はじめまして、さちこです

みなさん、初めまして。

ポルトガルがとっても好きなさちこです。
2012年から2013年にポルトに住んでいましたが、現在は日本にてポルトガル北部に受け継がれるジュエリー「フィリグラーナ」を輸入販売しています。

今回は縁あって、こちらのコラムを担当させてもらうことになりました!
日本と馴染みがありそうであまりないポルトガル。その魅力を日本の皆さんに少しでも知ってもらえたら嬉しいなと思います。

特にポルトガル人が毎日大事にしている「食・人・自然」をテーマに、
色々とご紹介していく予定です。

何でポルトガルなの?

「ポルトガルがとても好き」と言うと、だいたい聞かれるこの質問。

ポルトガル語専攻だったとか?
かっこいいポルトガル人の旦那さんがいるとか?

みなさんそんな答えを想定されているのかな、と思うのですが、
私の場合は少し違う入り方をしました。

ポルトガルに出会ったのは学生時代。
当時私はヨーロッパの真ん中、チェコに留学していました。
その頃チェコはEUに加盟したばかりで、ヨーロッパ各地から留学生の受け入れを強く推進していました。特に私の通っていた学校はポルトガル北部のミーニョ大学と提携をしていて、毎年10人ほどの留学生をポルトガルから受け入れていました。

今では中世のままの街並みや可愛い雑貨などで日本でも知名度を上げているチェコですが、
10年前は日本人を街で見ることはほとんどなく、留学生の中でもアジア人は私一人だけ。
そのため、私はポルトガルから来た5人の留学生グループと同じアパートに、ほとんど人数合わせのような形で入居しました。当初は、これからポルトガルにのめり込むようになるとは想像するはずもなく・・・。

陽気な彼女たちとの生活は、驚くほどあっという間に過ぎていきました。

いつも優しく温かいソニア。
しっかり者で知的なカタリーナ。
モデルのようにクールなフィリッパ。
天然で太陽のような笑顔のグラッサ。
いつも大人で見守ってくれるマルリーン。

一番年下で日本から来た私を、みんな本当に可愛がってくれました。
必要な食材がなかなか手に入らないチェコで、ポルトガル料理を食べさせようと奮闘してくれたり、人生を楽しむことを教えてくれたり。まだ10代だった私は本当に刺激を受けました。

そして、彼女たちが一時帰国した日、それは私が初めてポルトガルに行った日でした。
一番仲が良かったソニアのお家に10日程泊めてもらったのですが、
その間に彼女たちの陽気さや一緒にいて安心できる理由がわかった気がしました。

美味しい料理、青い空と海、力強く美しい夕日、そして何よりもそこに暮らす温かい人々。

ソニアママの料理はいつも愛情いっぱい!タラがたっぷり入った「バカリャウ・ア・ゼ・ド・ピポ」

この夕日を見たとき「私はきっとこの国に戻ってくる…」と感じたのをよく覚えています。

何でポルトガルなの? 少しずつですが、旅行だけではわからないポルトガルの魅力を綴っていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします!