マメ知識 > ホールマーク − 貴金属の品位の証明
貴金属に刻まれた、小さな証
ホールマーク
− 貴金属の品位の証明
ジュエリーや腕時計には 所々に小さなへこみが あることがあります
これは、ホールマークといわれるもので、ジュエリーや腕時計の品位を表す とても重要な印なんです
Beginning of Hall Mark ホールマークの始まり
ホールマークとは貴金属の品位や年代を表す刻印で14世紀にイギリスの金細工師組合ゴールドスミス(Gold Smith)によって貴金属検定所(Gold Smith's Hall)で検査をして刻印(Mark)を打たれたことを始まりとしホールマーク(Hall Mark)と呼ばれるようになりました。
イギリスを起源として始まったホールマークですが、19世紀頃からヨーロッパで普及していき、各国それぞれのホールマークが誕生していきました。
Type of Hall Mark ホールマークの種類
一見すると傷と見間違われるホールマークですが、よく見ると動物や人の横顔が刻印として打たれています。
国ごと、年代ごとに多種多様なホールマークがあります。
ここでは、代表的な一部をご紹介します。
Eagle-鷲-
フランスで1838年から存在する鷲の横顔を模した代表的なホールマークのひとつであり基本的には18金ゴールドであることを示します。
ただこの刻印は20金などの18金以上のゴールドにも押されることがあります。
鷲の刻印は
・1838年から1847年に使用された初代の刻印
・1847年から1919年に使用された二代目刻印
・1919年から1980年代まで使用された三代目刻印
の3種類に分けられます。
初代の刻印に関しては短い期間しか使用されていないので、ほとんど見ることは出来ません。
Horse-馬-
1838年から1919年の期間内でのみ一部の18金ゴールド製品に使用された刻印であるため、この刻印によって製造された年代を特定することができるほど数が少ない刻印です。
Dog-犬-
1912年から存在するプラチナであることを示す刻印であり、図のような耳を立てた犬の横顔が彫られています。
しかしホールマークはそれぞれの国や時代によっても異なります。
例えば1881年にホールマークが導入されたスイスでは、国内で製造されたゴールド、シルバー、パラジウム、プラチナのケースの時計に刻印を押すことが義務付けられました。そこで押される刻印は垂れた耳が印象的なセントバーナード犬の横顔です。図では首元にはスイスの都市ジュネーヴの頭文字Gが描かれています。
Role of Hall Mark ホールマークの役割
ホールマークとは貴金属の品位やいつ頃製造されたものなのか、検査を受けた場所やメーカーなどを表すものですが、「ホールマークがないジュエリーは偽物である」とすぐに判断することは出来ません。
その理由としてはホールマークの刻印が見つからないいくつかの理由が存在するからです。
ホールマークが見つからない 見つかりにくいアイテム
刻印が薄くなっている
長期的に使用されているジュエリーは経年劣化により刻印が薄くなることがあります。
刻印が消えている
ジュエリーの磨きやサイズ直しなどを行った際に刻印が消えてしまうことがあります。
刻印を打つことができないアイテムである
ホールマークの起源であるイギリスでは現在もホールマークを打つことを法律で定められていますが
1g以下のデリケートなジュエリーには打たなくて良いという判断になっています。
元々ホールマークがないアイテムである
オーダーメイド品として作られたジュエリーなどは刻印を打たないこともあります。
またアメリカでは刻印を打つ制度自体が1906年以降から開始されたため、それ以前にアメリカで作られたジュエリーには刻印が打たれていないのが当たり前となっています。
これらのような点から 安易に偽物だと 決めつけることは出来ないため 様々な観点からジュエリーを 見定める必要があります。
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