■クロコダイル・スモールスケール(イリエワニ、ポロサス) |
ワニ革の代表格です。
腹部の四角形(長方形)をした鱗が美麗に揃ったスモールスケールタイプは、ワニ革の中でも最高級品です。
首から肛門にかけて、鱗の横列数が約31〜35列あり、細かく整った鱗を持つことからスモールスケール(スモールクロコ)と呼ばれます。
現在は背の部分をカットし、腹部をいかした「肚ワニ」タイプが主流です。
主な生息地(産地)は東南アジア、パプアニューギニア、オーストラリア。
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■クロコダイル・ラージスケール(ニューギニアワニ、ノヴァギニア) |
ラージスケールタイプは日本で最も古くから使用されているワニ革で、スモールスケールに次ぐ価値付けがなされています。
鱗の横列数は約24〜32列あります。
スモールタイプと比べて大きめの鱗を持つことからラージスケール(ラージクロコ)と呼ばれます。
生息地(産地)はパプアニューギニア、インドネシア。
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■ナイルクロコ(ナイルワニ、ニロティカス) |
イリエワニ、ニューギニアワニ同様、高級品用素材として利用されています。
腹部の鱗は細かく、腹部全体に整然と並んでいます。
この種は養殖のものが主流で、特にジンバブエ、南アフリカの大規模なファームで養殖生産されています。
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■シャムワニ(シャムワニ、シアメンシス) |
ポピュラーなワニ革の一つです。
腹部の鱗の形状は長方形で、イリエワニに似ていますが、それよりやや大きめです。
鱗の横列数は約30〜34列です。
また、横腹の鱗は丸みのある形状をしています。
生息地はタイ、ベトナムなどの沼地や河川ですが、現在商取引されている皮は全て養殖によるもので、ほとんどがタイ国から輸出されています。
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■カイマンワニ(パナマメガネカイマン、フスカス) |
業界ではバビラス、石ワニとも呼ばれています。
カイマン類の皮は、全体に骨質部が多く硬いため 利用されるのは主に骨質の無い顎から脇腹の部分で、これを通常サイド、テンガサイドと呼んでいます。
骨質部が少なく柔らかいところから、比較的広い範囲の製品に用いられています。
生息地は中央アメリカです。
現在は、コロンビア、ベネズエラより養殖によるカイマンの皮・革がアメリカ、ヨーロッパ、日本などへ広く輸出されています。
なお、カイマン革を「カイマンクロコ」や「クロコダイル」と表示することはできません。
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■アリゲーター(ミシシッピワニ、ミシシッピエンシス) |
クロコダイルに比べ胴が長く、腹部の鱗の形状は長方形をしています。
鱗の横列数は約29〜34列あり、生息地はアメリカ・ミシシッピ川流域一帯。
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■ダイヤモンドパイソン(アミメニシキヘビ) |
全身にダイヤ型の連続模様があり皮質の丈夫さ、大きさの点で利用度は最高です。
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■オーストリッチ(ダチョウ) |
世界最大級の鳥で、羽根を抜いた丸みのある突起模様(クイルマーク)がユニークです。
強靭な皮質で、重厚さもあり大変貴重視されています。
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■その他 |
エイ(スティングレイ)
海の宝石とも呼ばれ、装飾を施したような美しい銀面と強度が備わったエイ革。
シール(アザラシ)
ハープシールと呼ばれるタテゴトアザラシと、リングシールと呼ばれるワモンアザラシが主に使われています。
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