マルティネス(マリアン) Martinez, Marianne
生没年 | 1744-1812 | 国 | |
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辞書順 | 「マ」 | NML作曲家番号 | 122256 |
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マリアンナ・マルティネス(1744-1812):
詩篇110篇&151篇
交響曲 ハ長調 [ザルツブルク・ホーフムジーク(古楽器使用)/ヴォルフガング・ブルンナー(指揮)]発売日:2021年06月11日
CD価格:2,475円(税込)
マリアンナ・マルティネスは、1744年ウィーン生まれ。イタリアの詩人ピエトロ・メタスタージオとも交流のあったという文化的な家庭で育った彼女は、幼い頃から音楽と文学に親しみ、ハイドンやポルポラ、ハッセらから指導を受け、17歳の時にはウィーン宮廷礼拝堂で作品が演奏されたほどの才能を発揮しました。 1772年には『音楽見聞録』で知られるチャールズ・バーニーが彼女の作品と歌唱能力を大絶賛、また彼女の師でもあるメタスタージオ(彼は1750年代から1782年頃までマルティネス家に住んでいた)も「モーツァルトと並ぶ才能」を見抜き、彼女のために書いた多くのイタリア語のテキストは、カンタータやオラトリオに仕上がりました。そして1773年には国際的な音楽サークルとして知られたボローニャの“アカデミア・フィラルモニカ”への入会申請を行い、初の女性会員として認められます。その際提出したのがこのアルバムに収録された「詩篇第110篇」で、この作品は彼女にとっても名刺代わりとなるほどの代表作の一つになったのです。 もう1曲の詩篇第151篇は、サルテリオ(ダルシマーのような箱に張られた弦を叩いたり爪弾いたりする楽器)をオブリガート部分に持つ2つのアリアが含まれた印象的な作品。 またアルバムには彼女が残した唯一の交響曲も収録されています。
収録作曲家:
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忘れられたミューズ II
〈歴史に埋もれた女性作曲家たちのピアノ曲集 第2集〉 [アントニオ・オヤルサバル(ピアノ)]La Muse Oubliée II
発売日:2024年05月03日 NMLアルバム番号:IBS-32024
CD価格:2,475円(税込)
ロンドン在住のピアニスト、アントニオ・オヤルサバルが紹介する女性作曲家のピアノ曲集第2集。このアルバムでも異なる時代と地域に生きた18人の作品が取り上げられています。 ナディア・ブーランジェやドーラ・ペヤチェヴィチ、フローレンス・プライス、ルイーズ・ファランクなど近年注目を集めている人もいますが、他の作曲家の名前を目にすることはほとんどありません(ちなみにトラック5のエリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルクはドイツの作曲家ハインリヒ・フォーン・ヘルツォーゲンベルクの妻、トラック18のオリティエ・スコーヴァはヨゼフ・スークの妻です)。 オヤルサバルは彼女たちが生きた時代を徹底的に調査し、実際に音にすることで彼女たちの存在を確かなものにしています。