ホーム > グレーズオイル
着色技術と塗料の応用失敗しない為の塗装マニュアルフローリングの塗装ウッドデッキ等木質外部塗装
塗装ツール

グレーズオイル

“グレーズオイル” シリーズは、天然植物オイルと環境に優しいイソ脂肪族系溶剤(米国FDA規格適合)、
天然蜜蝋等により構成される環境対応型オイル塗料です。
オイル塗料は目的に応じて使い分け、組み合わせが可能です。
オイルにカラーを混ぜたり、ワックスを混ぜたり、自由な塗装の展開をお楽しみいただけます。

カラーバリエーションはページの最下部で紹介しています。 >>> こちら

グレーズオイル#1200 
天然植物オイル/アマニ油を主とした天然植物オイル、グレーズオイル#1200は抜群の浸透力を持ち、しっとりとした仕上がりになります。
針葉樹には特にお勧めしたいオイルです。
グレーズカラーを添加することによりカラーオイル仕上げもできます。
単独で使用できますが、B液を混ぜて耐熱・耐水・耐汚染性を向上させることも出来ます。

グレーズオイル#1000 
従来の#2200から更に乾燥性をアップして、#1000と名称変更になりました。
性能面では変わり無くご使用いただけますが、特に低温時の硬化性が向上いたしました。
#1200より乾燥が速く、短時間で二度塗りが可能です。
また、広葉樹の導管からの吹き出し現象がなく、オーク材等広葉樹には最適です。
#1200同様カラーオイル仕上げも出来ます。
単独で使用できますが、B液を混ぜて耐熱・耐水・耐汚染性を向上させることが出来ます。

グレーズワックスBC-73 
ビーワックス(蜜蝋)とカルバナワックスで組成されたグレーズワックスは、しっとりとしたヌメリ感のある手触りにしあがります。
また、グレーズオイルに混合することによって(右)、オイルワックス仕上げも出来ます。
オイルワックスにした場合は単独で使用できますが、B液を混ぜて耐熱・耐水・耐汚染性を向上させることが出来ます。

OTカラー    色見本は >>> こちら
OTカラーはグレーズオイル専用の着色剤です。
オイルに色を着けることで、簡単にカラーオイルが出来ます。
超微粒子顔料を使用の為、鮮明でオイル感溢れる着色効果を発揮します。
グレーズオイルへの添加量によって、淡色から濃色まで着色濃度を自由自在にコントロール出来ます。

淡色の標準的配合
グレーズオイル#1000又は#1200・・・100
OTカラー 希望の色・・・5〜15程度
グレーズオイル希釈剤・・・10〜20
グレーズオイルB液・・・25(入れなくても可)
濃色の標準的配合
グレーズオイル#1000又は#1200・・・100
OTカラー 希望の色・・・50〜60程度
グレーズオイル希釈剤・・・20〜30
グレーズオイルB液・・・25(入れなくても可)

極端に濃い着色を希望される場合
OTカラー 希望の色・・・・100
グレーズオイル#1000又は#1200・・・・20〜30(OTカラーを定着させる為に最低量です)
グレーズオイル希釈剤・・・・30〜50(濃色になる程多目の方が拭き取りが楽です)
グレーズオイルB液・・・・5〜7.(入れなくても可、入れる場合はオイルの量の1/4)

ウエス処理注意

グレーズオイル B液 
グレーズオイルB液はグレーズオイルと反応し塗膜性能を向上させる働きをするものです。
グレーズオイル100gに対して25g(4:1の割合)で加え、よく混ぜ合わせてから使用します。
メリットとして、耐熱性、耐水性、対汚染性(醤油や油など生活汚染)がウレタン塗装レベルまで飛躍的に向上します。したがいまして、テーブルトップなどに も安心して使用できます。仕上がり感はB液を混ぜない場合と違いはありません。
デメリットとしては、B液を混合したオイルは反応が進む為、翌日には使えなくなってしまいます。その時に使用する量を調合しなければなりません。
また、B液は自然原料ではありませんので、自然素材にこだわって塗装される方には不向きといえます。


