オーストリアの伝統菓子に食感をプラス!
アーモンドをたっぷり使ったヌスボイゲル

オーストリアの公用語であるドイツ語で、クルミを主とした木の実を意味する「ヌス」と曲がっていることを示す「ボイゲル」が組み合わさった名前のヌスボイゲルは、生地の中にたっぷりとフィリングを詰めて焼く「パンとお菓子のふたつの側面」を持った発酵菓子です。
クルミやヘーゼルナッツを砕いたものとケーキクラムを混ぜた「ヌスフュルンク」と呼ばれるフィリングを包み込み、三日月形に成形して焼き上げます。
今回はたっぷりのアーモンドとパンクラムを使用して甘さと香ばしさ、食感のバランスを整えています。
焼きあがった生地の表面にはひびが入り、卵黄を塗ることによって出る光沢と併せて、食欲をそそる美味しそうなきつね色をしています。
サックリ、ホロホロとした食感の生地とヌスフュルンクの甘味にアーモンドの食感と香ばしさがきいた、奥深い味わいをお楽しみください。コーヒーのお供にも手土産にもオススメです。

材料材料(6個分)

材料名 分量

準強力粉(リスドオル)

200g

上白糖

12g

4g

バターミルクパウダー

8g

セミドライイースト 金

4g

全卵

50g

牛乳

40g

無塩バター

40g

 

【ヌスフュルンク(フィリング)】

牛乳

60g

コンデンスミルク

60g

はちみつ

80g

無塩バター

40g

パンクラム                     

約90g(食パン4枚切1枚分)

シナモンパウダー

お好み

アーモンド

200g

アマレット

適量

※ヌスフュルンクの分量は作りやすい量になっています。

作り方 作り方

1下準備

・生地用の牛乳と全卵を合わせ、混ぜ合わせておきます。

・アーモンドをローストして、粗めに砕いておきます。
・食パンを刻んで作ったパンクラムとシナモンパウダーを合わせ、混ぜ合わせておきます。

2ヌスフュルンク(フィリング)

牛乳、コンデンスミルク、はちみつ、無塩バターを鍋に入れ、沸騰直前まで温めます。

    ヌスボイゲル
    ヌスボイゲル

温まれば、混ぜ合わせておいたパンクラムとシナモンパウダー、粗めに砕いておいたアーモンドを加えて混ぜ合わせ、少し煮詰めます。
アマレットを加えて混ぜ、冷ましておきます。

シェフのワンポイントアドバイス

まんべんなく混ざると全体的にもったりとしてきます。
そのまま熱を加えながら混ぜていき、表面に艶が出て鍋底に薄い膜が張るのが目安です。

    ヌスボイゲル
    ヌスボイゲル
    ヌスボイゲル

冷めれば、約75g×6個に分けておきます。

3ミキシング

ボウルに生地用の材料を全て入れ、捏ねていきます。
生地がまとまったら、丸めて分量外の油脂を塗ったボウルに入れます。

    ヌスボイゲル
4フロアタイム(一次発酵)

温度30℃、湿度75%(発酵器)で、約40分発酵させます。

5分割

約55g(6玉)に分割し、俵形に整えます。

    ヌスボイゲル
6ベンチタイム

約15分休ませます。

7成形

生地をめん棒で横長の楕円状にのばします。
約75gに分けておいたヌスフュルンクを生地より少し短い棒状にのばし、生地にのせて包み込み、しっかりと綴じ目を閉じます。

    ヌスボイゲル
    ヌスボイゲル

17~18cm程度の長さにのばし三日月形に整えて天板に並べ、分量外の卵黄を表面に塗ります。

    ヌスボイゲル
    ヌスボイゲル
8ホイロ(最終発酵)

常温で約30分発酵させます。

シェフのワンポイントアドバイス

表面を乾燥させる事でひびを出すため、常温かつ湿度の低いところでホイロを取ってください。

9焼成

上面が乾いているのを確認してから再度卵黄を塗り、乾かします。
180℃予熱しておいたオーブンに入れ、約20分焼成します。

※オーブンの機種・小麦粉等の違いにより焼き上がり時間・焼き上がり方は異なります。 お持ちのオーブンに合わせて、温度や時間を調節してください。

    ヌスボイゲル
10完成
    ヌスボイゲル
    ヌスボイゲル

備考
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