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≡ はじめに ≡
愛犬家の皆様、こんにちは。ハフマンの長谷川です。
このページでは、犬と共に毎日を楽しく暮らす心構えについて考えてみたいと思います。

人と犬、ずいぶん違うな〜と思うこと、ありませんか?また、違うからこそ、お互いに認めあえるのかも知れませんね!
≡ 犬の祖先はオオカミ?≡

現在、犬の種類って、世界中で300種とも400種とも言われています。ハフマンでは、首輪を作る前に犬種をお聞きするようにしています。ご注文を頂く中には、初めて聞く犬種もあり、その度に、「どんな犬なんだろう」…と、体重・骨格や性質などを調べながら作業をすることもあります。調べながら「犬の祖先は、やっぱりオオカミなのかな?」って、思います。

犬の祖先については、残念ながら決定的な説はありません。ただ、多くの研究者の方々は、犬とオオカミの習性が非常に似ているために、「オオカミが犬の祖先ではないか」と考えているようです。

人が犬を飼い始めたのは、1万5千年まえからと言われています。その後、ヨーロッパやアジア大陸で、犬に任せる仕事に応じて狩猟犬、牧畜犬などの用途に適すように、容姿や性格を変えられてきました。ここで覚えておきたいことは、どんなに性格を変化させても、たとえ、穏和な性格になったとしても犬たちには、オオカミが持っていた遺伝子は残っていると言うことです。
オオカミ
ここでちょっと、オオカミの話・・・・
オオカミって、怖くて賢くて、あまり良いイメージがないようです。(多分、童話の赤ずきんちゃんあたりから来ているんですね・・・・)
(本当は、決して人を襲ったりすることはないことが研究結果から複数報告をされています)

先日、ムツゴロウ(畑正憲)さんが、「犬の起源を求めて」という内容でカナダを訪問するテレビのドキュメンタリー番組がありました。この番組のなかで、オオカミの集団のなかに、何の躊躇もなく入っていって、その集団にとけ込んでしまうシーンがありました。ムツゴロウさんは、オオカミの群のしきたりをはっきりと確信していて、見事!オオカミのボスに自分を認めさせ、ボスはそれを一瞬にして群の仲間に伝えました。
オオカミ
 


 
オオカミって、凄いですね。縦社会の規律が、ものすごく厳しく、整然と守られていて、「あぁ、犬の祖先ってやっぱりオオカミかもしれない」と思いました。
※縦社会・・・・身分の上下関係を重くみる社会。
犬の場合には、地位の高いものが、食べ物、休み場所、配偶者などを優先的に得る権利がある。

オオカミは肉食獣です。
そして、集団で狩猟をします。(5〜10数頭) 
オス、メスそれぞれに厳密な階級があり、一番上位のオオカミを、アルファーオス、アルファーメスと呼ばれています。繁殖は通常この2頭だけが行います。彼らのなかでは、時々階層争いがあり、加勢したり裏切ったりして、その様は人間社会と似ています。
注目すべき点は、本気モードで争うときと、そうでないときの行動の違いです。本気モードで争うときは、それこそ命がけで闘いますが、比較的、階層が安定しているときには、相手を傷付けない範囲で争われます。
オオカミ
つまり、無用な争いは集団全体の勢いをなくすからです。

狩猟をするときには、待ち伏せ、挟み撃ちなどの高等な方法が整然と行われます。これは、アルファーオス(メス)がリーダーとして全員を服従させて初めて達成されます。
このように、オオカミは高度な社会性を持っていると思われます。

オオカミ

※種の保存と言われています。
母親が、時として生んだばかりの子供を自分自身で食べてしまうことがあります。これは、生んだ時期が、子供と自分のどちらかしか生存出来ない状況だと判断したときに起こります。母親がいなければ子供は、厳しい自然の中では育てられない。今の時期をやりすごし、次の子孫を残す時を待つしかないと判断するからと言われています。
オオカミ


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