グレーズオイル標準的.塗装工程
  使用する材料 配合率 乾燥時間 注意点
素地研磨
#240サンドペーパー
    シッカリと研磨
グレーズオイル#1000又は#1200/B液/OTカラー/グレーズオイル希釈剤 4:1:0〜4 : 0〜4 半日以上 刷毛塗り後5分程度放置しウエス拭き取り ウエス処理注意
ケバ取り
#400サンドペーパー
    軽く色ハゲ出無いように
グレーズオイル#1000又は#1200/B液/グレーズオイル希釈剤
グレーズワックスBC-73を10%程度混合するとオイルワックス仕上げになります
4 :1 : 0〜1 一晩 刷毛塗り後5分程度放置しウエス拭き取り ウエス処理注意

グレーズ紫外線吸収剤 
オイルフィニッシュは酸化乾燥型の油ですので、年月が進むに従い日光に含まれる紫外線等の影響を受け、色が黄色味を帯びてきます。
また木材も同様に、紫外線の影響で色が変化します。
ある程度着色するオイル塗装であれば着色剤の持つ対候性でカバーできますが、淡彩色、クリアー塗装の場合は色の変化が問題になる場合があります。
グレーズオイル紫外線吸収剤は、日光等に含まれる紫外線を捕まえて、その及ぼす影響を少なくする効果があります。
オイル100gに対して2g程度の割合で加えよく混ぜ合わせてから使用します。
混合してからオイルそのものには変化はありません。 

環境対応型ウレタン仕上げ塗料 →→「NEOフラット」 
オイルフィニッシュは、木材に深く浸透して塗膜を作らない塗装方法です。
それに反して、ウレタン塗料の多くは造膜型の塗装に用いられ、強靭な塗膜を作ることで汚れ等の生活汚染から木製品を保護します。
また、塗膜ができることによって仕上がり表面がツルンとした感じになり、多くの家具がそうであるように手触りが良くなります。

ここでご提案する塗装方法は、オイルフィニッシュとウレタン仕上げとを組み合わせたものです。
上でご紹介した、グレーズオイルA液・B液とNEOフラットを組み合わせます。
NEOフラットとはトルエン・キシレン・ホルムアルデヒドなどを含まず、ハウスシック等の環境に配慮したウレタン塗料です。
こんな組み合わせが可能になるのも、グレーズオイルが反応型オイルとして上にウレタンを塗装しても溶け出さない為です。

標準的な塗装工程は次の通りです。

  使用する材料 配合率です 乾燥時間 注意点
素地研磨 #240サンドペーパー        シッカリと研磨
グレーズオイルA液/B液/OTカラー/グレーズオイル希釈剤 4:1:0〜4:0〜4 半日以上 刷毛塗りごウエス拭き取り
ウエス処理注意
ケバ取り #400サンドペーパー       軽く色ハゲ出無いように
NEOフラット各艶消しA液/B液/NEOシンナー 4:1:3〜4 一晩乾燥 スプレー塗装

グレーズオイル色見本

こちらの色見本は、グレーズオイルにOTカラーを添加してカラーオイルとして塗装したものです。
木材に着色を施しながらオイル塗装をすることによって、木目を鮮明に引き出しながらお好みの色合いで仕上げることができます。
左の列がナラ材、右の列がニレ材です。
クリヤーは無着色、すなわち木の色の違いを見ることができます。
左右を比較するとお判りいただけるように、同じ着色を行っても木の種類により微妙な色彩と濃さの違いが生じます。これが着色を希望されるお客様の、第一の注意点となります。

着色剤の添加されたカラーオイルは、下表の通り標準配合として24色取り揃えています。
色の濃さをご自分で調整されたい方は、OTカラー(着色剤)のみでもお求めいただけます。
なお、ナチュラル色は色味ではホワイト色となります。


ナラ(楢)材 タモ材 ナラ(楢)材 タモ材

アルダー材 アルダー材 オーク材 タモ材