vol.1 大統領になる!

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株式会社との 代表取締役 篠原英治 インタビュー

公開日 2023.04.07

岡山・美観地区に本店を構え、感動する燻製商品を日々追求している燻製屋「とののベーコン。」。

その「とののベーコン。」に関わる人物をインタビューで深掘りしていく本企画。

記念すべき第一回目のゲストは「とののベーコン。」を運営する「株式会社との」代表取締役の篠原英治さんです。

聞き手=笹岡|カメラマン=柴田


笹岡
自己紹介お願いします。

篠原
篠原英治と申します。株式会社との、燻製事業とののベーコン。の代表をしております。

篠原英治

笹岡
ありがとうございます。なんで燻製事業をやろうと思ったのか。他のスタッフには聞けない ような創業秘話みたいなところを聞かせてください。

篠原
はい。もともと、趣味で料理してて、むしゃくしゃしたときに時間がかかる料理をする癖があったんだけど、なんか一番時間がかかる料理なんなんだろうなみたいになって検索したら、なにやら燻製がでてきて、完成までに下手したら2週間かかる。これはだいぶむしゃくしゃをはらせるな。ってなって・・・

笹岡
う、うん・・・(むしゃくしゃをはらせる?)

篠原
それでホームセンターに行って、「いぶし処」っていう小さい燻製キット買ってきて始めたのをきっかけに、趣味で10年くらいずっとやってた。そしたらある時、友達からマルシェに誘われて、当時お手伝いに行っていたカフェの名義みたいなのを使って出店したら、なんか仕事になるかもなーってなんとなく思って、趣味で燻製を始めて10年たってたけど初めてマネタイズしてみた。原価だったけど。みたいな。

笹岡
ふむふむ。

篠原
だからおもしろくやってたことが、たまたま事業になったって感じで、特に想いとかもなく 笑笑。

笹岡
(むしゃくしゃから生まれた事業だったのか・・・)

燻製修行時の様子 in 秋田

笹岡
うちの製品って、保存料とか使わずに作ってると思うんですけど、その辺りについての想いみたいなものはありますか?

篠原
想いは後々芽生えたもので、当初は単純にこの作り方しか知らなかった笑。保存料とか着色料をどこで買えばええか分からないような状態だったし。ただ、そこから色々と勉強していったら、保存料や着色料とかが原因で加工肉ってあんま体に良くないよねっていうのが分かってきて・・・。だから僕らとしては塩なんかにもこだわりをもって、安心安全な食品作りをしていくってところや、単純においしさを感動レベルまで引き上げるってところに付加価値を見出して、それを楽しみながらやっているって感じ。そこを思考錯誤しているような段階。

笹岡
なるほど。次の質問なんですが、直接事業には関係ないんですけど、好きな言葉ってありますか?

篠原
好きな言葉・・・うーん、いっぱいあるんだけど、「不易流行」って言葉がずっと好き。なんか変わんないってところと変わっていくってところが混在していて、むしろ変わり続けるってことが変わらないことの本質であるみたいに理解してる。俺って昨日と今日と明日と言ってることが違うくらい、すごい目まぐるしくスピード感持っていろんなことやってるんで、そういうの大事にしていきたいなと思ってる。

笹岡
その言葉が実際に事業全体でどんなふうに実行されているかとかはありますか?

篠原
あーそれで言うと、まだまだ小さい会社でずっと同じことをしていても仕方ないし、色んなことやって早いことデータ収集して、イケてないなってことは直ぐに改善する。みたいなところは常に意識してるかな。

笹岡
商品一つとってみても、今までの製造の歴史を振り返えると、いろいろな変容がありましたもんね。昔はもっと薄切りの小さい規格の製品でしたし。

篠原
そうそう。

インタビュー風景

笹岡
では次に、今後の展望とか聞かせて欲しいです。

篠原
今までは良い食材とか高級な食材を使って燻製してたんだけど、付加価値をつけるメーカーとしての意味を捉え直したときに、言い方は難しいんだけど、ご家庭の普通の調理では感動できないような食材を使って、感動レベルまで付加価値をつけて提供したい。元々おいしいお肉はご家庭で調理してもおいしいわけだから。そういう製品作りを心がけていきたい。さらに言うと国内外問わず、その土地の食材を使って、地元の事業者さんやそれを食べてくれた人がよろこんでくれるような製品づくりができる企業でありたいと思ってる。この食材ってこんなおいしくなるんだ!みたいな感動を届けたい。

笹岡
それはもはや燻製という域を超えて、という話でしょうか?

篠原
そうそう。食品加工メーカーとして、できることはやっていく。燻製も食品加工の一つの技法だと捉えてるし。新規店舗を開拓していくとか、いろいろな間口を広げていきたいと思ってる。

笹岡
ありがとうございます。ちなみにうちの製品で一番思い入れのある製品ってどれですか?

篠原
それで言うと鶏の燻製かな。最初素人すぎて、鶏って水分量が多くて加熱すると100グラムの肉が50グラムとか60グラムくらいまで縮むんだけど、それ気づかずに商売してた笑。利益でねーみたいな笑。ほぼ原価で販売していた当初の鶏たち。思い出深いね。

一同
大笑い

柴田
ちなみに奥さんに一言とかありますか?

篠原
あー、ぴょんす(奥様)がいなかったら製造の管理の部分がうまく回ってなかったかな。俺がやってたら管理ミスだらけだった笑。あざっす!

笹岡
( お ぉ ・・・ 大 丈 夫 な の か ・・・ )

篠原英治

柴田
好きな時間とかありますか?

篠原
好きな時間か~。それで言うと「神戸サウナアンドスパ」でフィンランド式サウナに入って11.7°の水風呂に入ったあとにおとずれる、ととのいの時間。あの至高の10分間は24時間中どの時間でもいい。

笹岡
確かにあそこは最高ですね。

神戸サウナアンドスパの外観

笹岡
それでは最後の質問です。夢はなんでしょうか?

篠原
大統領になることです!!!

笹岡
ありがとうございました。

取材・文 = 笹岡 | 編集 = zushi | 撮影 = 柴田

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