ノーアイロンなのにシワができる理由とは？
2021/02/262023/09/25
最近よく耳にするようになった、「ノーアイロン」「形態安定」。その言葉の意味をご存知でしょうか？アイロンをしなくていいシャツ？シワにならない生地？同じような意味と捉えがちですが、実際は全然違う言葉なのです！今回は、本当のノーアイロンについて詳しく説明致します。生地の特徴を知るだけで、安価なシャツでもお手入れが簡単になるので是非マスターしましょう！
スマートビズのカスタマーサポート 木下
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目次：
形態安定ってなに？
「形態安定」とは、多くの商品に用いられている用語です。形態安定、つまり商品の形が崩れにくく、シワになりにくいことを示しています。素材によって形態安定の度合が異なるので、素材の性質を知ることが生地選びの基本として、とても大切なことです。
W&W性といって、洗濯後どれほどシワになりにくいかを表わす数値があります。
5.0級が最大値で100％のシワをカット、4.0級ではカット率は90%、小さなシワが残る程度です。ノーアイロンと呼ばれるのは、この4.0級～5.0級のW&W性を持つ素材のことを指しています。
つまり、形態安定シャツ＝ノーアイロンシャツではないということです。あくまでもシワになりにくい、お手入れが楽な素材を使用しているだけなので、洗濯してみるとシワが残っているなんてこともよくあることなのです。
アイロン不要で着用したい！と強い気持ちをお持ちの方は、W&W性の数値を聞いてみましょう。
表の通り、ポリエステルは比較的に形態安定性が高く、綿は低いことが分かります。
綿素材は肌に優しいですが、とてもシワになりやすい素材です。シワの残った状態で乾かしてしまうとアイロンをかけてもなかなかシワが伸びない素材です。
反対に、ポリエステルは形態安定の効果がありノーアイロンとはいかなくても、アイロンがけが楽である特徴があります。化学繊維でできているため肌触りや着心地はあまりよくなく、人によっては痒みを感じる場合もあるでしょう。
良い着心地を求めると、シワが多くなる綿素材のものを身に着ける方法しかないのでしょうか？
ノーアイロンの代表となる「特殊加工」というものがあります。生地に液体アンモニアと樹脂加工を施し、高温で熱処理を行う加工します。綿100％の生地などは、この形態安定加工を施してシワができにくい状態にしているのです。
その分、手間がかかっているので綿100%で形態安定性が高い商品は高価格帯になります。
怪しい加工では全く無く、カーテンのヒダを美しく見せるために使用されたりするような、主流の加工なのです。
この特殊加工を施せばシワがなくなる！というわけではありません。
先ほど説明したように、特殊な液でコーティングする加工ですので、使用しているうちにコーティングが剥がれてしまえばシワになってしまったり、干し方が悪いとシワになったりします。
形態安定性が高いということはシワになった状態で乾かすと、そのシワの形態も安定させてしまうことがあるということです。
1.洗濯後、乾燥機にかけてしまう
他の衣類と絡んだりしてシワになったまま乾くのでシワになります。
2.衣類を詰め込んで洗濯してしまう
他の衣類の圧力で形が崩れたまま洗濯されてしまいます。生地の傷みの原因にも。
3.洗濯後終了後、長時間放置している。
洗濯を回していることを忘れて放置してしまってませんか？洗濯機の中で乾燥してしまうことはシワの原因にもなりますが、雑菌が繁殖してしまいます。目安は30分以内に干すことです。
良くしてしまいがちな洗濯方法ですよね。実際私も、天気が悪くて洗濯物をためてしまったり、他のことをしているうちに干すのを忘れてしまったりします。後々、アイロンがけをするときにシワが伸びずに後悔する経験をしてきました。
最も簡単にシワが軽減できる方法は、濡れ干しです。
脱水は軽く、1分ほどにして水が滴るくらいの状態で干します。水の重みでワイシャツのシワがのび、シワが少ない状態で乾いてくれます。もちろん、洗濯機内に長時間放置は禁物ですよ！
他の衣類と洗う場合は、シワになりやすい素材だけをとりだし、シワになりにくいものやタオルなどは追加で脱水をすると良いでしょう。浴室乾燥が可能な場合は、一度脱水してからシャワーで全体を軽く濡らしてあげるのも良いですね。
ただ、注意が必要なのは濡らしすぎないこと。水分量が多すぎると生地が伸びてしまいます。生地を触ったときに少し手につくくらい、水が数滴おちるくらいにしておきましょう。
これをするだけで、比較的安価なシャツであってもシワになりにくくなるのでおすすめです。
超形態安定ワイシャツ
W&W性4.0級
長袖
3,980
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W&W性4.0級
半袖
3,980
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一生ノーアイロンは無理？
素材の違いでシワのできやすさが変化することはもうお分かりいただけたかと思います。
特殊加工をしていてもコーティングが取れてしまう場合もある。では、一生ノーアイロンは不可能なのでしょうか？
実は、一生ノーアイロンが可能な生地があるのです。それは「ニット生地」。
ニットと聞くとセーターを思い浮かべる人が多いかと思いますが、ニットは編み方の名前です。糸をループ状にして編み込んでいくので、糸の間に空間ができます。この空間があることで可動域が広くなりシワになりにくくなるのです。
編み方は洗濯で落ちるものではないので、理論上は一生ノーアイロンですよね。ニット生地はシワができにくいだけでなく、伸縮もあるので衣類の着心地として重宝されている編み方でもあります。
以前はポロシャツのようなカジュアルなデザインしかありませんでしたが、最近では着心地はポロシャツ、見た目はワイシャツといった商品も販売されています。
ノーアイロンニットシャツ
W&W性4.5級
長袖
3,980
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ノーアイロンニットシャツ
W&W性4.5級
半袖
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完全ノーアイロンシャツ
W&W性5.0級
長袖
5,280
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正しいアイロンの仕方は？
ノーアイロンワイシャツで90%のシワをカットした！だけど、やっぱり小じわが気になる！という方もいらっしゃいますよね。そんな時は、軽くアイロンをかけることをおすすめします。形態安定性の高いワイシャツは、シワになりにくいだけではなくアイロンがけも楽です。
アイロンがけで一番難しいのは、大きなシワ。他のところをアイロンしている間に、アイロンが済んだところに新しいシワができた！そんなこともありますよね。ポイントはアイロンをかける順番です。狭いところから順に細かくアイロンをかけ、最後に大きな面積をかけると上手くできます。
生地が温かいうちは型が付きやすいので、冷ましながらアイロンするのも良いですね。
形態安定性が高い生地を使用していれば、大きなシワをアイロンする必要がないので、短時間で気持ちの良いシャツができあがります。
アイロンがけは必要以上の手間がかかるから煩わしいものです。形態安定の素材、そして洗濯方法に気を付けてアイロンがけを行いましょう。
いかがでしたか？今回のノーアイロンなのにシワができる理由とは？では
をご紹介しました！
皆さんのビジネスライフの参考になれば幸いです。
当記事内の情報は2023/09/25時点のものです。
