漆器かりん本舗の小部屋 TOP

画像

曲げわっぱにカビ・シミが…対処方法

曲げわっぱ弁当箱の黒いしみ、カビについて
画像
画像

黒い点のようなものとして、稀にお問合せをいただきます。
おそらく、カビが発生したものと思われます。

曲げわっぱ弁当箱や、おひつ・漆器には無塗装などの場合、どうしてもカビが発生する場合がございます。
(白木の弁当箱は内側が無塗装のため、カビが生える場合がございます。)

カビについては、使用中のお手入れ・ケアによるものになります。


■カビ発生の原因


1.お弁当を使用後すぐに洗わなかったりすると、食べかすや残りかすなどがカビの大好物になってしまい、カビ発生の可能性が上がります。

2.カビは湿度や湿気を好みます。
洗った後、すぐに乾かさないで放置などもカビの原因となります。
そのほか、キッチンの上の戸棚に入れたりなども、料理の水蒸気が上に上がってしまい湿気がこもり易いので、保存場所は風通りのよい場所や、毎日開け閉めをする食器棚に入れることをお勧めします。

3.お弁当箱、重箱、おひつ 等、フタの閉めっぱなしにされると湿気がこもる場合があります。
使用後に洗い残しがある場合、ふたを閉めた状態で長期間保管して、使う時にふたを開けるとカビだらけ・・・
なんて、恐ろしい状態になる場合があります。本当にギョッとしますよね。
長期間保管する場合は、フタをきっちり閉めずに少しズラして密封状態を避けることも有効です。


■カビ発生の対処法


お弁当箱の使用後はなるべく早く洗って、ふきんでよく拭いて乾燥させてください。
曲げわっぱ弁当箱は、木製ですが、割と水切れがいいので、さっと拭いて陰干しをするだけで大幅にカビ発生の可能性はさがります。

また、白木弁当箱は長く使うと料理の色移りやシミや黒ずみがつく場合がござます。
こちらも使用後はすぐに洗って乾燥させると軽減されます。


カビやシミが出来てしまったお弁当箱は塗り直しなどの修理が可能ですが、現在、曲げわっぱが全国的に人気があり、職人さんによる修理に時間がかかる場合があります。
それに修理費用もかかります。
カビが発生したお弁当箱も漆塗りを施すと、また普段通りの使用が可能ですが、一旦生えてしまったカビも気持ち悪いというご意見もございますので、カビ・シミが気になる方は、茶色の漆塗りのお弁当箱をお勧めします。


このようなお手入れを紹介すると難しく感じる場合がありますが、木製に限らず、素焼きの陶器についても同じです。

使用後のお手入れさえすると、曲げわっぱ弁当箱やおひつは長く使える工芸品となります。
ご飯がおいしく、もちもちのふっくらになりますのでどうぞお試しください!