きっかけはフジテレビ
新ムツゴロウのゆかいなワン様スペシャル
2005年1月2日 8:15〜10:15

番組を見た人の感想
【とても興味深いものでした】
犬と人間はどのようにして出合ったのか?今回の放送はとても興味深いものでした。ブッシュドック、タテガミオオカミをはじめとする貴重な映像に、とても興奮してしまいました。長年、人間の身近な動物「犬」にスポットをあててこられた、ムツゴロウさんならではの全く新しい切り口で、あっという間の2時間でした。この問題を今後とも探求する続編が見てみたいです。是非パリア犬についてや母系家族とアルファーオスの違いについてなど、もっと詳しく見てみたいものです。とても素晴らしい番組でした。(ヒロ・男・獣医師・30's)
【犬との接し方】
久々、ムツゴロさんのお顔を拝見でき光栄です。今日の番組で先生がオオカミ犬との接し方を見て実に参考になりました。根気よく相手と接する、気長に行うことの大事さを感じました。心を開くにはどうすれば良いのか、と言うことを実感した次第です。これからも是非、番組で紹介して欲しいモノです。ムツゴロ番組の復活を願っています。(さば猫・男・自由業・50's)
番組の内容
 今回は、番組が20年以上にわたって取材してきた「世界中の犬たち」の膨大な映像をもとに、超人気犬種『トイ・プードル』から絶滅寸前の原始の犬『ヤブイヌ』まで、ムツゴロウさんならではの斬新な視点で取材・構成した、まったく新しい『犬』のストーリーです。

〜ムツゴロウさんにとって『犬』は生涯のテーマ〜
 あらゆる動物の中で一番初めに人間と仲良くなった動物『犬』。作家で動物学者のムツゴロウこと畑正憲さんは、世界の140か国を旅していろいろな動物に出会ってきました。なかでも一番多く出会ったのは何といっても『犬』です。現在、世界中でその種類は、300とも400ともいわれています。これは、同じ種類でも環境によって姿や性質が変化したり、人間が目的によって交雑させ種を作り出してきた歴史があるからです。

 世界中の名犬・珍犬を訪ねて各国のドッグショーをまわったムツゴロウさん。今回向かったのは、世界で最も権威と歴史がある米国フィラデルフィアの『ナショナル ドッグショー』。全米生中継されるほどの華やかな祭典のなか、選りすぐりの限定2500頭の犬を前に現代の犬事情が見えてきます。

★人気急上昇中!トイプードル (原産国:フランス)
 いま日本で加熱する犬ブームの中で、チワワやミニュチュアダックスに迫る勢いで人気が急上昇している犬、『トイプードル』。プードルよりさらに小型で愛らしいトイプードルはどのようにして作られたのでしょうか。
 意外なことにこの犬の元になったプードルの起源はドイツの水猟犬。それが、フランスに持ち込まれ、16世紀に貴婦人たちにかわいがられ、100年以上かけて小型化が進みトイプードルが誕生したのです。独特の毛の刈り込みは水猟犬だった頃のなごりで、水の中の動きをスムーズにするために心臓など、保護する部分の毛をカットしていたのだとか。

★幻の犬・ヤブイヌ (取材国:ブラジル)
 ムツゴロウさんがどうしても会いたいと長年夢にまで見てきた幻の犬『ヤブイヌ』。
 はるか昔には、南米全体に生息していたといわれますが、森林破壊などの影響でその数は年々減り、現在絶滅危急種に指定されている。ブラジル全土の動物園・保護施設で29匹しか生存せず、世界中でも150匹しか存在が確認されていません。自然の中で、野生のヤブイヌをみかけるのは奇跡に近く野性の数は一切把握されていません。
 今回、ムツゴロウさんが訪れたリオ・デ・ジャネイロ動物園には、こども3匹を含め、6匹のヤブイヌが飼育されています。犬の仲間とは思えない体つき、小さい耳、短い足と尾……。初めて出会ったヤブイヌに興味津々のムツゴロウさん、何とかお近づきになろうと早速柵の中へ……。見慣れぬ人間の侵入にヤブイヌたちはビックリ、穴倉に逃げ込んで一切姿を現しません。
「エサはどうやって食べるんだろう」
「本当に逆立ちをして小便をするのか」
「どんな鳴き声をするのか」
「“水の犬”と呼ばれるぐらい泳ぎがうまいって」
など、どうしてもヤブイヌの生態を間近で見てみたいムツゴロウさん、持久戦の始まりです。
 いま現存するイヌ科の仲間ではもっとも原始的なものといわれ、まだまだ謎の多い動物「ヤブイヌ」。その謎に迫るためムツゴロウさんが独自の目で観察します。「ヤブイヌと触れ合えるなんて信じられない、夢のようだ!!」ムツゴロウさんも大大大感激した日本初お目見えの貴重映像オンパレード! お楽しみに!!

