私たちの皮膚には、有害な化学物質が体内に入らないように守ってくれる役割があります。
たとえば、皮膚の中に有害な物質が入り込むと、それから体を守ろうとする自己防衛反応がおこります。これがアレルギー反応です。
もう少し詳しく説明をしますと、アレルギーの症状を引き起こす原因の科学物質を「アレルゲン」と言います。このアレルゲンが体内に入ってくると、体は自己を異物から守るために、アレルゲンを拒絶する抗体を作ります。この抗体ができると、アレルギーを引き起こす準備が完了したことになり、これを「感作・・かんさ」と言います。準備が完了したあとに、またアレルゲンが入ってくると、抗体はそのアレルゲンを追い出そうとして、アレルゲンと結びつき、さまざまな炎症が起こってきます。これがアレルギー反応です。
金属アレルギーは、汗や唾液等でイオン化した金属が体内に取り込まれることから始まります。イオン化した金属は体内でタンパク質と結合して本来身体が持っていない化学物質になるため、身体はこれをなにか異物が来たとみなして拒絶反応を起こすようになります。このような化学物質をハプテン(hapten)といいます。
金属アレルギーの場合、一度拒絶すると、それは数年から数十年、あるいは一生続くことがあります。このような症状を「アレルギー性接触皮膚炎」と言います。
金属アレルギーの原因金属
水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジュム、クロム、銅、プラチナ、亜鉛、金
※尚、当社の開発いたしましたコーティングでは金やプラチナのアレルギーをお持ちの方にも装着テストで安全性が確認されています。 |
<参考文献> 「金属アレルギーはもう怖くない」
現 中山皮膚科クリニック院長 医学博士 中山秀夫院長 監修 |