お母さんは世界一!ポルトガルの母の日

Feliz Dia da Mãe! (フェリス・ディア・ダ・マエ!母の日おめでとう!)
みなさんにとって母の日は、どんな日でしょうか。

ポルトガルの母の日は、日本よりも1週間早く、毎年5月の第一日曜日と決まっています。
今年は5月1日でした。私はいつもポルトガルのラジオを聴いているのですが、この日は何度も何度も「Feliz Dia da Mãe!」と言っていましたよ。お母さんへのメッセージもたくさん流れていました。

それもそのはずで、ポルトガル人にとって「母親」は絶対的な存在なのです。

母の日のメッセージ(“母の日おめでとう!ママの愛は不可能なことだって可能にする)

もちろん、どこの国でも母親は大事な存在だと思います。

ただ、ポルトガルではそのことを子供でもしっかり意識し、ちゃんと口に出して伝えるのが普通です。母の日だから、というよりは日頃から「私の(僕の)ママは世界一」というスタンスのポルトガル人がとても多いです。

4月下旬から母の日向けのセールも始まります。ケーキがポルトガルらしいです!

日本では母の日には「カーネーションを贈る」といったイメージがありますが、ポルトガルでは決まった花はなく、洋服やアクセサリー、チョコレートなどを贈ることも多いようです。そして何よりもメッセージを書いて渡すという習慣もあり、実はこれが一番嬉しいのよとソニアママは言っていました。

家族のつながりをとても大事にするポルトガル人にとって、いつも家の中をまとめているお母さんは偉大であり、誰も逆らうことができない存在なのです。

友人ソニアの家のリビングにはこんな掟が書かれています。

家訓 その1.ママはボス その2.ママはいつも正しい その3.最初に相談しよう

他のラテンの国と同様に、ポルトガルではマッチョで強い男性が好まれる傾向があります。でも、そんな男性たちもお母さんの言うことにはちゃんと従っています。

男性の中には、「好きな料理は?」と聞くと「お母さんが作る料理全部」と真顔で答える人が結構います。日本だったら、マザコン?と思われてしまうかもしれませんが、ポルトガルでは母親を大事に思う良い息子という感じです。

友達とワイワイ盛り上がっている時でも、お母さんからの電話にはすぐに出ます。「あ、お母さんから電話だ」と言って席を外す友達に対しても、特に疑問に思う人はいなく、普通のこととして受け入れらます。しかも大抵の場合、「今日の夕飯はどうするの?」「帰りにここに寄って来てほしい」など特に急ぎの内容ではありません。

彼女と一緒にいる時だって、お母さんの電話なら出ることも多いです。日本だったら私よりお母さんの方が大事なの!?結婚したら後が大変そう!なんて声が聞こえそうですか、ポルトガルでは心配ありません。みんながお母さんは一番大事という考えをもっているので、彼女も彼のお母さんと張り合おうなんて気にならないのです。

ポルトガルの小学校では、母の日の前の金曜日などにみんなでプレゼントを作ったりメッセージを書いたりするようです。私の友人たちも子供から今年は何がもらえるのだろう、なんて期待していています。子供たちが照れずに渡せるように、みんなで楽しく作る習慣もいいですね。

ちなみに国民的スターのクリスチアーノ・ロナウド、今年の母の日のプレゼントはプライベートジェット機でのお迎えだったようです。大きな花束とシャンパンもプレゼントしたみたいですよ。

お母さんを大事にして、しっかりその想いを伝える。一番身近で大切な人を思いやる気持ちを持つ。これは、ポルトガルが教えてくれた人生にとって大切なことの一つです。

ではまた次回!