうえない贅沢。21世紀に満を持しての新録音、中世ポリフォニーがルネサンス期へ新たな一歩を踏み出す時代ならではの高雅な音楽をじっくりお楽しみ頂けます。