結婚や引っ越しなど、新生活を始めるにあたって、買い替えたいものの1つが包丁。「運を切り開く」ともいわれることもあり、贈り物にも喜ばれる品です。ひんぱんに買い替えるものではないからこそ、長く使っていける包丁を選びたいものです。
「切れない」包丁ほど使いずらいものはありません。また、切れない包丁を使うと、余計に力が入り、疲れやすく、ケガをする場合もあります。「なんとなく選んで使っていた」ではなく、家族や自分、贈り物をする相手に「キッチンの相棒」と愛着を持って、使っていただける包丁を選んでみてください。
様々な素材から作られている包丁ですが、素材は、大きく分けると「鋼」「ステンレス」「セラミック」の3つに分類されます。どんな素材が使われているかによって、お手入れの方法などもかわってきます。購入ポイントとして、
・切れ味
・錆びにくい
・お手入れ
など、重要にしたい項目を決めておくのもいいですね。
鋼を用いた包丁の特徴は、切れ味が鋭いこと。錆びやすいという欠点と、包丁を研ぐという作業が必要です。
鉄に炭素を入れた鋼や、さびに強いクロームなどを入れた特殊鋼ステンレスは切れ味も良く、錆びにくく、また耐久性に優れているという特徴があります。すべてにおいて万能な分、高価な価格が欠点ではあります。
熱に強く、錆びにくい。また軽量なため疲れにくいといった特徴があります。しかし、割れやすく、欠けやすいといった点が欠点です。
日本の家庭で一般的に使われている万能包丁。三徳とは「肉」「魚」「野菜」などを一本で幅広い用途で使用できることを意味しています。刃渡りも長くないので、初心者でも安心して使えます。
肉の塊を切ることを目的として作られているため、刃渡りも長く、野菜やパン切りにも適しています。 一般家庭からプロの料理人まで幅広く使われています。三徳包丁で物足りなくなり牛刀を購入する方が多いようです。
野菜・果物の皮むき、フルーツの飾り切りなど用途の広い小型の万能ナイフ。必需ではありませんが、1本あると便利です。
野菜用の包丁です。刃が水平で幅が広いのが特徴。白菜・キャベツなどのカサのある野菜を切ったり皮をむいたりするのに便利です。
ギザギザと波打った刃が特徴な、パン専用の包丁です。焼き立てパンなどの、柔らかいパンも切ることができますが、一般的な砥石では研ぐことが難しいです。
「切れ味が落ちたかな」と思ったときに、こまめに研いで使っていると切れ味がよいまま長くご使用頂けます。月に1~2回程度軽く研いでください。
包丁に汚れや水分が残ったまま放置すると、錆が発生します。ステンレス包丁でも、長時間放置すると錆が発生します。その場合は、クレンザーや錆び落としで落とすことができますが、できるだけご使用後はすぐに洗って、水分をふき取り保管してください。
※刃先部の錆びは、砥石で刃を研ぎ直す際に落とすこともできます。
※フッ素加工の特殊な包丁などの場合は刃の部分以外にクレンザーがつくとはがれの原因になる場合があるのでご注意ください。
ニンジンなどの色の濃い野菜を調理して、少し放置をすると色移りする場合があります。ベータカロテンという栄養素の色素が原因です。ベータカロテンは油に吸収されやすい特徴があるので、市販のサラダ油を塗ってなじませ、その後食器用洗剤で洗うと、落とすことができます。まな板や食器でも同様です。
重曹+中性洗剤を入れて鍋で10分ほど煮沸します。(※汚れの原因により、効果がない場合もあります。)
冷凍食品は切らないで下さい。刃をこねたり、無理に固いものや叩き切るような使い方はしないで下さい。食器洗い洗浄機・乾燥機や酸素系漂白剤等は使用しないで下さい。
1本あれば何でも切れる三徳包丁がおすすめ
牛刀、ペティナイフをそろえるのがおすすめ
いかがでしたか?万能&初心者向きな三徳包丁から、プロや料理上級者が使う牛刀や菜切り包丁まで、一口に包丁と言っても、素材や種類は本当にたくさんありますね。買い替えやギフトのお役に立てれば幸いです!