便利で美味しい、ポルトガルの缶詰たち

大西洋に面したポルトガル。ヨーロッパ諸国の中でもお魚の消費量が多いことで知られていますが、昔から保存食として魚介類の缶詰が生産されています。

この缶詰たち、お手頃価格で美味しく、そしてパッケージも可愛いので私は良く購入します。
日本でも最近は缶詰ブームですが、ポルトガルのスーパーでは以前から缶詰コーナーが充実しています。

スーパーの缶詰コーナー

ずらりと棚に並んでいるので、どれにしようか迷ってしまいますが、ポルトガル人の多くがオリーブオイル漬けのツナ缶を購入しています。

ポルトガルでよく見かけるツナ缶

サラダにしたり、トマトソースとあわせてパスタソースにしたり、使い方は色々です。

とにかく「オリーブオイル漬け」というところがポイントで、ビタミンやオレイン酸が豊富に含まれるオイルとツナの栄養が合わさって健康にも良いとのこと!
私はトマト味とかレモン味とかも好きなのですが、お料理の幅を広げるならオリーブオイル漬けを選ぶように、と友人に勧められました。
メルカード・ポルトガルさんでも美味しいツナ缶をご購入いただけます。

さっぱりツナパスタサラダ

ポルトガルと言えば干し鱈ですが、タラの缶詰もたくさん売っています。

La Gondola社のタラ缶。パッケージもクラシカルでお洒落。

以前、私が住んでいたポルトのマトジーニョシュに工場があるらしく、勝手に親近感を持っている会社です。ポルトガル定番サラダ「タラとひよこ豆のサラダ」もこの缶詰を使えばとっても簡単です。

タラ缶とひよこ豆を混ぜ、ゆで卵、トマト、玉ねぎなどとビネガーで和えれば出来上がり。こちらは私の通った学食の定番サラダでした。

また缶詰といったらオイルサーディン!
ポルトガルにもイワシの缶詰は種類豊富です。
栄養価も高くアレンジも簡単にできるので、私はキッチンに必ず常備しています。

定番のイワシ缶 こちらで購入可能です。

こちらはとうもろこしの粉で作られる北部のパンで、どっしりとしていて外が硬くひび割れた丸い形をしています。中は黄色っぽくしっかり詰まったパンなので、たくさん食べなくても満足できるパンです。少しボロボロっと崩れるのですが、なんとも癖になる味なのです。

大ぶりのイワシがぎっしりと入っています。

食べ方はとてもカンタン。オリーブオイルごと、中身を耐熱皿に移してオーブンに入れます。このオイルの中にも魚の栄養素が含まれているらしいので。あとは、冷蔵庫の中にある具材でトッピングするだけです。基本的にはタマネギとニンニクのみじん切りを入れれば美味しく出来ます。

私はこんな感じにトマトとほうれん草、チーズをトッピングすることが多いです

タマネギを手の中でみじん切りにする方法を身につければ、洗い物も少なく出来ちゃいます!この方法は、ポルトガルのママたちから教わりました。

1缶分だとオーブン220℃で12分くらいです。一人前です。

今回は定番の缶詰を紹介しましたが、実に色々な魚介類が缶詰になっています。
先日友人からこんな可愛い缶詰レシピをもらいました!

缶詰の形をしたレシピ集。英語版です。

この中にはタコやイカ、ウナギの缶詰を使ったレシピなどが出ています。色々試したいな~と思いながら見ているだけで楽しいです。ポルトガル料理の定番、干しダラの卵とじをアレンジした、イワシの卵とじも出ています。どんな味なのでしょう…今度作ってみたいと思います。

最後にポルトガルの首都リスボンにある、缶詰専門店をご紹介します。
ロージャ・ダシュ・コンセルヴァシュ(Loja das Conservas)という名前のこちらのお店は、ポルトガル魚介類缶詰協会によって設立されたアンテナショップです。

大きなイワシが目印です。

伝統的な缶詰から新商品まで、300以上の種類を取り扱っています。店内は広いですが、毎日お客さんに溢れています。

ずらりと並ぶ缶詰。カラフルで可愛いです。

ポルトガルの缶詰を生産している会社の説明(ポルトガル語・英語)が壁に貼られているのでどんな会社の商品なのか知ることもできます。

お土産にも可愛くて日持ちがするのでおすすめです。 住所*Rua do Arsenal, 130, 1100-040 Lisboa Lisbon, Portugal 便利で美味しいポルトガルの缶詰、いかがでしたか? お家でも気軽に楽しめるポルトガルの味、是非お試しくださいね。

ではまた次回!