作家紹介 - 粟田口清信(あわたぐち きよのぶ)

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粟田口清信

京都粟田口の刀匠・三条小鍛冶宗近の流れをくみ、鍛冶職人をルーツとする粟田口清信。長い歴史の中で培われた技術や工程、素材への妥協を一切許すことなく、勇壮で格調高い鎧兜を職人の手作業で作り続けています。

京都粟田口の刀匠の歴史を持ち
国宝、重要文化財の
修理・修復も手がける京甲冑師

“もっとも大切にしていることは堅牢であることです” 甲冑は本来己を守るためのものであり、錺甲冑においても基本は同じ。武士の本懐を想い、作品一つ一つを手作り。 勇ましく強くあれと願う節句の祝いの象徴として意味を変えながらも、伝統技術は今もまさしくここにあります。久宝堂では、その信念が込められた粟田口清信の甲冑をお勧めしております。

こだわり

昔と同じ素材を使用

素材も技量も百年前と同じ、すべての工程を手作業で行う粟田口清信の甲冑づくり。鉄・革・糸など百年前と変わらぬ物をこだわりをもって使い続けています。

熟練の手わざ

職人だからこそ成せる技術の集大成ともいえる鎧兜飾り。鍬形の模様を打ち出す「鳥毛打ち」や兜鉢を形作る「矧合わせ」、「縅糸(紐通し)」など、機械にはできない繊細な技術と誇り、そして想いをこめた丁寧なものづくりを大切にしています。

忠実考証に基づく本格なつくり

元は着用されていた鎧。実用品として求められた身体に馴染むシルエットや動きやすさを意識し、手作りにしかできない微調整を行って本格再現しています。写真の兜鉢は、ただの半円型ではなく、実際の人の頭にあわせた絶妙なフォルムに仕立てています。

形や役割が変わっても変わらないもの

鎧が命を守るために大切な堅牢さは、飾りとなっても重視したいポイント。長く美しくお飾りいただけるよう、見えない部分もしっかりと作り込まれています。

名匠の証
京都洛冑会

京都1200年の歴史の中で培われた伝統技術を結集して制作された工芸品「京甲冑issui 京甲冑師の一人、粟田口清信の鎧兜には「京都洛冑会」のメダルがついています。 「京都洛冑会」とは、京都伝統産業功労者の中で、わずか4人に与えられた名匠の証です。また、由緒ある神社にて、お子様の健康や家内安泰の祈祷を授かった信頼の印でもあります。

変わらぬことの
素晴らしさ

技術・物流の進化や簡単に情報が手に入る昨今、日本独自の文化が大切に育ててきた「職人技」の技法や素材を変えず、後世へ受け継ぐことのむずかしさ。それは進歩がないのではなく、信念を貫くことだと粟田口清信は考えます。百年来の伝統が息づく作品たちは、親御様からお子様まで、どの年齢・世代にとっても感じるものがあることでしょう。

五感を研ぎ澄ませ
素材の声を聞き
世界にひとつの作品を
作り上げる

京甲冑師の誇りと技術を
惜しみなく注ぎ込む

古くから職人が集う文化の街、京都。その誇りを掲げ、素材から京製にこだわり、専門職人との共同作業によって鎧兜が作られています。甲冑師 粟田口清信の仕事は、兜鉢を製作し、各職人の技巧が最大限惹き出されるよう組み上げること。「手の抜きようがない」と語るほど、どこをとっても重要な手間暇かかる技術を凝らし、お子様のためのたった一つの作品がようやく完成されるのです。

粟田口清信 (4代目)Kiyonobu Awataguchi  本名:中嶋 信行(なかじま のぶゆき)

昭和11年
京都市に生まれる
平成元年
通産大臣指定「京人形」伝統工芸士に認定
平成13年
「京の名工」京都府伝統産業優秀技術者表彰を受賞
平成21年
「現代の名工」厚生労働省 卓越技能章を受賞
平成24年
勲六等瑞宝章を受賞

全国有名百貨店や大手専門店でも別格として扱われる京都 三大甲冑師の一人。京甲冑の魅力は、煌びやかで重厚感漂う在り様と、洗練された手仕事から生まれる細部にわたる緻密なつくりにあります。

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