コンパクトで美しい多彩な鍋、クリステル

2017.08.21

大場 里江

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毎日のお料理の中で欠かせない道具の一つが、鍋。
茹でる、煮る、蒸す、揚げる等、日々活躍する、無くてならない調理道具ですね。
しかし、目的に合わせて色々な大きさやデザインのものを買い求めて、気が付くと手元にはたくさんのお鍋が・・・
なんてお鍋あるあるを良く聞きます。
様々な用途に使用できて、収納はコンパクトに、お手入れも簡単な鍋、こんな響きに惹かれませんか。

調理を快適に、美味しく美しくサポートしてくれる鍋「ＣＲＩＳＴＥＬ（クリステル）」 。

クリステルはフランス生まれのブランドで、洗練されたデザインと使い勝手の良さが世界的に人気です。
過去にグッドデザイン賞を受賞しているのも納得できる、スマートで無駄のない美しい鍋ですね。
調理中の人の動きが反復動作であることに注目し、分析。
鍋に求められる条件を集約したデザインです。
形として最も単純なものが使いやすく、他のものと美しく調和するという信念に基づき考えられたデザインだそう。
だからこそ、この佇まい。
気品漂う女性のよう。
機能美を追求したシンプルなデザインは、長年飽きずに使えそうです。
特徴を見ていきましょう。
まずは、こちら。

「コンパクト収納」

入れ子式にぴったりと重ねられるクリステルは、収納は鍋一つ分の場所しかとりません。
何かと場所をとってしまい、狭くなりがちなキッチンスペースにも、たっぷりと鍋を収納できます。
ここまでの収納性は、「素晴らしい」の一言です。
ここまですっきりと収納できる理由の一つに、ハンドル部分の形状があります。
それが、こちら。



クリステルのハンドルは、片手＆ワンタッチで着脱できる優れものです。
調理中すべてのコンロに鍋やフライパンが置いてあると、ハンドルの向きを考慮しないと熱くなってしまったり、手が当たって思わぬ危険にさらされることがありますが、こちらは必要に応じてカチッと取り付けられて、しかも手軽で簡単。
コンロに鍋を乗せる時や下ろす時、食卓に鍋ごと運ぶ時など、さっとハンドルを取り出して使う合理的なデザインですね。



そして、蓋にも穴が・・・そうです！蓋にも取り付けられるのです。
熱くなった蓋を取る時に布巾を探さなくてもＯＫ。
ハンドルをカチッと差し込めばいいのです。
こういうところ、なかなか思いつきません！考え抜かれた発想ですね。

「多様な調理性」

炊飯、無水調理、煮物、揚げ物、そしてオーブン料理も美味しくしてくれる、一つで多才な能力を発揮するのがクリステルの鍋。
その秘密はアルミをステンレスで挟んだ３層構造の熱い底にあるそう。
二つの違う材質の特徴を活かし、厚いアルミニウムの層が均一に効率よく熱を伝え、ステンレスの蓄熱性で、しっかり保温します。
さらに蓋をすると、蒸気を逃がしにくく、調理の効率をグンとアップさせ、少ない火力で短時間で調理でき、光熱費も経済的です。
熱効率の良さから、茹でる、煮る、焼く、炒めるなどはもちろんの事、無水調理も得意です。

最近では、安全性を考慮してＩＨを使用する方が増えてきました。
クリステルは電磁調理器との相性も良いのが嬉しいですね。
形状が寸胴ですから、底面積が大きく、面で効率よく熱が伝わりますので、熱消費にも無駄がないです。
もちろん、ガスコンロもＯＫですよ。

今回は、炊き込みごはんを。
夏が旬のとうもろこしをたっぷりと加えた「とうもろこしごはん」は、塩とお酒でやさしい味わいに。
最後に混ぜ込むタイミングでバターを少し。
熱伝導率が良いので、沸騰までの時間も短く、あっという間に炊き立てのごはんを楽しめます。
炊きあがりはふっくらとして、しっかりとお米の甘みを感じられます。
お米の粒を感じる炊きあがりになりました。



