「我慢が足りない」わけじゃない!今知ってほしい感覚過敏のこと

2021/02/252023/09/25

「我慢が足りない」わけじゃない!今知ってほしい感覚過敏のこと

「感覚過敏」という言葉を聞いたことはありますか。
感覚過敏の人たちは感覚がかなり敏感で、多くの人が気にならないような音や匂い、触感などが苦痛に感じられます。
最近では、「コロナ禍でマスク着用を強いられているような状況であっても、マスクを着けられない人たちがいる」ということが話題になりました。マスクを着けられない原因には、発達障害、脳の障害、皮膚の病気、呼吸器の病気などがありますが、感覚過敏もその一つです。
感覚過敏のため、通常と同じように行動できず、生きづらさを感じている人もたくさんいます。そのような人たちが暮らしていくには、周囲の理解が必要です。
では、周囲に感覚過敏の人がいた場合、どのように歩み寄ればよいのでしょうか。今回は感覚過敏について、みなさんと共有したいと思います。

目次:

感覚過敏とは?

感覚過敏とは?

感覚過敏は、触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚などすべての感覚について起こり得ます。症状の表れ方には人によって異なり、特定の感覚のみ過敏になっている場合もあれば、複数の感覚において過敏になる場合もあります。

【触覚過敏】
・他人に体を触られることが苦手で、握手なども苦痛
・セーターや衣服のタグなどのチクチク感が耐えられないほど不快

【視覚過敏】
・白い紙に印刷された字が読めない
・蛍光灯やパソコンの画面が以上にまぶしく感じられ、気分が悪くなる
→視覚情報が一斉に飛び込んでくることでパニックになったり、目や頭が痛くなることも

【聴覚過敏】
・街での周囲の騒音をすべて等しく拾ってしまい疲れる
・冷蔵庫の音や時計の秒針など、小さな音が気になって我慢できない
→耳の奥が痛くなったり、頭痛やめまいが生じることも

【味覚過敏/食感過敏】
・味や食感などを口の中で敏感に感じ、どうしても食べられない食べ物がある
・特定の食感に対し、針で刺されるような痛みや、ゴムを噛んでいるような不快感を感じることがある

【嗅覚過敏】
・石鹸や香水など、特定の匂いが苦痛で吐き気や頭痛がする
→失神しそうになる場合も


先ほどのマスクの例は触覚過敏にあたるでしょうか。
感覚過敏の特性は、そうでない人からすると理解しづらく、「我慢しなさい」と思ってしまうかもしれません。しかし、当人は相当な苦痛を感じており、我慢できるようなものではありません。もし無理をした場合、仕事のパフォーマンスが大幅に落ちたり、心や体調を崩してしまう可能性もあります。
同じ感覚を体験することはできずとも、「理解しよう」とすることは可能です。では周囲に感覚過敏の人がいた場合、どのように接すればよいのでしょうか。


感覚過敏の人と接するポイント

感覚過敏の人と接するポイント

無理強いしない
感覚過敏の人に対して、「無理やりにでも慣れさせよう」などど考えるのは厳禁です。彼らにとって、それは慣れる・慣れないの問題ではないため、解決につながりません。それどころか、心身の健康を害したり、トラウマになってしまうリスクがあります。


どう感じているのか知る
感覚過敏でない人は、感覚過敏の人の感覚を実感することはできません。しかし、「普通はそのように感じないから」と感覚過敏の人の感じ方を否定してはいけません。感覚過敏の人がどのように感じているのかをヒアリングし、想像し、どのような工夫をすれば過ごしやすくなるのかを一緒に考えてみるとよいでしょう。


原因を取り除く
不快感を感じる原因となるものをできる限り排除しましょう。
・タグのチクチクした感じがつらいのであれば、リッパーを使ってタグを根元から取り除く
・食べられない食材があるのならば、その食材は使わない
など、症状に応じて工夫してみます。


アイテムを活用するのも手

アイテムを活用するのも手


不快感を感じる原因はできるだけ取り除くのがベストですが、どうしても避けられない場合もあります。そのようなときは、アイテムを使って工夫しましょう。

・工事の音や子供の声など、周囲の音で頭が痛くなる
→防音イヤーマフを使う。

・結婚式や葬儀に出席するのでネクタイを着けなければいけないが、ネクタイのしめつけ感が嫌
→首に巻き付ける必要のないワンタッチ式のネクタイを使う。

・お腹まわりの締め付け感が苦手だが、ベルトを着けなければならない
→いつでもサッと緩められてストレスの少ない自由調整ベルトを試す。

・硬い肌触りのものは苦手だが、ワイシャツを着なければならない
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「説明したら理解してほしい」聴覚過敏の方の声

「説明したら理解してほしい」聴覚過敏の方の声

聴覚過敏の方の声をご紹介します。

聴覚過敏で困るのは、通常ならおそらく気にならないだろう音が神経にさわることでしょうか。車のクラクション、工事現場近くを通ること、日によっては買い物していて小さい子どもの上げる声も聞くだけで頭が痛くなります。そのため、防音イヤーマフを着けて対処しています。イヤーマフの見た目が音楽を聞くヘッドホンにそっくりなこともあって日常でイヤーマフをつけていると、ヘッドホンを外せと言われやすいので、聴覚過敏であることを説明したら理解して欲しいと思います。私の会社ではあらかじめ説明して使わせてもらっていますが、他の職業だとダメと言われるところもあると思います。

職場や学校で常にヘッドフォンのようなものを着けている人を目にしたら、思わず「常識外れだな」と感じてしまうかもしれません。しかしその人には何か事情がある可能性もあります。一度聞いてみて、もし感覚過敏等の事情があるのならば、その人に寄り添った理解ある対応を心がけたいものです。


まとめ ~「普通」を押し付けない~

まとめ ~「普通」を押し付けない~

自分とは違う感覚があるということを知っておくことが大事です。多くの人にとっては良い匂いでも、嗅覚過敏の人にとっては失神しそうな不快なにおいであること。多くの人にとっては気にならないような光であっても、視覚過敏の人にとっては頭が痛くなるような刺激であること。自分が平気だからといって、他のすべての人も大丈夫とは限らないのです。「こう感じる(感じない)のが普通だから」と、多くの人と同じようにすることを強制してしまうと、感覚過敏の人たちは生きづらくなってしまいます。
多くの人にとって、感覚過敏の症状は想像しづらいものだと思います。また、100%感覚過敏の人に合わせた環境作りも不可能だと思います。しかし、感覚過敏の人たちがどのようなことに困り、どう対処しているのかを知れば、感覚過敏の人たちも生活しやすい世の中にしていけるのではないでしょうか。



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いかがでしたか?今回の「我慢が足りない」わけじゃない!今知ってほしい感覚過敏のことでは

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皆さんのビジネスライフの参考になれば幸いです。

当記事内の情報は2023/09/25時点のものです。

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