★犬?キツネ?なぞの狼・タテガミオオカミ (取材国:ブラジル)
 現地では「ロボ・グアラー」と呼ばれ広く知られているが、その生態はほとんど判っていない謎の狼『タテガミオオカミ』。南米の中心部セラード地帯に生息しており、その毛皮をとるための狩りと環境破壊からその数は年々減少しています。
 カラサー自然保護区にあるラザリッタス修道会では、毎晩ミサの後、庭先に肉を持った皿を置き、タテガミオオカミの出現を待っています。神父さんによると毎日時間はまちまちだが、1匹出現するときもあれば、5匹が来たこともあるといいます。大変猜疑心が強く、人間が近寄ると逃げるが、信用ある神父さんであれば直接手から肉を食べることも。
 1999年、この修道院に出現するタテガミオオカミに注目し、その謎の生態研究を目的とした「タテガミオオカミ・プロジェクト」が始まります。その責任者カルライブ氏が園長を務めるベロ・オリゾンテ動物園を訪ねたムツゴロウさん、そこで保護されているタテガミオオカミに出遭うことができました。
 この動物園の中にある約3ヘクタールの広い森に、ここで生まれた2頭のタテガミオオカミが暮らしている。将来、自然に帰せるように生きた小動物などを放し、狩を覚えさせています。敷地内には2か所の監視ボックスが設けられ、夜行性のタテガミオオカミの行動をモニタリングしています。まったく物音を立てずに走るタテガミオオカミ、太古の野生を強く残す姿にムツゴロウさんの興味は尽きません。
 さらに、動物園の管理棟に「ビアンカ」と命名されたメスの2歳のタテガミオオカミがいます。小さい時病気になり、人間の手によって育てられたため、人に慣れています。さすがのムツゴロウさんも犬のような反応を示すビアンカにビックリ。ビアンカとのふれあいを通して、ムツゴロウ流動物学で『タテガミオオカミ』の謎の生態、そして『イヌ』との不思議な関係が浮かび上がってきます……。

★ニューギニア・シンギングドッグ (原産国:ニューギニア)
 ニューギニア土着の野生犬。低地、高地の部族のそばで生活していますが、野生さを残しているので長時間のハンドリングは好まず、飼主が犬のボスになれなければ苦労します。
 オレゴン州メドフォードに住むジャニスさん宅を訪ねたムツゴロウさんは滅多にお目にかかれないニューギニア・シンキングドッグ7頭に囲まれて大・大・大感激!

★ボストン・テリア (原産国:アメリカ)
 今が旬のボストン、ボストンといえば「レッドソックス」……ではなくてボストン・テリア!ムツゴロウさんの愛犬「テリー」の故郷です。ボストンテリアはもともと闘犬として生まれましたが、現在では、明るく賢い番犬として人気があります。そのルーツをムツゴロウさんが探ります。

 ほかにも、番組がこれまでに取材し反響を呼んだ『チワワ』『ミニチュア・ダックス』『ウェルシュ・コーギー』など、人気犬種たちのゆかいな映像、そして酉年にちなんで、鳥たちの(ペンギン・オウム)などの蔵出しおもしろ映像も盛り込みながら、犬たちの謎に迫ります。