井戸沓形中鉢・有光武元

鉢盛

 感染症の影響もあって、鉢盛は人気がなくなっておりましたが、ご家庭でもお客様でも鉢盛はよろしきもので、私のところでは殆んどのお菜は鉢盛で出します。

1、先ず手間がかからず美しく盛れる
2、熱いものは冷めにくい、冷たいものも同様
3、その人によって必要な分量を取れる
4、取り箸を付けるので、残ったものも残り物にならない

等のたくさんの利点があり、おてもとに適度な取り皿と鉢とがあれば、それぞれに分けて召し上がっていただけます。

 食卓にぜひ鉢盛をおすすめしたいと思います。

 これは、明時代から大変好まれている赤絵の写しで、須田菁華さんがお得意にしていらっしゃるものです。寸法がよく、多くても少なくても大変使いやすく重宝なお鉢です。

 春のお向には沓形の井戸(有光武元さん作)、このようにお向も取り皿として使え、一器三様どの様にも使っていただくことで、器は多様に生きます。

 辛子酢味噌と生姜醤油を適宜にかけていただきます。

工芸店ようび 店主 真木
九谷焼:呉須赤絵魁字鉢・須田菁華:和食器の愉しみ工芸店ようび