アッセンブリホース ご使用上の注意
1.アッセンブリホースの選定について
1-1.圧力(最高使用圧力、最大衝撃圧力)
最高使用圧力以下で使用して下さい。
最高使用圧力を超えての使用は、ホースの「破裂」や継手金具の「抜け」などに至り、危険です。
1-2.曲げ半径
最小曲げ半径以下で使用して下さい。
最小曲げ半径以上で使用して下さい。
最小曲げ半径未満での使用は、ホースの「破裂」に至り、危険です。
1-3.継手金具
相手の接続部(ねじ,形状)をよく確認した上で、適合するアッセンブリホースを選定して下さい。
相手の接続部(ねじ、形状)をよく確認した上で、適合するアッセンブリホースを選定して下さい。
適合しない継手金具を取り付けると、「漏れ」が発生したり、継手金具間の「離脱」に至り、危険です。
1-4.特異条件
負圧・外圧をかけないで下さい。
ホースは、内圧に耐えることを主眼として設計しており ます。
そのため、負圧又は外圧をかけると「内面層はく離」や「つぶれ」がおきる恐れがあり、
寿命が極端に低下することになります。
過度の振動をかけないで下さい。
過度の振動がかかると、アッセンブリホースの継手金具に疲労き裂が
発生し「漏れ」や「破裂」などに至り、危険です。
振動加速度8G以下をめどとして下さい。
2.アッセンブリホースの長さ設定
張力がかからないように、ホースの長さに余裕を持たせて下さい。
アッセンブリホースは、加圧したときに長さが変化しますので、ホースに余裕がなかった場合、
張力が発生し、
ホースの「破裂」や継ぎ手金具の「抜け」などに至り、危険です。
3.アッセンブリホースの取付け
3-1 継手金具のねじ部に付着している「ゴミ」などの異物を完全に取り除いて下さい。
アッセンブリホースを接続する前に、接続金具のねじ部をよく点検して、
「ゴミ」などの異物が付着しているようであれば、
エアーブローや洗油(軽油)で
完全に除去しておかないと流体の「漏れ」が発生する恐れがあります。
3-2 シール材が管路内に侵入しないようにして下さい。
より良好なシールを得るために継手金具のねじ部にシール材を使用する場合、 シール材が、 管路内に侵入したり、
取り残されたりしないよう注意して下さい。配管がつまったり、流量低下の原因になります。
3-3 ホースを折らないで(キンクさせないで)下さい。
ホース本体(特に継手金具付近)に無理な曲がりを与えないよう配慮して下さい。
無理に曲げて、ホースが折れてしまうと、折れた部分で「破裂」し、危険です。
一度折れたホースは、変形が残留しておりますので、使用しないで下さい。
3-4 ホースアセンブリを引っ張らないで下さい。
引っ張りがかかった場合、継手金具の取付部などに応力が集中し、「抜け」、「破損」などに至り、危険です。
3-5 アッセンブリホースをねじらないで下さい。
ねじれがかかった場合、 ホースの内部構造が変形し、 「破裂」に至り、危険です。
次の例を参考にして、適切な処置を講じて下さい。
例1)継手のねじタイプによるねじれ
例2)三次元に曲げたときのねじれ
例3)一端が移動するときのねじれ
3-5 アッセンブリホースを外傷から守って下さい。
アッセンブリホースが、他の物体(機械、施設など)に接触する可能性がある場合、
外傷からホースの「破裂」や継手金具の「破損」に至る恐れがあり、危険です。
次の例を参考にして、適切な処置を講じて下さい
(例1)
状況 鋭角なものにホースが当たっている場合。
処置 クランプ間隔を短くして接触を防いで下さい。
(例2)
状況 ホースが接触している場合。
処置 治具等で接触をさけて下さい。
(例3)
状況 加圧時に接触する場合。
処置 ホース曲がり部分を固定せず保護スプリング
などの外傷保護材を装着して下さい。
3-6 手直し・修理及び改造はしないで下さい。
手直し (再加工) ・ 修理 ・ 改造したホースアセンブリは、
ホースの「破裂」や継手金具の「抜け」に至り、危険です。
4.ホース及びアッセンブリホースの保管
4-1 1ヶ月以上保管する場合は、防錆処置をして下さい。
手金具などの金属部は、防錆油を塗布したり、防錆紙などで包んでください。
継手金具が腐蝕すると、流体が「汚染」したり、「漏れ」の原因になります。
4-2 保管場所は、よい環境のところにして下さい。
直射日光を避け、+40℃以下の温度で、乾燥した場所に保管して下さい。
直射日光及び高温は、ゴムの老化を促進し、「ひび割れ」の原因となります。
湿気は、「金属の腐食」を著しく速めます。
4-3 保管中は、ケース本体・継手金具に変形や損傷などを与えないようにして下さい。
ホースアセンブリをまっすぐな状態で保管するか、
巻いて保管する場合でも規定の
最小曲げ半径以下にしないで下さい。
また、ホースアセンブリの上に重量物をおかないようにして下さい。
ホース本体・継手金具が「変形」や「損傷」をしますと、不測の「破裂」や「破損」が生じます。
4-4 ホースアセンブリの内部を清潔に保持して下さい。
ホースアセンブリの内部に、ごみ・ほこりなどの異物が入らないように、
継手金具にキャップなどで密閉して下さい。
ごみ・ほこりなどの異物で流体が汚染され、液圧装置及び液圧回路でトラブルが
発生する恐れがあります。
4-5 ホースの保管は、1年を経過しないよう管理して下さい。
切に梱包、保管されたホースであっても、劣化を完全に防止することができず、
性能低下が予想されますので、
ホースの保管が1年以上にならないよう管理に努めて下さい。