(1)姫様気分、茶園での生活

●コルカタ⇒グワハティ⇒ジョルハット空港に降り立ったとたん、「うわっ。なんだか偉い田舎に来てしまった…」と思う。ダージリンに行くのに使うバグドグラ空港とは全然違う!まず規模が小さく、人々の様子も違う。貨物が出入りする錆びたシャッターは半開き、昼の光がボウッと差し込んでいる。。。

国境地帯からやってくる不穏分子がいないか監視する軍人を除いては、全体的に、けだるい雰囲気なのだ。

「アッサムは危険。テロの危険もあるし、誘拐事件も多発している」と言われたのを思い出す。無事、茶園にいけるのだろうか。(そして戻ってこれるのか?!)

●運手主とその友達。と称する二人が運転するタクシーに乗って、空港を出ると、ますます「すっごい田舎だ」と実感する。天と地が交わるその地点まで、果てしなくまっすぐ続く道路を土ぼこりあげながら走る。

アッサムは、見渡す限りうっそうとしげる森。そんなイメージを勝手にいだいていた私達はまず、驚いたのは「あれ!アッサムって稲作が盛んだったの?」
そう、見渡すかぎり稲作地帯が広がり、やや渇いた色の稲穂が生暖かい風に揺れる。あらー、意外。
そしてポツポツと建つ家々は屋根のしたに格子などがはめられていたりして、「あっ、ちょっと日本に通じるところがあるかも…」と思う。

●やがて、水田から茶畑に風景が変わり始めた!
おお!やっぱり平らだ!広い!そして、シェードツリーが多い!

●「それにしても、一体いつまで車に乗ってるんだ?」と思い始めたころに、やっとルンガゴラ茶園に着く。ダージリン、ナムリン茶園と同じ会社の所有です。
固くとざれた門の前で「ぷあーーーー」っとタクシーの兄さんがクラクションを鳴らすと、物置かな、と思っていた小屋からわらわらわら、っと父さん、母さん、姉さん、妹、妹2、兄さん、弟、弟2、赤ちゃんが出てくる。どうやら門番一家のようだ。
皆ものめずらしげにこちらを見ている。
ダージリンよりちょっと状態が悪いような気がして、また不安になる。一体、どんなところに入り込むのかしら。。。

門を抜けると茶畑が広がる。その中をきれいに整備された道を走ると、
あっ、右手に工場だ!うーん、やっぱりダージリンの工場より大きい気がする。
あれ!あの巨大プールみたいなのは、もしかして萎凋場?!

そして、すぐ右手にまた門。再びぶっぶーーーーー!とクラクションを鳴らすと、ゆっくり扉が開く……


「わっ……何だ、コレは…」
アッサム訪問記

マネージャーズバンガロー。写真に入りきらない豪邸です。 門からゆっくり蛇行する小道をたどって家に着く設計。ダージリンのように山の斜面にひっついいないので、家も庭(プール付き)も贅沢に作られている。

アッサム訪問記
庭の端にそびえる巨木。
一体どれくらいの時間をこうしているのだろう
アッサム訪問記

真ん中がマネジャーのナインさん、右が奥さんのシミーさん、そして店長。家のインテリアは全て奥さんの仕事らしいが、とてもセンスのいいかたでした。

アッサム訪問記

テラスで自己紹介を兼ねて、ゆっくりティータイム。白いテラスは家の周りをぐるりと一周する。

アッサム訪問記

二階の出っ張った部分はサンルーム。

アッサム訪問記

小間使いさんが部屋までティーを運んできてくれる。出来たてのアッサムを使った、コックリしたミルクティー。旨い。

アッサム訪問記

予め用意されていたグラスにはさりげなくドイリーがかぶせられている。シャララ、と風に揺れる。

次回「イザ、茶畑へ!!アッサムの茶葉は、本当にそんなに大きいのか?!」に続く…