Hat Hut Records
ヴェルナー・ウーリンガーが1975年に設立したスイスのレーベル。もともとは“ジャズとインプロヴィゼーション”のレーベルでしたが、80年代には現代音楽の録音を開始。ジョン・ケージ、モートン・フェルドマン作品の初録音をリリースし「アバンギャルド作品」の普及に一役買っています。
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シュトックハウゼン(1928-2007):
Klavierstück I -VIII、XIの歴史的録音 [デイヴィッド・チューダー(ピアノ)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
ドイツの現代作曲家シュトックハウゼン、初期のピアノ作品の歴史的初録音。シュトックハウゼンが万全の信頼を置いていたピアニスト、デイヴィッド・チューダーの演奏です。 活動の初期には新古典派主義の作風を採用するも、「ダルムシュタット夏季現代音楽講習会」でメシアン作品を聴き、セリエリズム(十二音を更に発展させた厳格な音列技法)に目覚めたというシュトックハウゼン。このアルバムに収録された「Klavierstück」の中で I-IVまでは彼の最初のピアノ曲であり、かなり実験的な要素が盛り込まれています。その翌年から着手されたV-Xでは新しい記譜法を模索、更に複雑な書法が探求されています。
収録作曲家:
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フェルドマン(1926-1987):
アトランティス [ルーカス・ヴィス(指揮)/フランクフルト放送交響楽団/ペレグリーニ四重奏団/ハンス・デ・リーズ(オーボエ)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
アメリカ出身の作曲家モートン・フェルドマン。長大かつ極めて静謐な作品で知られますが、初期の頃には偶然性に拠った作品や、図形楽譜を用いた作品など、違った傾向の音楽を書いていました。 このアルバムに収録された「アトランティス」は1959年に書かれたオーケストラとピアノをフルに使った動きのある作品。至るところから浮かび上がるさまざまな楽器の音が魅力的な音楽です。1970年代の2つの作品は、晩年のフェルドマンの作風を思わせる少な目の音で構成された音楽。途切れ途切れの音のモザイクから浮かび上がる独特の世界をお楽しみください。
収録作曲家:
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ダヒンデン(1962-):
TALKING WITH CHARLIE
チャーリー・パーカーとのイマジナリー・トーク [ダリオ・カルデローン(コントラバス)/ガレス・デイヴィス(バス・クラリネット)/コーエン・カプタイン(トロンボーン)/ペッペ・ガルシア(パーカッション)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
バス・クラリネット奏者ガレス・デイヴィスは、彼の仲間たちのために作曲家・トロンボーン奏者ダヒンデンに四重奏曲を依頼、出来上がったのはダヒンデンが讃える偉大なるチャーリー・パーカーへのオマージュ作品でした。ダヒンデンとパーカーとの「IMAGINARY TALK 想像上の会話」と題されたこの曲の演奏からは、ミュージシャン同士の素晴らしい相互作用が生まれています。
収録作曲家:
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ハウザー(1953-):
LABORATORIO - ラボラトリオ [フリッツ・ハウザー(パーカッション)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
「空間と音の相関関係は常に私の音楽への原動力です」と語るスイス出身の作曲家、パーカッション奏者フリッツ・ハウザー。この録音は「架空のパーカッションセンター」を含む建築学科の学生によるプロジェクトから生まれたものです。存在しないスペースのために音楽を作ることはとても刺激的であり、ハウザーのモチベーションを高めたということです。この録音では彼が全ての演奏から録音までを一手に引き受け、多彩な音色を生み出しています。