ご案内「シャツのお手入れ方法」
正しくお手入れ、お洗濯をしていただく事で長く、綺麗に着ていただけるようワイシャツの基本的なお手入れ方法などを記載いたしました。
- お洗濯について
洗濯時はシャツの裏地についている洗濯絵表示を必ずご確認し、正しくお洗濯ください。
洗濯表示以外でのお洗濯は生地を傷め、形態安定などの加工を損なう場合があります。※2016年12月より新しい洗濯絵表示が採用されています。
詳しくは消費者庁ホームページ、またはこちらのPDFをご確認ください。
洗濯表示の一例
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- 水温を40度まで上げることが可能で、洗濯機を使って洗うことができます。
- 酸素系漂白、塩素系漂白ともに使用できません。
- パークロロエチレン、及び石油系溶剤を使用した弱いドライクリーニングができます。
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- 低い温度設定(排気温度上限60度)で乾燥機を使った乾燥が可能です。
- 直射日光の当たらない日陰に、ハンガーを使って吊り干ししてください。
- アイロン面の温度が150度を上限とした中温アイロン仕上げができます。
- 洗濯時は裏返して畳んでネットに入れて洗ってください。
汚れが落ちやすくなるよう、裏返して綺麗にたたみ、目の細かい洗濯ネットを入れてください。
ネットには他の洗濯物を入れずにシャツのみで洗ってください。
- シャツの脱水は短い時間で
ワイシャツの洗濯でしわがつく一番の原因が「長い脱水時間」です。
長時間脱水する事により、生地の繊維が切れ、生地がねじれしわがつきやすくなります。
脱水は1〜3分程度で行い、シャツのみで脱水するようにするとしわができにくくなります。
水分を含み脱水しきれていない事もありますが、多少の水気を含む事により干す時に水分の重量が加わりさらにしわをできにくくします。(季節や気温など、乾きにくい天気は脱水時間を調整してください)
また、脱水後は放置せず、太めのハンガーにしっかりと肩の位置を合わせて干してください。
- 形態安定シャツについて
形態安定シャツは、生地や衿やカフスにシワが出ないように加工されています。クリーニングへ出すと形態安定加工に負担がかかり、形態安定の性能を損なう場合があります。
形態安定加工ワイシャツには以下のような特長があります。
- 洗濯を繰り返しても縮みが少なく、型くずれがほとんどありません
- 洗濯後の乾燥時間は従来品の約半分です
- あまりシワが残らないので、アイロンは軽くあてる程度で充分です
- 長時間着用してもシワが気になりません
形態安定加工ワイシャツは、家庭洗濯を基本にして作られているため下記を参考に洗濯してください。
- 水またはぬるま湯に、合成洗剤を溶かして弱流水で洗ってください。
シャツだけをネットに入れた洗濯をおすすめします。 洗濯のりのご使用はお避けください。 - 脱水弱くは15〜30秒程度で行い、絞らずに太めのハンガーに干し、形をととのえ陰干ししてください。
タンブル・ドライ(自動乾燥)が理想的です。 - ノーアイロンで着用いただけますが、小じわが気になる時でも簡単なアイロン掛けできれいに仕上がります。
アイロン掛けは中温(140℃〜160℃)で行ってください。のりづけは不要です。
高温では縮み・変形が発生する恐れがありますのでご注意ください。
- ワイシャツの襟や袖の汚れ
ワイシャツの衿や袖は肌に触れ、また汗や皮脂を吸収しこれが黄ばみの原因となります。
また、この黄ばみにほこりやちりが蓄積する事で黒ずみとなり洗濯でも落ちにくい汚れとなります。
襟汚れ、袖の汚れがひどい場合は、以下の方法をお試しください。- 食器用洗剤、または洗濯用せっけんとぬるま湯を用意します。
- 汚れている部分をぬるま湯で湿らせます。
- 汚れ部分に食器用洗剤、または洗濯用せっけんを直接塗り生地同士を優しくこすりあわせもみ洗いをします。
古くなって毛のやわらかくなった歯ブラシも使用いただけます。 - ぬるま湯で洗剤、せっけんを洗い流しいつもと同じように洗濯機で洗います。
- 落ちない汚れや黒ずみには塩素系の漂白剤や酸素系漂白剤、重曹などもご使用いただけます。
漂白剤の種類によっては生地の染料が落ちたり、生地を痛める原因になる場合がありますので、ご使用前に必ず漂白剤の説明をよくご確認の上、シャツについている洗濯表示を守ってください。
- 襟汚れ、袖汚れを防止する
市販のベビーパウダーを襟や袖口に軽くはたく、または洗濯用のりを塗ることにより、汗や皮脂の吸収から襟を汚れにくくすることができます。お肌の敏感な方は使用前にかならずパッチテストを行ってください。
- 長期間着ない場合は
ワイシャツを長期間着ない場合は保管方法に気をつけましょう。正しく保管する事で色落ちや変色、シワがつくのを防ぎます。
- 保管前には洗濯、クリーニングで汚れを落としておきます。洗濯表示を確認し、正しく洗ってください。
- たたんで保管よりはハンガーに吊るす方がシワがつきにくくきれいに保管できます。クリーニングへ出した場合は袋は必ず外してください。しまう前に陰干しを行い、完全に乾かしてから保管します。
次のシーズンに気持ちよく着られるよう、正しく保管して備えましょう。
- ワイシャツのきれいな畳み方
基本的にワイシャツはハンガーにかけて吊るしておくのが理想です。
季節の切換えでクローゼットのシャツを入れ替えたり、タンスに保管する場合はしわのつきにくい畳み方で保管する事で次のシーズンに備えましょう。出張や旅行でシャツを持っていく時にもご参考ください。
できるだけ平たい台やテーブルの上にワイシャツを広げます。
衿の根本から少し横の部分を肩から裾にかけてまっすぐなラインになるように畳みます。袖は真横にシワをのばし広げ、袖付け根辺りから裾に向かって畳みます。 反対側も同様に畳みます。
先に畳んだ袖部分を巻き込まないように注意してください。裾部分を畳みます。カフス根本の縫製あたりを前身ごろから後ろ身ごろ側へ折ります。 もう一度前身ごろから後ろ身ごろ側へ畳みます。最初に畳んだ折り目を衿の付け根に合わせます。 形を整えて完成です。