アウトドアでの眠りを作るのに欠かせないのがシュラフ。
ふかふかの等身大サイズで疲れを癒す、布団の役割を果たします。
自分に合った型はもちろん、目的地の気温を事前にチェックして、対応するシュラフを選びましょう。
シュラフの選び方
保温性
スリーピンググッズで最も重要なポイントは、保温性。特に暖かなシュラフは、安眠に欠かせないアイテムです。
シュラフの保温性の高さを知るために、注目したいのが中綿の量。 目安として、1kg入っているものなら、春・秋まで使うことができますが、これ以下の場合は、夏専用と考えた方がいいでしょう。
収納力
ただでさえ、荷物の多いアウトドア・レジャー。寝具はなるべく小さくたためるものが一番です。
例えば、1人で出掛けるツーリングには、バイクに積んでも邪魔にならないよう、コンパクトにたためるものを。荷物がたくさん積み込める車でのオートキャンプなら、多少かさばっても快適性の高いものを。など使用する際の人数やシーンに適したものを選びましょう。
快適性
最後にポイントになってくるのは、やはり快適であること。遊び疲れた後にあまり眠れないと、どうしても次の日が辛いですよね。1泊ならなんとか我慢ができるかもしれませんが、長期間の滞在ならば、絶対に重視したいポイント。広々と寝られるシュラフなど、快適な夜を過ごせるものを選んでください。
すでにシュラフを持っているなら、季節に応じてアイテムをプラス。自分だけの快適なスリーピング空間を作ってください。1つアイテムを加えるだけで、快適さは全然違ってきますよ。
シチュエーション
トレッキング・ツーリング
トレッキングやツーリングで肝心なのは、軽量でコンパクトにたためるということ。表生地は薄くて丈夫な高密度ナイロンタフタなどを使用し、量が少なくても保温性が高いタイプの中綿を採用したタイプを見つけましょう。
デイキャンプ
夏季だけの使用を考えれば、中綿量が少ない封筒型をおすすめします。価格も手ごろなものが多いので、年に数回しかキャンプをしない人にも向いています。
年1~3回キャンプ
春から秋と幅広く使うなら、温度調節がしやすい封筒型をおすすめします。中布団付きの3層構造モデルなら、布団のように組み合わせられますので、外気温にあわせてアレンジでできて便利です。
本格的キャンプ
1年中使うヘビーユーザーなら、3ピースの封筒型にフリースインナーの組み合わせがベストです。夏はファスナーを全開にして「敷布団+腹かけ」のように使用し、冬は3ピースともしっかりと組み合わせた中に、フリースインナーを入れましょう。
オートキャンプには封筒型
スリーピングバッグの種類には「マミー型」と呼ばれる、ミイラ(=英語で「マミー」です)のような形のものと、「封筒型」と呼ばれる四角いものがあります。
マミー型は体にフィットする形状なので、すぐに内部が温かくなりますが、慣れないとちょっと窮屈な感じがします。しかしコンパクトに収納できるので、荷物を少なくしたいトレッキングやツーリングなどには向いています。
封筒型はファスナーが足元まで開けられるので、布団のようにゆったりと寝られて快適なのですが、収納サイズがマミー型と較べて大きくなってしまいます。
車で出かけるオートキャンプなら、多少荷物が大きくなっても問題ないので、封筒型のほうが使いやすいでしょう。実際に、オートキャンプでは封筒型のほうが人気があるようです。 同じモデル同士であればふたつをファスナーで連結することができます。小さな子どもと一緒に寝るときは、とても重宝する機能です。
あるとうれしい快眠グッズ
快眠にあるといいのが枕。「枕が変わると眠れない!」という繊細なひとは普段使いのマクラを持って行くしかありませんが、そうでないならコンパクトなキャンプピローがおすすめ。コールマンでは、枕付きのスリーピングバッグもありますので、そのようなモデルを選ぶのもいいでしょう。
急な冷え込みに備えて「フリースインナー」や湯たんぽなどを用意しておくのも一考です。ベテランキャンパーの中には、ペットボトルとフリースの巾着袋を利用して「即席湯たんぽ」を用意してしまうかたもいます。冬のキャンプは“防寒”がキーワード。正しい知識とちょっとした工夫で、意外なほど快適に過ごせます。