wine & trip 第18回
「夏をあきらめないで、ヴィーニョ・ヴェルデ」
(2018年7月19日@外苑前)

ワイン&トラベル・ジャーナリストの浮田泰幸さんがナヴィゲーターをつとめるイベント、

「夏をあきらめないで、ヴィーニョ・ヴェルデ」に、参加させていただきました。

本イベントは、浮田さんが開催されている世界のワイン産地の魅力を旅する気分で楽しめる「wine & trip」の18回目。今回は、夏にぴったりのヴィーニョ・ヴェルデがテーマでした。

この夜出された、白、ロゼ、赤、全10アイテムのうち、 メルカード・ポルトガルのワインも2種類ご紹介いただきました。

モンジェス赤とヴァルジア・ド・ミーニョ・レゼルバ(後者はミーニョワイン)

まずは、ウェルカムドリンク(もちろんヴィーニョ・ヴェルデ!)を頂きながら、4分間のスライドを楽しみました。

現地を取材されたフォトグラファーの吉田タイスケさんの鮮やかな写真と浮田さんのトークで会は進みます。

BGMは、タイムアフタータイム。
浮田さんいわく、Time after time のなんとなくもの悲しい感じが、ポルトガルのイメージにしっくりくるそうです。 ポルトガル=ファド、と決めつけてしまいがちだったので、目からうろこでした。

スライドに見入る参加者の皆様

そもそもなぜヴィーニョ・ヴェルデ(グリーンワイン)と呼ばれるのか?

→それは緑が豊かな土地で出来るワインだから。

特徴は、フレッシュさにある。熟成させるタイプのワインではない。

白、ロゼ、赤、スパークリングもある。飲み口が軽くて、フレッシュなのが特徴。

などなど、軽快なトークの中にも、しっかりとワインの情報も織り込まれていて、「ワインが美味しい♪」だけでは終わらないところがこのイベントの素晴らしいところ。

複雑な白ブドウ品種の特徴を端的に表すとこんな感じ

黒ぶどうの特徴

座学のあとは、ワイン10種類の違いを検証します。そしてお料理とのペアリングを楽しみます。

体系的に学んだあとのワインは、違いがわかってとても楽しいものです。


お料理は、ヌーヴェルシノワ「ナチュラルセンス」の猪瀬文俊さんのケータリング。

後からわかったのですが、猪瀬さんとは別のイベントでもご一緒させていただいたことがありました。なんと偶然!でもとても嬉しい再会でした。

ヴィーニョ・ヴェルデに合うお料理

ポルトガルといえば外せないパクチーをトッピング♪

カステラの原型といわれるポルトガルのお菓子パンデローを手にする浮田さん

パン・デ・ローを切り分けて、ワインともよく合います♪

メルカード・ポルトガルのトゥーリガ・ナショナル100%のワイン

今回の10品の中で、唯一ヴィーニョ・ヴェルデではない赤ワイン、
ヴァルジア・ド・ミーニョ・レゼルヴァ[2011]

せっかくなので美味しい赤もご紹介したいとの浮田さんからのご要望で、ヴィーニョ・ヴェルデの生産者Vinhos Norteさんが作っている、リージョナル・ミーニョワインをご提供させていただきました。

ヴィーニョ・ヴェルデ地方では普段使われない、熟成ポテンシャルの高い黒ぶどうトゥーリガ・ナショナル100%で作られたワイン。

ビロードのように滑らか、涼やかなヴィーニョ・ヴェルデ地方ならではの爽やかもあり、10種類のワインの〆にはぴったりでした。

今回のイベントのように、あまり知られていないポルトガルワインについて、わかりやすく、楽しく、ご紹介いただける試みはとてもありがたいです。

17年間もポルトガルに携わっていると、なんとなくアプローチがマンネリ化してしまいがちですが、新たな切り口を見せていただき、とてもよい勉強になりました。

楽しかったー!浮田さん、どうもありがとうございました!