クリステルの用途を広げてくれるセットアイテムもご紹介。
クッキングバスケット は、 麺類や野菜を茹でる時の水きりのザルとしても使えますし、油を切るためのバスケットとして、揚げ物の時にバスケットごと入れてたくさんの揚げ物を作ったり、崩れやすいものをバスケットに置いてから、油に入れたりと便利。
出汁をとったり、スープストックを作ったりするのにも役立ちます。

クッキングプレート は、蒸し料理の際にバスケットと併用して使用。
鍋底にプレートを置き、その上に材料を入れたバスケットをのせて蓋をすれば、蒸し料理を作ることができます。
尚且つ、穴が開いている形状から落し蓋としても使用可能。
ステンレス製なので、におい移りの心配もありません。

「扱いやすさと洗いやすさ」

すっきりとしたシンプルなデザインですから、鍋にも蓋にも余計な凹凸がありません。
すみずみまで洗いやすく、つるっとしていますから、焦げ付きも落としやすく、力を入れてごしごしと洗えます。
ステンレスの美しい光沢があることで、汚れが分かりやすいので、キュキュッと洗ったらいつまでもピカピカですから、長く衛生的に使えそうです。
柄の周辺もスッキリとしているので洗いやすくて便利。
食洗器にかけて洗うことも可能です。
シンプルで洗練された形状ですから、熱々のお料理を鍋ごと食卓に運んでも、良く映えます。
和洋選ばず、どんな食卓にもなじみます。
ここでもハンドルのデザインが邪魔になりません。



様々な調理に使えるので、食卓に並んだすべてのお料理をクリステルで作ることも可能です。
醤油麹を使った鮭ときのこの炊き込みごはんに、白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、トマトのお浸し、きんぴらごぼう、野菜のナムル等。
炊き込みごはんは、食卓にそのままど〜んと出して、おかわり自由にしても良いですね。
食器を選ばないシンプルなデザインですから、テーブルがごちゃごちゃしません。

ごはんとトマトのお浸し、きんぴらを盛り付けた器は「マイスターハンド」 。
ドイツ語の 「ＭＥＩＳＴＥＲ（職人）」と英語の 「ＨＡＮＤ（手）」を組み合わせた名前です。
生活にまつわる雑貨商品を極力機械に頼らず、職人の長年の経験から生み出される技による物作りをしています。
生活に寄り添う、毎日の食卓にすっとなじむ器を多く作り、雑貨も温かみのある独特のゆるさをもったラインナップが魅力的です。
手に持つと、土の持つざらつきや、釉薬のたまりが織りなすおおらかさを感じる温もりのある器です。
毎日の食卓をワンランクアップさせてくれる懐の深さがあります。



白菜のお鍋を盛りつけたのは、「ＫＩＮＴＯ セラミックラボ」。
どことなく無骨な佇まいですが、手に取ってみると滑らかな質感で、マットな黒色がお料理を引き立ててくれます。
横から見た時の、上部の柔らかく滑らかな質感とは対照的に、下の土のざらつきが温もりを感じさせます。
食卓に一枚置くと静かに存在感を放ち、ぐっと引き締まりますね。

これから新しくお鍋を購入しようかな、キッチンの収納スペースをすっきり美しくしたいな等、検討されている方は「クリステル」という選択肢もあります。
フランスの クリステル社 の厳しい管理のもとで、ひとつひとつ丁寧に製造されたこだわりの品質は、長年の愛用に必ず応えてくれる名品です。
様々な商品が市場に出回り、いくつもの鍋を使い分ける楽しさもありますが、“これ！”と決めた商品のみを購入し、使用し続けるのも潔く、生き方に筋が通っていてかっこいいなと思います。

そんな私はまだまだその境地に達することは出来ず、目移りしてしまう性分ですが、いつかは一つに決めて迷わない！
そんなもの選びができたらいいな、そんな素敵な大人の女性になりたいな・・・と憧れを抱くのです。